健やかなるときも病めるときも

健やかなるときも病めるときも

昨年の夏、タンとウンサンの寝室に鍵をかけた。それも厳重に。理由はプライバシーを守るため。主人公と、演者それぞれのため。今、改めて思う。彼女に宿った新しい命のためにも、鍵をかけておいて良かったと。信仰心のあつい彼女が演じた役だから、ウンサンにも度々祈りの場面を書いてきた。実際のところ彼女が信じる教義がどのようなものか知らないし、十字架に誓うのかどうかもわからない。でもここでお祝いするとしたら、これ以...