時空の旅に出る⑲
シンガポールから戻ってきた武史は、私の顔を見るなり抱き付いた。「ただいま、会いたかった…。」武史はそうして私を抱きしめた後、私の顔をまじまじと見つめた。「髪、切ったんだね。」「えぇ、結婚したら切ろうって決めてたから。」背中まで伸びていた髪をトオル君がミディアムボブにしてくれた。動く度に、首元で揺れる緩めのカールが心地よかった。「すごく可愛いよ。」「ふふ、ありがとう…、すぐコーヒー淹れるわね。」そう言...
2025/06/11 23:30
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