ストレスの生物学的本質から導かれる対処法1
ストレスが生じる根源的な原因がわかってくると、対処法についてもかなり理解できるようになります。脳の三層構造とストレスの関係でも解説しましたが、生物の脳は段階を踏んで進化してきています。 1.最も原始的な脳⇒脳幹(爬虫類脳) 2.古い大脳⇒大脳辺縁系(動物脳) 3.新しい大脳⇒大脳新皮質(人間脳) の順番で形成されてきました。 このうちストレス反応と呼ばれる生体反応を起こしているのは、主に大脳辺縁系です。 実はストレス反応は元々、生物が生き残るために作り出したシステムです。 人間の祖先がまだ魚だったころにこのシステムは生まれました。 このシステムの中心になっているのが、大脳辺縁系の中でも扁桃体と呼ばれる場所です。 ちなみに扁桃体は魚の脳にも見られる部位です。
2025/05/29 16:50