現代語訳 徳川実紀 36 桶狭間の戦い〜義元殿、前夜の宴
義元殿、前夜の宴 大軍を擁して尾張を、織田信長を討つべく進発した今川義元殿。 その軍勢は沓掛城に納めきれず、戦から遠ざかって久しい義元殿は軍勢の喧騒を嫌い、寺か社の寝所を望まれた。 そこで三河と尾張の国境となる境川沿いの名刹、祐福寺に本陣を置いた今川義元殿。 香を焚かせ、小姓に団扇で風を送らせていると、松平元康君の使者が到着したと知らされ、庭園に使者を通した。 〜来るしゅうない、元康が使者よ、口上を申してみよ〜 義元殿は襖を開けさせ、義元殿は小姓に風を送らせたまま、口上を述べさせた。 使者は、松平元康の軍勢、無事 大高城に兵糧をお届けしたとの知らせであった。 義元殿は、使者に松平元康に城を守り…
2025/06/13 12:27