卒業
混ざり合う鳥の声、風の音、紫色の花、ハチドリ、青空、雲、雨と霧、燃えるような夕日。コスタリカの小さな街にある、山上のキャンパスで、未熟ながらも思考しつづけ、発見し、学び、出逢い、別れた。 涙し、笑い、時に怒り、苦しむこともあった。全ての感情が溢れるままに、私は絵を描き、歌を歌い、文章を書いてきた。自由に「私」を表現できることを許してくれるこの環境が、特別であることを噛み締める。ここにいる人々もまた、選択肢に恵まれながらも自己表現やらさらなる自由に焦がれながら思考して学ぶ人たちだったのかもしれない。全員が知り合いとは言えなくても、今年ここにたまたま集まった人間同士が創った雰囲気の中に、私は確かに…
2022/06/19 23:23