『Flow』—映像美と静寂が語る
1章 人間関係の本質と生きる力 ラトビア発のアニメーション映画『Flow』は、洪水によって街が水没する世界を舞台に、一匹の猫が新たな居場所を求めて旅に出る物語です。 2025年のアカデミー賞国際長編映画祭ラトビア代表にも選出され、世界中で高い評価を得ています。 人間のいない、動物たちの世界が舞台。擬人化せず、動物らしい行動や生態が魅力的に表現されているのが印象的です。 本作の最大の特徴は、 一切のセリフが存在しない 点。洪水という極限状態の中、言葉を交わさず、動物たちはただ流れに身を任せます。 その静けさの中から、「人は本来こう
2025/04/26 20:22