2024年5月
行、酣とならば我等の説より考察せば明らかに覚ることを得るなり。もとより有無は一体なるによつてつながりは切るることなし。是を徐々に有より無に変ぜしむると、或は有を忽ち切断して無に移るとの相違によつて、ここに一時の迷ひを生ずることは云ふ迄もなし。例へば一本の木の枝を徐々に曲ぐる...
有気無気すべては不滅母に帰する時ここに始めて絶対の世界となるなり。ここに行ずる人の為に参考としていささか教ゆべき事柄あるによつて掲げをくべし。 其は他ならず。有気の研究終りて更に無気の研究に移らんとする者の為に教へをくものなり。是は非常に大切なる事なればよくよく熟読翫味して...
例へば禅門に入りて坐禅する時、小児は早く見性すれば知識すぐれたる人は容易に見性することを得ざるなり。然るに一度見性すれば小児の如き比にあらざることの体験は、禅したるものの其々語り居るところなり。兎に角我意をたくましくすることは修行の妨げとなる故に、修行する者は先づ我意即ち我...
すべて催眠術などは此種の類にて、術者が被術者の心を混乱せしめてその心の働きを制止し、然して魂に徹さしむる暗示を送るが故に、忽ち一種のはたらきを即時に行ふことを得るなり。是等も矢張り無気の力に他ならず。術者の暗示の言葉は有気にして魂に徹して無気となり、其が忽ち有気に化してはた...
例えば機械なくして、翼なき肉体を以て空かけらんなど計り居る如き事は理にあらず。若し斯る考へを起す人には注意しやるべし。是等は物理学よりなしあたはざる事の理は、誰にも知らるる事柄なるが故なり。仙人が天かけり空かけりすると聞かされて、其を肉体上より考ふるが故に誤信するなり。され...
此不滅母の理をきはむるにあらざれば、絶対界を知ることを得ず。この理を知らばたとえ全宇宙の原子が爆破せらるるとも、直ちに是をもとに復活せしむる事を得るなり。然しながら全宇宙の原子を、如何なる方法を以てすとも絶滅する事の難き理も亦、不滅母原理をきはめなば理解することを得るなり。...
神の光明はあまねく全宇宙を照らす。然して至らざる処なし。我かく語らば諸子は不審するならん。其は他ならず。未知日記前巻に認めある蝙蝠界の如き、暗黒のところには神の光明あらざるならんと。諸子は光明と云へば光を連想するが故に暗黒界は光明界にあらずと思ふなり。暗黒と云へども光明なり...
今後医学が進むに従つて、愚者をして賢者たらしむる研究は、必ずやなし遂げらるるならん。されど其は脳の細胞の足らざることによつて或程度なし得らるることは明らかなれど、其が魂を医学によつて左右することは如何に学理を研究すとも不可能の事なり。然るに二流界の人類ともならば、その魂の力...
2024年5月
「ブログリーダー」を活用して、ktmさんをフォローしませんか?