嵐の前の静けさ(1)
ドイツ軍がこの森に集結してから、もうすぐ2日目になろうとしていた。1941年6月21日夜、今はソビエト領であるブレストの郊外、プラトゥリンの森で、ドイツ陸軍中央軍集団の将兵達が、来たるべき独ソ戦に備え待機していた。そう・・・1年9ヶ月前、ポーランド軍との戦いが繰り広げられた、あのブレスト・リトフスク要塞の西側の森である。糧食班より支給された遅い夕食のスープをすすりながら、兵士達はこれから起こる事を不安げに...
2021/06/22 18:00
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