・最近本を読んでいなかった ・自分の中の「自己(無意識)」が言う・・・描きたいものを描けと ・自分の道を往きなさい ・読書習慣は創作に欠かせない ・最近本を読んでいなかった 読書は僕にとって、作者と対話するようなツールです。ここはよく分かるな、ここは全然分からない・・・。そのようにして知見を交わし合いながら、作者とともに、決められた本の題名の中で、複数のテーマに沿って認識を交わし合う・・・。そのようなツールといっていいでしょう。 最近、そのような読書体験をほとんどしていませんでした。昨年の後半ぐらいから、ほとんどの時間を作画に費やしていて、自分の絵というものを描くことに終始してしまっていて、本…
・創作をやっていて気づくこと ・若いときのレガシーでメシを食っているアーティスト ・創作が人生ではないが、苦悩や失敗が、“人生という物語”の重要なキーになり得る ・仏縁がある、ということの至上の喜び ・創作をやっていて気づくこと よく創作を行っていて気づくことがあります。仏教を勉強していてよく教わってきたことですが、苦しみ・悩みがそのまま仏教で言う悪因苦果、自因自果の苦果とは限らない、ということです。苦果とは不幸、心を苦しめるものということですが、苦しみ悩みが元になって、それが母体になって作品を生み出せる・・・。そのようなことがよくあるからです。 とくに創作をしていて思うことですが、順境にめぐ…
・縁の大切さ(末灯鈔、歎異抄から) ・どこまでいっても、見栄だけの悲しい存在 ・悪縁とは何か(虚栄心、金) ・縁の大切さ(末灯鈔、歎異抄から) 仏教では因縁果の道理(善因楽果、悪因苦果、自因自果)によってすべての果報(運命)が決まると教えられていますから、縁をよく知り、善い縁を選んで近づけ、悪い縁は嫌って遠ざけるようすすめられます。 それが幸福に生きる、この世の秘密なのです。 どれだけ因(業、いわゆる自分の行い)を善くしていても、縁が悪ければ、幸福にはなれません、ということですね。まれに悪縁があることに発奮して、克己奮励して努力して、幸福になっていく尊い人もいますが、そんな人はほとんどいません…
見栄だけで生きている人の末路はあわれ【虚栄心の奴隷にならないために】
・悪人が幸福になれるほど、この世は甘くない ・見栄で善をやる(雑毒の善) ・見栄だけで生きている、“かりそめの人生”を卒業しよう ・悪人が幸福になれるほど、この世は甘くない 本当は煩悩一杯の悪人なんだけど、人一倍“見栄”があって、「あの人って悪い人なんだよ~」と言われるのは、どうも忍びない・・・。そのために精一杯見栄を張って、虚栄心で、仕方なく善をしている人がいます。 善をやっているのは、常識のない人、いつまでたっても向上しない人と言われたくないから・・・。だから仕方なく善をやっているんですね。 いつも言うとおり、善因楽果、悪因苦果、自因自果が道理ですから、善をやらなければ幸福はやってきません…
・幸せを求めながら、逆方向に走ってしまう たとえば過去、過ちを犯したり、場にそぐわない逸脱した行動をしたりしたとします。そのとき罪のむくいを受ければ、その行為はチャラになり、相済みになって、罪自体は消えます。しかし罪悪感というやっかいなものを抱えている人は、いつまで経ってもその罪悪から逃れることが出来ず、自分を責め、罰し続けます。裁判ならば罰を受ければ、その刑が終われば罪は消えます。が、罪悪感を抱えている人はどこまでも自分を責め続け、これで終わった、罪が消えたということがない・・・。「どうも幸福になっちゃいけない気がするんだよね」という人がいますし、そういう話を耳にすることがあります。 それは…
今日見た夢を記しておこうと思います。2025年1月31日付。 ・夢 夏の暑い盛りの季節。雑誌で卒業以来会っていない同級生の記事が出ている。羊(アルカパ?)みたいな犬を優雅に散歩する同級生Sくんが掲載されている。Sくんの紹介記事には、カントやフィヒテの読書を好み・・・と書いてあり「あ、哲学好きなんだ」と共感する。 場面が切り替わりSくんの自宅に行く。途中、貸本屋に寄る。麦わら帽子をかぶったおばあさんが本を読みながら店番をしている。本はどれも古く、汚らしく見える。気がつくと自分は子ども(8歳くらい?)になっている。セミがミンミン鳴いている。「何か借りていく?」とおばさんに言われるけれども、英字の本…
自分と相手の意見が異なったときに、どうすればいいのか。相手の価値観にはどうも信頼が置けない。むしろ思っているのとは、真逆ぐらい価値観が拮抗している。しかし今まで一緒にやってきた分、分かれるのに忍びない・・・。 そういう時の方向性の基準になる価値観・対処法をお伝えしたいと思います。 ・自分の確信を深掘りする ・その確信に、今相手はかなっているかどうか検討する ・確信した価値観と合わない場合は、きっぱりと自分の道を往く ・背徳者の言うことに耳を貸すな ・善に向かって進むものは栄え、悪に向かって走るものは滅ぶ ・自分の確信を深掘りする まず、自分の認識を確信と言えるところまで深掘りします。そもそも、…
親と価値観が違ってもいいの?~自分の“正しさ”の感度を活かす~
・自分のこと ・言語感度・感覚の違い、そのズレが原因であった ・感覚のズレ、「自分の正義」を自覚することから共通理解がはじまる ・「自分の正しさ」を活かす道を探してよい ・善人なおもって往生をとぐ、いわんや悪人をや ・自分のこと 今回は自分ことを書こうと思います。 僕はどちらかというと人を信頼せず、味方と呼べるような人物が近くにいないまま、育ちました。 しかしながらそれは親との関係性が悪かったからではない。両親の仲はよく、親子関係も、親が熱心に教育に力を注いでいる。。。そのような状態にもかかわらず、何度も親と衝突し、「味方」だと思ったことは一度もなく、それが原因でひどい思いもし、人生の荒波の中…
・優等生に、ある種共通するもの ・社会にでてから直面する問題には、外的な答えのないものも多い ・前向きに生きるために ・自己こそ、自分の主である ・優等生に、ある種共通するもの 学生時代に勉強をがんばった人は、優等生として自分を理解する。そしてその体験によっていい思いをすればするほど、その認識は強固に強化されていきます。 学校の勉強ってどういうものでしたでしょうか。 数学に顕著だと思いますが、方程式の答えが問題によって決まっていて、それを探し当てる・・・。二次関数のグラフはどういうカタチで、各数値の範囲で、最大・最小値はこう変化する・・・。そのような推移を正確に理解し答えられる。 社会が好きで…
昨年は9月以降、更新できませんでしたが、今年はこちらのブログも少しでも多く更新していきたいものです。 さて今回は、自灯明・法灯明の教えを味わってみたいと思います。 ・一人歩む ・自己の主張をハッキリさせることが大事。右に行くのか、左に行くのかをまずハッキリさせる ・頭の中に情報を保持せず、外にアウトプットする(書く)ことで思考内容を客観的に見つめる ・自分の心境を語る ・「書き、語る」ことは日常生活に必要不可欠の行為 ・自灯明、法灯明 ・まとめ ・一人歩む 釈尊の直のお言葉を伝えるものとして、現存するうちでも最古のパーリ語仏典、ダンマパダにおいて次のように諭されています。 旅に出て、もしも自分…
・阿頼耶識縁起 ・中観派(空、縁起) ・西洋哲学との類似 ・心の種まき ・邪見 ・まとめ ・阿頼耶識縁起 阿頼耶識について述べていきたいと思います。 阿頼耶識は、大乗仏教の一つである、瑜伽行唯識学派において提唱された概念。瑜伽行唯識学派では、我々の心を八つに分け、八識といいます。 八識とは、 眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識、末那識、阿頼耶識 の八つです。 最初の眼識、耳識、鼻識、舌識、身識はそれぞれ感覚器官にあたります。まとめて五根ともいいます。 眼識・・・視覚器官あるいは視覚能力 耳識・・・聴覚器官あるいは聴覚能力 鼻識・・・嗅覚器官あるいは嗅覚能力 舌識・・・味覚器官あるいは味覚能力 …
引き続き、因果の道理について述べていきます。 ・因縁果の道理 ・自己を守れ ・事例研究 ・事例①:いじめ ・事例②:地震 ・「縁」についての理解を深め、因果の道理に則した生活を ・因縁果の道理 今回は、「縁」ついて中心に学習したいと思います。 大事な概念ですね。 「縁」は間接原因のことで、因が結果になるのを助ける働きをします。 わかりやすく言うと、米の直接原因がモミダネです。モミダネ無くして米は絶対にできない。しかしモミダネだけで米ができるかというとそうではない。タネを氷の上に蒔いていても、米はできません。土や肥料、適切な温度、日光や水などいろいろなものが必要です。その様々な、因が結果になるの…
・因果の道理 ・事例 ①善因楽果、自因自果 ②悪因苦果、自因自果 ・体験談 仏教の基本である、因果の道理について今回は書きたいと思います。 ・因果の道理 【釈尊の言葉】 人が何をしようとも、その報いが自分に起こるのを見る。善いことを行った人は良い報いを見、悪いことを行った人は悪い報いを見る。 (ウダーナヴァルガ) 播いた種に応じて果実を収穫する。善い行いをした人は、良い報いを得、悪い行いをした人は、悪い報いを得る。 (サンユッタ・ニカーヤⅡ) 上記に紹介した初期経典の言葉は、運命に関する釈迦の基本認識を語っています。つまり因に応じて、結果を獲得する。因がよいものならば善い結果(幸せ、楽しみ)、…
・非正規労働 ・体験談 ・「いつでもどこでもいい、何かやってお金をもらえばいい。創作ができればいい」 私たちが生きていく中で、幸・不幸をもたらすものの中に「人間関係」があります。自分が実際に働いていく中で知らされたことがありましたので、体験手記という形で投稿したいと思います。 ・非正規労働 派遣・契約社員などの職種を経験してきました。 大事なことは、お金のためにそのような行動をしていても、あまりその仕事内容に興味関心がなかった。いわゆる「誰でもできるような仕事」であった・・・。そういう点があります。 工場勤務をしていたこともありましたが、その点は顕著で、自分が代替可能な労働力という“交換部品”…
無意識の正体 「自分」とは何か 「自由」とは何か 作者:山竹伸二 河出書房新社 Amazon ・無意識について、著者20年の研鑽を概観した書 ・現象学に対する、大きな信頼感 ・心理療法の現場で何が求められているのか ・総評:71点(100点満点中) ・無意識について、著者20年の研鑽を概観した書 現象学的な見地から無意識の本質について考察した書。エドムント・フッサールの現象学研究をされている竹田青嗣さんに薫陶を受け著述されている方で、文章が読みやすく、内容がわかりやすい。他にもいろいろな本を出されていて、心理学=精神分析に関するものも多いが、哲学に関する本も執筆されている人文系の著述に優位のあ…
一億三千万人のための『歎異抄』 (朝日新書) 作者:高橋 源一郎 朝日新聞出版 Amazon ・感想ー著者独特の解釈や“読み”が、もっと見たかった。 ・総評:59点(100点満点中) ・感想ー著者独特の解釈や“読み”が、もっと見たかった。 歎異抄をわかりやすい現代の言葉で読み砕く試み。内容的には歎異抄全18章を、高橋さん流の文章で読み砕き、わかりやすくまとめています。ただ、少し原文に忠実すぎて、もう少し文学的な、高橋さん独特の解釈をページを割いて読みたかったなと思います。多読や他ジャンルをよく読み込まれている方なので、そういう方なりの含蓄に富んだ、解釈がもっと見たかったかも。逐語訳的なところと…
さてこちらの仏教・書評ブログの方を開始していきたいと思います。 メインの方はお絵かき、そしてゲームやお絵かきガジェットのレビューをやっているブログになってます。 ・来歴 仏教とは大学時代に縁があり、それ以来個人的に信仰し続け、いろんな仏教書を勉強したりしています。今はYouTubeなどでお寺の住職さんがやっている法話会・勉強会の動画があったり、説法動画を無料でアップされている方がいるなど、ありがたい時代になったものだと思っています。 TVがどんどんつまらなくなっていく中で、TVを購入してもYouTubeを流しながら絵を描いたり文章を書いたりする──そういうテンションで生活しています。その中で知…
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