せどり男爵数奇譚 ~梶山 孝之~ 一冊の本のために人を殺す者もいる
せどり”(背取、競取)とは、古書業界の用語で、掘り出し物を探しては、安く買ったその本を他の古書店に高く転売することを業とする人を言う。せどり男爵こと笠井菊哉氏が出会う事件の数々。古書の世界に魅入られた人間たちを描く傑作ミステリー。 この本のことを知ったのは、ビブリア古書堂の事件手帳のドラマを通じてでした。ドラマのあるシーンで、笠井菊哉と言う役名の人物が登場してきます。その人に向かって、せどり屋の志田さんが「おまえ男爵か!」と嬉しそうに話す場面があります。 実際にはその笠井菊哉はとんでもない人物だったのですが… それがきっかけでどんな話なのかが気になり、紐解いて入手し拝読しました。 【せどり】「…
2023/02/28 08:00