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詩【首輪のない犬】
首輪のない犬に出会った 彼は通りを晴れ晴れ歩いていた 白い一筋と茶色い毛並み その目の黒さは哀しみが揮発していた ―――あの足取りじゃ どこかへ行くつもりだろう 僕は彼を 追いかけたかったけど ふと道を折れて 商店街の人込みに紛れた ランキング参加中詩 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
2025/06/12 12:53
詩【いつか君と】
君と僕は 仲が悪いかもしれない でもいつか 仲良くなる日が来るかもしれない だって 君と僕は 違う道を選んだだけの 似たもの同士に思えるから でも それは遠いかもしれない とても とても遠いかもしれない ランキング参加中詩 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
2025/06/11 18:33
詩【詩人じゃなくてもいい】
詩人じゃなくてもいい どうせ詩なんて書けるわけないんだから 詩人じゃなくてもいい どうせ詩人なんているわけないんだから 日曜の午後に鍵を閉め 外へ出かけてゆく 誰もいない公園の木々 その日陰を横切る 一般に不幸の方が健康的だ 僕はまた詩を編み出そうとしていた この空の下で、様々な風景に出会ってみたい 坂道を痩せた老人が上ってくる 詩人じゃなくてもいい どうせ詩なんて書けるわけないんだから 詩人じゃなくてもいい どうせ詩人なんているわけないんだから ランキング参加中詩 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
2025/06/09 12:21
詩【半覚醒の夜】
天井には青く光る 蜘蛛の巣が幾つもあった その下で僕は恐らく 眠っているのだった 坂のある田舎町へ迷い込み 果てに古い友達の姿を見た 彼は今、屋根付きバイクで 配達の途中らしかった 天井には青く光る 蜘蛛の巣が幾つもあった 目覚めてみると僕は 良い夢を見ていたのだった ランキング参加中詩 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
2025/06/08 10:38
詩【寂しさは寂しさじゃない】
―――寂しさは寂しさじゃない 寂しい時 ふと口を突いて出る セリフこそ 寂しさだ 寂しい時 ふと目に映り込む 世界の形、色こそ 寂しさだ ―――寂しさは寂しさじゃない 寂しいだけの寂しさなら必要ない 寂しさの為に、僕は出かけてゆく 寂しさの為に、僕は何かに出会う ランキング参加中詩 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
2025/06/07 21:50
詩【経験が欲しい】
何か経験が欲しい ドラマじゃなく、出来事でもなくて トンネルを抜ける時 ひんやりするというような 夏に何も考えず 一息に泳いだというような そんな経験が欲しい 経験を待とう いつもの階段を上ったり、下りたりしながら ランキング参加中詩 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
2025/06/06 17:59
詩【アメンボ】
アメンボよ お前を見ていると 僕は戸惑ってしまうよ お前はどうして 地上に安堵することもなく 空中に酔うということもなく 水上とかいう気難しい所で暮らしている 水上に何がある 面白いものはみんな 水に沈んでしまうじゃないか 大きな鳥や魚に挟まれて どうしてそんな平面的に暮らしている アメンボよ お前を見ていると 僕は戸惑ってしまうけど お前がぴょんぴょんぴょんと 波紋を広げ飛んでゆくところは 確かにどこか繊細な味がある ―――お前は雨が好きか嫌いか ランキング参加中詩 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
2025/06/05 16:28
詩【曇り空の赤信号】
曇り空の赤信号 待てば待つほど 僕はまっすぐ立つ ―――思えば知らぬ間に 両肩から釣り下がる この両手の蓄積 骨盤は年々、風化している 僕は痛がる石ころか 電線の斜め上 小鳥が飛ぶ 曇り空の赤信号 待てば待つほど 僕はまっすぐ立つ ランキング参加中詩 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
2025/06/04 17:19
詩【よるねるときに】
ほんと いえば ぼくには なにもないですよ きょうも いろいろ やってたけど ほんと いえば ぼくには なにもないですよ もうなにも したいことが ないですよ ひるま いろいろ やってたけど もうなにも したいことが ないですよ ねますよ おやすみなさい やっと すなおに なれましたよ ああつかれた ほとほとそう おもいましたよ ねますよ おやすみなさい ランキング参加中詩 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
2025/06/03 17:57
詩【ある朝の感慨】
落っこちた橋を幾つも渡る 長いのも短いのも 宇宙的にもったいなく 一瞬で渡り切ってしまう 向こうで待っているのは 光りとか眠気とか地平とか・・・ それから 僕の時間と 時計の時間が もやもやと平和協定の交渉を始める ―――数分のごまかしは仕方ない? 別に狂ってる訳じゃなく まだ何か言う用意ができていないだけ 何にせよ、服の色は気がかりだ 両肩と背中が盾として晒される 目耳口はお宝のように太々しく奥で構えている わざわざ一瞥くれるまでもなく カラスという動物が外で鳴いている 昨日のことを思い出す お人好しな脳味噌の出勤だ その通勤路にはズレた断層が幾つもある 地平からは物があてつけで転がり落ちる…
2025/06/02 10:05
詩【小川のある家】
家の前に 小川が流れているというのは どんな気持ちなんだろう ―――別段、きれいでもないその川を 僕はふと覗き込みたかった 草花に囲まれた家々 その一つの奥まった所から 姿の見えない話し声だけが聞こえていた 僕は先の問いを胸にしまい 人知れず流れてゆくその一点を眺めた そこに魚影はなく、代わりに ストッキングが欄干に結ばれていた 家の前に 小川が流れているというのは どんな気持ちなんだろう ―――別段、きれいでもないその川を 僕はふと覗き込みたかった ランキング参加中詩 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
2025/06/01 10:55
2025年6月 (1件〜100件)
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