ふたりの時間
月明かりの差し込んだ白い部屋 柔らかいソファに身体を預け ラジオから流れる古いバラードに 心も身体も酔いしれていた 向かいの鏡に ぼくに寄りかかるきみの姿が映っている きみは今いったいなにを想っているの? 月明かりだけでは頼りなくて 表情までも伺えない まるで美しい人形が 鏡に映り込んでいるような・・・ ただぬくもりだけが鼓動と共に感じられる ゆっくりとフェードアウトする曲に合わせて きみの寝息が耳に届く やっぱり眠っていたんだね きみが目を覚ますまで ぼくはこのままこうしているからね・・・ きみは深い吐息をつき ぼくの腕を抱き寄せて
2024/03/27 20:19