現在、ガザでは、イスラエルが人工的に飢饉をひきおこしていて、子どもたちが死んでいく姿が独立系メディアやソーシャル・メディアで報じられています。 西側主要メディアは、パレスチナ人がイスラエルに殺されていくことを報道しないか、すべてパレスチナの抵抗組織のせいにすることが多いのですが、子どもたちの多くが飢餓
イギリスを中心としたヨーロッパでの22年以上の生活を軸に、気候問題・哲学・働くこと・教育・AI・美術等について、ガーディアン紙、イギリス国営放送、Carbon Brief(再生エネルギー専門誌)等を元に、日本では出会わない視点を紹介。
現在、ガザでは、イスラエルが人工的に飢饉をひきおこしていて、子どもたちが死んでいく姿が独立系メディアやソーシャル・メディアで報じられています。 西側主要メディアは、パレスチナ人がイスラエルに殺されていくことを報道しないか、すべてパレスチナの抵抗組織のせいにすることが多いのですが、子どもたちの多くが飢餓
イスラエルによるパレスチナ人に対しての虐殺、エスニック・クレンジングが続く中、こんなひどいことが止められない法律になんの意味があるのか、と無力感を感じる意見も聞きますが、実際に何が起こっているのかに注意をはらい続けるのは大切です。 どんな難しい状況でも、長い目で、正義をコンパスにして闘い続けている人々
Naomi Klein(ネオミ・クライン)さんは、ユダヤ系カナダ人女性のアカデミック・ジャーナリストで、興味深い記事や、多くの対談も行っています。 最近の対談では、「Silicon Valley’s AI Coup: ‘It’s Draining Our Real World’ (シリコン・ヴァリーの
地球上のすべての人の命は、同等に貴重なもの ー 優劣も上下もない
日本では、報道されたのかどうかわからないのですが、イスラエルから、ユダヤ人の親子がアメリカを旅行で訪れた時、彼らを見かけたユダヤ系アメリカ人から銃で撃たれる事件がありました。 幸い、この親子は命にかかわるけがとはならなかったのですが、加害者のユダヤ系アメリカ人も、撃たれたイスラエル国籍ユダヤ人も、「ア
誰のためのセキュリティーなのか?誰が除外されているのか?除外された人々に何が起こっているのか?②/2
英語でのSecurity(セキュリティー)とSafety(セーフティー)は概念が違うことばですが、日本語では、どちらも「安全」と翻訳されます。 現在、中国からの軍事脅威が声高に語られるときに使われるのは、Security(セキュリティー)です。 セキュリティーは国家間の紛争のようなものを指しますが、セー
誰のためのセキュリティーなのか?誰が除外されているのか?除外された人々に何が起こっているのか? ①/2
現在、アメリカもヨーロッパ、オーストラリアでも、中国の軍事力に対する脅威が取りざたされていて、イギリスでも、福祉を削ってでも軍事費を増大するような政策が取られ始めました。 ただ、落ち着いて考えれば、アメリカやイギリスは、世界中の国々を植民地化したり、これらの植民地が多くの命を失いながらも残虐な植民地政
ソーシャルメディアが原因で、命を落としたり、健康を害された子供たちやその親たちとともに、ビッグ・テックと闘う弁護士たち
アメリカの政治が中心とはなりますが、独立系メディアの Democracy Now! では、興味深いトピックをわかりやすく、鋭い視点で語っています。 英語版のポッドキャストは映像もあって、より伝わりやすく、Transcript(トランスクリプト/会話を書き起こしたもの)があることが多いので、聞き取りにくかっ
あまりにも痛ましい現実からは、目を背けたくなる気持ちはわかりますが、パレスチナ人虐殺が起こっていることを知りながら何もしない、目を閉じて知らないふりをして無関心の筋肉を日々鍛えていれば、私たち自身のヒューマニティーも失われていきます。 多くの西側政府(アメリカ・カナダやイギリスを含めた西ヨーロッパやオ
自分の権利を知り、exercise(行使)することの大切さ ー メタとの闘い
人権活動家でもある、イギリス人女性、Tanya O’Carroll(ターニャ・オキャロル)さんは、FacebookやInstagramの親会社のMeta(メタ)に対して、広告ターゲティング目的の個人データの収集と処理を止めることを求め、2022年に訴訟を起こしました。 メタは、イギリスの最高裁判所での
イギリスでは、毎年、 Turner Prize (ターナー・プライズ/ターナー賞)で、4人のBritish Artists(ブリティッシュ・アーティスツ)が選出され、その中から一人が賞を受け取ることとなります。 ちなみに、このターナー賞での、ブリティッシュ・アーティスツの 基準 は「主にBrita
抵抗することの重要さ ー 勝つ必要はないけど、相手からの危害をストップさせる
いじめやハラスメントはあってはいけないことで、加害者が100パーセント悪いのですが、特に弱い立場におかれがちなひとびと、若い女性や若い男性、仕事を始めたばかりの人たちは、特に加害のターゲットになりやすいので、それに抵抗する戦略をいくつかもっていることは大切です。 加害のターゲットになるひとに問題がある
ヴィクティム・ブレーミングと闘うー社会・権力構造を見抜く・変える ③
前回は、ヴィクティム・ブレーミングを世界という視点から、その国や社会、地域での支配グループが被支配グループに対しての既存特益や特権を保ち続けるための権力構造がオプレッションで、そのオプレッションが見える形で現れるひとつの形が、ヴィクティム・ブレーミングで、これは性暴力だけでなく、アメリカやイギリスで
ヴィクティム・ブレーミングと闘うー社会・権力構造を見抜く・変える ②
今回は、少し日本を離れて、このVictim Blaming(ヴィクティム・ブレーミング)の仕組をもっと大きな視点から。 パレスチナ人の詩人、 Mohammed El-kurd (モハマッド・エル=クルド)さんが、最近、「Perfect Victims(パーフェクト・ヴィクティムズ/完璧な被害者たち)」とい
ヴィクティム・ブレーミングと闘うー社会・権力構造を見抜く・変える ①
先日、日本人ジャーナリスト伊藤詩織さんのドキュメンタリー「Black Box Diaries」を観ました。 イギリスに住んでいれば、 ここ から無料で観れます。 詩織さんの言動や服装を責めるあからさまなVictim Blaming(ヴィクティム・ブレーミング)がたくさん出てきて、詩織さんはどんなにつらかった
インド出身の歴史学者・ジャーナリストで、アメリカで長く活躍するVijay Prashad(ヴィジャイ・プラシャド)さんは、書くことのコツについて聞かれて 以下 のように答えていました。 there is no bad writing only incomplete thinking Vijay Prasha
Bathtub Curve(バスタブ・カーヴ/浴槽のカーヴ)と原子力発電
Bathtub Curve(バスタブ・カーヴ/浴槽のカーヴ)と聞いてどんなラインを想像するでしょうか? 英語でこの言葉が使われる時は、バスタブのカーヴのように、工場の機械等が最初に問題が起こりがちで、その後は安定し、ある時(耐用年数)を境に一気に問題が起こることの比喩に使われることがあります。 ちなみに
最近、「 Instruments of a beating heart (インストゥルメント・オブ・ア・ビーティング・ハート)を観て、すごく嫌な気持ちを思い出しました。 私は運よく、ほかの生徒たちからいじめられたことはないですが、クラスの生徒が少し騒いでいただけで先生から見せしめのために平手打ちをされたり
AI生成された子供の性虐待イメージへの新たな法律の制定 ー イギリス
2025年2月1日づけで、The Home Office (ホームオフィス/イギリス内務省)の女性内務大臣Yvet Cooper(イヴェット・クーパー)さんが、AI(Artificial Intelligence/人工知能)によって生成された子供の性的虐待イメージの脅威をタックルする4つの新しい法律
わきまえる=自分が劣った地位にあることに気づいているということ(英語)
英語と日本語は言語の違いだけでなく、文化の違いも大きいので、同じ英語の動詞や単語でも、どういったContext(コンテクスト/文脈)で使われているかによって、どういう日本語の内容になるのかは、大きく違ってきます。 そういった中でも、 英語に訳すと、根本的な意味がはっきりと現れる場合 もあります。 日本語・日
和平構築とは、不正義に苦しんでいる側につくということ ー ベツレヘムの牧師、ムンター・アイザークさん
ガザの停戦で、少しほっとしている人もいるかもしれません。 でも、国際法でパレスチナ領地と定められているウエスト・バンク、ベツレヘムでは、イスラエル軍、ユダヤ系イスラエル人からのパレスチナ人に対する暴力・殺人が増加しています。 国際ジャーナリストでもあり、神学者としての研究もしたChris Hedges(
大事な質問ː 子供の頃に、誰かを怖いと思うことはありましたか?
ニュージーランド出身で、イギリスで長く女性司法精神科医として働くGwen Adshead(グウェン・アズヘッド)さんが登場した Podcast から。 ちなみに、英語でPhsychiatrist(サイキアトリスト/精神科医)は、医師としてのトレーニングを受け医師国家資格をもっているひとで、Phychoth
前回までの記事は以下より。 ① ② ③ ④ 気候危機をかたるとき、「Security/セキュリティー」というフレーミングは避けられません。 ここには、「Border security/国境セキュリティー」「Food security/食料セキュリティー」「Water secu
前回までの記事は以下より ① ② ③ 気候危機と軍事主義の関係は見えてきても、それが日本に住んでいるひとびとと、どう関係あるのだろう、と思うかもしれません。 点と点をつないで考えることは重要です。 日本には、アメリカ軍の大きな軍事基地があり、近年、軍事費も増大しています。 イギリスを含むヨーロッパでも、軍事費は大
前々回① と 前回② からの続きです。 シリアで起こった2011年の民主化デモの背景についての、西側諸国での主流のナラティヴは、とても単純化されていて、意図的に人々の恐怖を引き起こすものです。 「 気候戦争の前触れ ー ほかの多くの地域でも同じことが起こり、(豊かで繁栄している自分たちの国に)多くの(
前回 、戦争・紛争が引き起こす大きな温室効果ガス排出量について大まかに説明しましたが、今回は、戦争・紛争が引き起こす環境破壊、これらの戦争・紛争によってつくりだされる強制難民たち(住んでいる地域から強制的に移動せざるを得ない人々)をSecurity threat(セキュリティー・スレット/安全保障への
最近は、世界中で起こっている戦争・紛争のニュースに心を痛めている人もいるかもしれません。 戦争や紛争は、人々の命を奪うだけでなく、実は気候変動にも大きく影響していることを意識している人は少ないかもしれません。 中東のカタール政府が出資しているメディア Al Jazeera (アル・ジャジーラ)では、ヨーロッ
ファット・フォビアを製造して巨大な利益を得ているダイエット・ウェルネス・フィットネス業界の仕組(=資本主義の構造)に対して闘う
Kate Manne(ケイト・マン)さんは、Fat Phobia(ファット・フォビア)も家父長制のイデオロギーによる抑圧の一つで、人種差別、男尊女卑等、さまざまなSocial Justice(ソーシャル・ジャスティス/社会正義)と共通部分があるとしています。 家父長制や人種差別は、特定の誰かが(或いは
Kate Manne(ケイト・マン)さんの造語「Himpathy(HimとSympathyをあわせたもの)」についての、興味深い ポッドキャスト から。 このポッドキャストは、テック業界で働いていた Sara Wachter-Boettcher さんがポッドキャスターで、サラさんのケイトさんに対する質問も話も
※ミソジニーは社会構造なので、ミソジニーな言動を行う人は男性の場合もあれば、女性の場合も 前回 は、Sexism(セクシズム)の定義については、話さなかったので、そこから。 ケイトさんは、以下のように定義していました。 主に家父長制の規範や期待を自然なものとし、合理化する機能を果たす、信念や文化的なナラティ
概念を知ることの大切さー現象を見抜いて団結して闘うことにつながる
Kate Manne(ケイト・マン)さんの著作は、一部は日本語にも翻訳されているので、聞いたことがある人はいるかもしれません。 私自身は、英語で書かれたものは英語で読むので、日本語翻訳では読まないのですが、あちこちで引用されている日本語翻訳の文章を
前回 のアメリカ人黒人作家・ジャーナリストの Ta-nehisi Coats (タナハシ・コーツ)さんのポッドキャストからの話の続きとなります。 タナハシさんは、黒人アメリカ人としての経験についても書いていますが、タナハシさんの本(Between the world and me)は、アメリカのい
最近、たまたまアメリカ人黒人作家・ジャーナリストの Ta-nehisi Coats (タナハシ・コーツ)さんがインタヴューされているPodcastを聴きました。 いくつかのポッドキャストを聞いたのですが、その中でも、 Middle East Eye と Al Jazeera のポッドキャストが特に心に残りました。
人生は美しい、でも、人生は疲れさせるし、転ぶことだってある。 ポイントは、転んだ場所から、いつも立ち上がって再び始めること。 もし怒りがあれば、それを希望に変えましょう。 栄光(勝利)は、転がるたびに起き上がって、また始めること。(=結果ではない) ホセさんは、Pepe(ペペ)という愛称で呼ばれているそうで
AIを使った子供の性的虐待イメージ作成へのイギリスの対応・取組
最近、イギリスでは、AIを使用して子供(イギリスでは18歳以下が子供)の性的虐待イメージを作っていた27歳の男性、Hugh Nelson(ヒュー・ネルソン)さんが 18年の懲役刑 となりました。 出所した後も、一生、Sex Offender(性犯罪者)リストに記載され、長い間、子供や女性にあうことも制限さ
トラウマをかかえた人の、ひどい状況を生きぬいた生来の内側の強い勇気とエネルギー・希望 ①
ある日、ふと聞いていたPodcastに、トラウマの専門家医のBessel van der Kolk(ベッセル・ヴァン・デア・コーク)さんが登場していました。 現在のところ(2024年10月14日時点)、「How To Academy」のポッドキャストから無料で聞くことができます。 ベッセルさんは、オラン
堕胎は女性だけの問題ではなく、すべての人々にとっての人権問題
ある日、毎日読んでいるイギリスの独立系新聞ガーディアン紙に、アメリカの若い男性(18歳~25歳)に特に焦点をあてたチャリティー団体、「 Men4Choice 」の 記事 がありました。 この団体は、まだ学生だったOren Jacobson(オレン・ジェイコブソン)さんが2015年に設立したそうです。 アメリカで
ラジオというと、なんだかアンティークなものに感じられるかもしれませんが、料理をしながら、朝食をとりながら、といったときに、いつもイギリスの国営放送BBC Radio4をかけっぱなしにしています。 ポッドキャストだと選ばないような話題もあって、このランダムさが面白いと感じます。 ある日、聞いていると、「 I
世界はつながっているー 弱い立場に追いやられている人たちほど、社会や経済の仕組みを知り、仲間と手を合わせて立ち向かい、そのシステムを越えるものをつくる必要がある ⑦
ネオリベラリズムは、日本語では「新自由主義」と呼ばれているようですが、日本では文化や社会の土台がヨーロッパとは大きく違うために、「自由」ということば一つをとっても、日本語と英語の間で大きなねじれが生まれてしまうので、ここでは、英語のまま、「ネオリ
Owen Jones(オーウェン・ジョーンズ)さんは、ブリティッシュ・ジャーナリスト、アクティヴィストでもあります。 このオーウェンさんの ポッドキャスト に、パレスチナ出身・育ちで、イギリスに拠点をおいているアカデミック・作家の Ahmed Masoud (アフメッド・マスゥド)さんが登場していました。 パレ
ネパール内戦時の女性に対しての人権侵害についての正義を求めるーDevi Khadkaさん
Devi Khadka(デヴィ・カトゥカ)さんは、ネパールの女性政治家で、Nepal Communist Party(ネパール・コミュニスト・パーティー/ネパール共産党)のメンバーです。 ネパールの内戦は1996年から2006年まで続き、その間に1万7千人が殺され、多くの人々が失踪しました。 デヴィさん
報道の自由という点では、意外に思うかもしれませんが、日本は、民主主義かつ経済的に発展している国としては低いほうです。 どう報道の自由を測定するのか、という基準にもよるものの、よく使われている「 Reporters without borders 」からは、2024年は日本は70位です。 主要メディアがRup
前回のBlog では、チャリティー団体、Beyond Equalityの設立者でもあるDaniel Guiness(ダニエル・ギネス)さんの、女子・女性への暴力(VAWG)をなくすためのイギリスのチャレンジの一部として、ダニエルさんの見解を紹介しました。 今回は、なぜダニエルさんがこの活動を行っているの
The UK(イギリス、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの連合4か国)では、つい最近、 Violence Against Women and Girls(略称でVAWGとよばれる/女性と女子に対する暴力)が、国家への脅威として、テロリズムと同じレベルで扱う こととなりました。 この暴力には、スト
世界はつながっているー 弱い立場に追いやられている人たちほど、社会や経済の仕組みを知り、仲間と手を合わせて立ち向かい、そのシステムを越えるものをつくる必要がある ⑤-2
Fascism(ファシズム)という言葉も、どう定義するかは、専門家の間でも意見は分かれます。 さまざまな見方があるのがごく普通 のことで、それらの人々がどういう角度や視点から見ているのか、といったことを考えながら、書いてあることの意味をよく理解し、自分の意見をつくっていくことが大切です。 ファシズムと聞く
Al Jazeera(アル・ジャジーラ)は、カタール政府からの出資でできたメディアですが、日本や韓国を含むアジアについての報道も、他のヨーロッパ・アメリカの主要メディアだと西側諸国はCivlized(文明的)でほかの国々は文明化されていない、といったバイアスがありがちなのと違って、もっとその国の文化
世界はつながっているー 弱い立場に追いやられている人たちほど、社会や経済の仕組みを知り、仲間と手を合わせて立ち向かい、そのシステムを越えるものをつくる必要がある ⑤-1
ヨーロッパでもアメリカでも、ファシズムの台頭が起きていますが、ファシズムはausterity(オゥステリティー/緊縮財政)と深く関係があるとされています。 ファシズムは、歴史的にも過去200年の間に揺り返しのように強くなったり弱くなったりはしていますが、何らかの危機があったときに強く現れる傾向にありま
世界はつながっているー 弱い立場に追いやられている人たちほど、社会や経済の仕組みを知り、仲間と手を合わせて立ち向かい、そのシステムを越えるものをつくる必要がある ④
資本主義のはじまりは、 ② で書きましたが、現時点で、経済的に強い国(西ヨーロッパやアメリカ、カナダ、オーストラリアや日本)で育つと、資本主義と民主主義が必ずセットであるような感覚をもつかもしれません。 実際は、 資本主義は経済の領域 にあり、 民主主義は政治の領域 にあるもので、北欧の国々やヨーロッパの多くの国
コメディアンでアクター、作家でもあるウェールズ出身のKaty Wix(ケィティー・ウィックス)さんは、14歳のときに親友だと思っていた人から、ひどいいじめを受けたそうです。 ちなみに、ウェールズ国は、The United Kingdom(イギリス、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドの連合4か国
世界はつながっているー 弱い立場に追いやられている人たちほど、社会や経済の仕組みを知り、仲間と手を合わせて立ち向かい、そのシステムを越えるものをつくる必要がある ③
Capitalistm(キャピタリズム/資本主義)は、とても少数の搾取を行う人々(=資本・富をもつ階級に生まれ落ちた人々)と、大多数の搾取される人々(=実際に労働を行い、社会に貢献するサービスや製品といった、価値のあるものを作り出している労働者たち)で成り立っています。 資本主義を正当化するためによく
世界はつながっているー 弱い立場に追いやられている人たちほど、社会や経済の仕組みを知り、仲間と手を合わせて立ち向かい、そのシステムを越えるものをつくる必要がある ②
イギリス人ジャーナリストで環境活動家でもあるGeorge Monbiot(ジョージ・モンビオット)さんは、最新の著作「 The Invisible Doctrine 」で、資本主義と、植民地主義・産業革命・帝国主義・奴隷貿易が切っても切り離せないことを分かりやすく解説しています。 ちなみに、資本主義は、定
世界はつながっているー 弱い立場に追いやられている人たちほど、社会や経済の仕組みを知り、仲間と手を合わせて立ち向かい、そのシステムを越えるものをつくる必要がある ①
最近、ギリシャ人経済学者でアクティヴィストであるYanis Varoufakis(ヤニス・ヴァルファキス)さんのドキュメンタリー映画、「 In The Eye Of The Storm 」が公開されました。日本語訳は現在のところないようですが、ヤニスさんも英語が流暢ではありますが、母国語でないので、逆に
キャリア・アドヴァイス ー 自由と安全の間で選択を迫られたら、自由を選べ
日本とヨーロッパでは、キャリアのありかた・考え方は、大きく違います。 ヨーロッパの中でもイギリスは少し外れていて、アメリカ社会・経済に近い状態で、賃金の低い仕事も多く、契約期間が短く、生活の安定をはかることが難しい状況となりつつあります。 ただ、賃金が低いといっても、現在(2024年度)の最低賃金は、時
ある日、いつも読んでいるイギリスの独立系新聞ガーディアン紙で、南アフリカ共和国でナラティヴ・セラピーを行っているジンバブエ出身の女性心理学者Ncazelo Ncube-Mlilo (カゼロ・ヌカンベミロ)さんの 記事 に偶然あいました。 「変わる勇気(Courageという英語から、Rをひとつ増やしてCOU
チェコ共和国の最初の大統領となったVaclav Havel(ヴァーツラフ・ハヴェル)さんは、「 教育は、さまざまな現象の間にある隠されたコネクションを見つけることのできる能力だ 」といった内容のことばを言っています。 ハヴェルさんは、もともと劇作家であり、芸術を通した反体制運動も行い、劇が体制によって中止
現在のリアリティーに基づいた未来ではなく、インクルーシヴでヴィジョナリーのある未来をつくる ー パレスチナ人女性弁護士 Diana Buttu(ダイアナ・ブットゥ)
Diana Buttu(ダイアナ・ブットゥ)さんは、パレスチナ人の両親のもとに生まれ、カナダで育った女性弁護士です。 1948年にイスラエル建国に伴い、パレスチナ地域に住んでいた多くのパレスチナ人が、ユダヤ人に大量殺害されたり、ユダヤ人からの暴力やテロ行為で家や土地を追いだされ、難民となったため、アラ
イギリス ー Relationships and Sex Education(省略してRSE/人間関係と性教育)は、子供たちを守るために必須
The UK(イギリス、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4か国の連合国)では、突然、現在のイギリス首相であるスナック首相が、2024年7月にGeneral Election(ジェネラル・エレクション/総選挙)を行うことを宣言しました。 それに伴い、法律化するよう提案されていたことのうち、宙
現在の時代や場所・仕組という制限を越えて、夢見ることの大切さ
Gary Younge(ギャリー・ヤング)さんは、ブリティッシュ・ジャーナリストで、現在は、マンチェスター大学でSociology(ソシオロジー/社会学)の教授をつとめています。 母は、大英帝国の元植民地であるBarbados(イギリスではバルベィドスと発音/バルバドスーカリブ海、西インド諸島内の国)
イギリスでは、sextortion(セクストーション)と呼ばれる犯罪が急激に増えていて、注意が呼びかけられています。 イギリスの独立新聞ガーディアン紙の ポッドキャスト でも、最近セクストーションの被害者となり、命をたってしまった少年の家族が、 「 セクストーションの被害者となる(性的な画像がでまわる)ことは
日本語だと、「怒る」と聞くと、(たとえ不当な怒りだったとしても)怒りを感じた人が、自分より弱い立場の人に対して攻撃的にあたりちらすことのようにも思うのですが、実際、 「Anger/アンガー(怒り)」という感情と、怒りを感じたことにより導かれる言動とは違うもので、分けて考える必要があります 。 「怒り」とい
ディグニティ: ひととして存在しているだけで、誰もが特別な価値をもっているー他人からどう扱われるかに関係なく
イギリスの独立新聞のガーディアン紙の日曜版には、Physchotherapist(サイコセラピスト/心理療法士)・Author(作家)であるPhilippa Perry(フィリッパ・ペリー)さんが長年担当している相談コーナーがあります。 Agony aunt(アゴニー・アーント/新聞や雑誌の相談欄に回
「赦す」ことは、忘れることとは全く違う ー 覚えておくことが必須
「赦す」というと、何を想像するでしょうか。 南アフリカ共和国のアパルトヘイト政策に対して、命の危険を省みず反対し続けたDesmond Tutu(デスモンド・トゥトゥ)元大司教は、以下のように言っていました。 「Forgiveness(フォーギヴネス/赦し)は忘れることとは全く違う。実際には、 (赦すという
地球上の私たちがみんなもっているShared Humanity
たまたま聞いていたポッドキャスト「 Intercepted 」で、アメリカ人救急医師(もともとはパレスチナ難民の両親のもとにクウェートで生まれ、アメリカへ難民として移民)のMohammad Subeh(モハメッド・スベー)さんが、ガザでの数週間の救急医師の経験を話していました。 モハメッド さんの両親は、1
今日の朝、いつものように国営放送のBBC Radio4を聞きながら朝食をとっていたら、「 Creating sexually explicit deepfakes becomes illegal ( 性的に露骨な表現をしているディープフェイクを作成することは、違法 になります)」というニュースが
Radical Empathy (ラディカル・エンパシー/急進的な共感)ー 世界も私たちもみんなつながっている
Empathy(エンパシー)の主要な意味は、相手の立場に自分を置き、相手がどのように物事をみているか、感じているかを知ろうとすることです。 ただ、私たちが特権をもっているような環境にいて、それに気づいていない場合(例/その国や地域・社会での主要な民族・人種・国民である等も含む)、基本的人権を奪われてい
Fierce Self-Compassion(フィアース・セルフ・コンパッション)/(たたかうための)強いコンパッション))your post title
ある日、いつものMeditation App(瞑想アプリケーション)のHeadSpace(ヘッドスペース/英語がベースでほかのヨーロピアン言語でも聞けるけど、アジア言語はなし)を聞いていると、アメリカの心理学者の Kristin Neff (クリスティン・ネフ)さんのPodcastがあり、心に残りました
一人でみる夢はただの夢だけれど、みんなで一緒に見る夢は現実になる - Yoko Ono Exhibition at Tate Modern in London
先月(2024年2月15日)から、Tate Modern (テイト現代美術館)で、Yoko Onoさんの 展覧会 が始まりました。9月1日まで開催されています。 Tate Galleryの Membership card (Tate Gallery傘下のすべての美術館ーTate Modern, Ta
先週の金曜日(2024年3月8日)は、International Women's Day(国際女性の日)ということもあり、それに関連したIRENA(International Renewable Energy Agency/国際再生エネルギー機関) が主催したウェビナーに参加しました。 ウェビナーの題
Root cause(ルート・コゥズ/根本にある問題)を理解し、解決することの大切さ
ヨーロッパにいると、戦地から報道するジャーナリストの多くが女性であることは、ごく普通のことです。 今回は、女性ジャーナリストでドキュメンタリー映画製作者でもある Simona Foltyn (シモーナ・フォルティン)さんの鋭い中東状況の分析からです。 The Prospect Magazineは、無料で聞け
希望と楽観性を持ち続け、団結して抵抗し続けることの大切さー独裁政治は内部から崩壊させられる
Alexei Navalny (アレクセイ・ナヴァルニー/英語圏では、ナヴァルニーと発音され、日本で通用しているナワリヌイとは違います。でも、恐らく日本での発音のほうが現地語読みに近いはず)さんの死亡のニュースに伴い、ブリティッシュ(The UKの連合国4か国のうちのウェールズ国出身のウェールズ人)
イギリスの独立系新聞ガーディアン紙には、環境に強いベテランジャーナリストの George Monbiot (ジョージ・モンビオット)さんが常駐エディターとし在籍しています。 ジョージさんは、環境問題があまり知られていなかった頃から、環境について書き、ときには、環境問題を理解したくない・理解しない人々を相手
定期的に聞いているPodcastの中に、Financial Times(ファイナンシャル・タイムズ)の「 The Rachman Review 」があります。ブリティッシュ・ジャーナリストのGideon Rachman(ギデオン・ラフマン)さんが担当しているポッドキャストです。 ヨーロッパに住んでいると、
普通の市民にできる草の根外交運動:パレスチナの人々の命と尊厳を守るために
最近、イギリスの独立系新聞ガーディアン紙に、ユダヤ系カナダ人女性ジャーナリスト・作家・映画製作者・アカデミックの Naomi Klien (ナオミ・クライン)さんが、パレスチナの人々の基本的人権と自由、安全が保障されるためには、イスラエル政府が日々行っている国際法違反や戦争犯罪をやめることが必要で、その
ある日、偶然、スダーン生まれでイギリスで活躍する女性ジャーナリストNesrine Malik(ネスリン・マリック)さんの出演するポッドキャストに遭遇しました。 ネスリンさんは、イギリスの独立系新聞紙ガーディアンのジャーナリストでもあります。 ここ から、彼女の記事が読めます。 録音されたのは、少し前(201
歴史や人文学は、他の(人々の)見方もあることに気づかせてくれ、世界を豊かにしてくれるもの
最近、女性ベテラン・ジャーナリストのChristiane Amanpour(クリスティアン・アマンプール)さんの番組に、東ヨーロッパを専門とする歴史家のTimothy Snyder(ティモシー・スナイダー)さんが登場していました。 ここ から聴けます。 ちなみに、クリスティアンさんは、父がイラン人で、母は
イスラエルの不正な行動(戦争犯罪や国際法違反)への盲点は、平和への盲点となる:ものごとを全体的に明晰なモラルをもって見ることの大切さ
日本だけで暮らしていると、中東やヨーロッパで起きていることは、どこか遠い国の話のように聞こえるかもしれませんが、実際には、世界はつながっています。 世界では、特に若い人々は、パレスチナで起こっていること、女性への暴力、環境破壊、黒人への差別等が実際には根っこではつながっている問題であることに鋭く気づき
イギリスの独立系新聞ガーディアン紙の新年のポッドキャストで、認知神経科学者の Charan Ranganath(チャラン・ランガナス) さんが、「記憶」についてのとても興味深い話をしていました。 ここ から聴けます。 チャランさんの、温かく穏やかな人柄が、ポッドキャストからも伝わってきます。 チャランさんの新し
原子力なしで、再生可能エネルギー90パーセント以上を実現させたウルグアイ
現在、ウルグアイは約90~95パーセントのエネルギーを再生可能エネルギーから得ています。年によっては、98パーセントとなったときもあったそうです。 この グリーン革命の旗手は、なんと原子力物理学者のRamon Mendez Glain(ラモン・メンデス)さん です。 このような明るい話題をヨーロッパを中心と
Courange(カレッジ/勇気)の育て方と、鍛え方 Plus 何もしないことのリスク
「Courage(カレッジ)」は、日本語で往々にして「勇気」と訳されるようですが、根本的に意味が違います。 英語圏の文化と、アジア圏の文化は大きく違っていることも多く、概念が一致しない、英語圏の概念がアジア圏に存在しない、またはその逆の場合もよくあります。 概念の違いを理解するには、その文化に実際に住ん
Courage (カレッジ):イスラエルでの「良心」を理由とする兵役拒否
イスラエルでは18歳になると、兵役に行くことが基本的に義務付けられているそうですが、兵役を拒否する運動が起こっています。 18歳になった、イスラエルのTel Aviv(テル・アヴィヴ)に住むTal Mitnik(タル・ミトニック)さんもその一人です。 タルさんは、 「良心」を基準に、兵役を拒否 することにし
多くの人々の転職活動の際に聞くことのひとつは、なぜ転職しようと考えたのか、ですが、圧倒的に多くあがるのは、 「人間関係」 です。これは、ヨーロピアンの間でも同様で、世界共通だと思います。 職場全体が、がんの病原におかされているような状態であれば、問題を起こしているひとが去ったとしても、がんが転移するように
パンデミックを利用して、不正にお金儲けをしたとても裕福な人々への捜査(イギリス)
イギリスでは、新型コロナウィルスのパンデミックに対するイギリス政府の対応を検証する独立調査委員間( the UK covid-19 inqiury )が行われ、その当時の首相だったBoris Johnson(ボリス・ジョンソン)さんを含む政治家や、決定に関った科学者や医療者たちも証言しています。 ボリスさ
患者の命を最後までみたガザ地区の医師Dr. Hammam Alloh(ハマム・アル医師)
ガザでは二か月以上、パレスチナ市民たちがイスラエルの攻撃と包囲(水や食料がない)が続いています。現在は半数以上がが飢餓状態にあるとの報道もありました。 国連はあまりにも無力には見えますが、国連で働く多くの法律専門家は、今回のイスラエルの主張する「自衛権:戦争を仕掛ける権利」に疑問を投げかけています。 イ
明晰にみるー Daniel Levy(ダニエル・レヴィ)さん: イギリス育ちのユダヤ系イスラエル人政治学者
ダニエルさんは、イギリス育ちのユダヤ系イスラエル人政治学者で、現在は、US/Middle East Project(USMEP/アメリカ・中東プロジェクト)の代表でもあります。イスラエル政府の首相室のアドヴァイザー、上級政策アドヴァイザー等の経験があり、和平協議やパレスチナ問題にも関わり続けています
ヨーロッパでもっとも危険な原子力施設の、毒性の高い職場環境が及ぼす危険性
イギリスには、核兵器にも使われるプルトニウムを世界最大量で貯蔵している核施設、Sellafield(セラフィールド)があります。 最近、このセラフィールドについて、イギリスの独立系新聞紙ガーディアンが、数年にわたる調査の結果を発表しました。 そこには、ロシア・中国からとみられるコンピューターシステムへの
今回のハマス・イスラエル戦争では、イギリスを含むヨーロッパとアメリカでは、一方的にイスラエル寄りの報道が多いのですが、ユダヤ系カナダ人のトラウマを専門とする精神科医のGabor Mate(ガボール・マテ)さんが、興味深く、人間的な共感に満ちた対談を行っていました。 ガボールさんを含めた他の人々の興味深
自分たちの物語を語り続けることの大切さ: パレスチナ詩人 Refaat Alareer(レファート・アラレア)さん
パレスチナ詩人で、英文学教授で、英語で詩を書いてきたRefaat Alareer(レファート・アラレア)さんが、イスラエルの爆撃により、12月7日に、ガザ北部で他の6人の家族とともに亡くなりました。 イスラエル軍は、ガザの多くの 文化遺産や大学、裁判所、図書館等を爆撃 しています。 既に戦争犯罪となる、学校
先日(2023年12月7日)に、ロンドンのBloomsbury地区にあるCurzon Cinema(イギリスでの映画館の大きなチェーン)で、ドキュメンタリー映画「 To Kill a Tiger 」の上映があり、それに伴って、映画の後に女性監督のNisha Pahuja(ニーシャ・パフジャ)さんを交えた
ある日Podcastをランダムに聞いていたら、「 How To Grieve an Estranged Parent 」に遭遇しました。直訳すると、「どのように疎遠にした親をグリーヴするか」ですが、このGrieveにぴったりとくる日本語は存在しないのではないかと思います。 深く悲し
違う意見のままでも、良いコンフリクト(対立・衝突)を通して、より深い理解とつながりを作る
数日前、Atlantic(アトランティック新聞)のPodcastを聞いていたら、ジャーナリストのAmanda Ripley(アマンダ・リプリー)さんが、Podcastの司会者と二人で、よくある家庭内でのコンフリクト(対立・衝突)を通して、なぜそのコンフリクトが起こるのか、どうやって解決するのかを、情
Brigid Delaney(ブリジット・ディレイニー)さんは、20年以上をジャーナリストとして過ごしましたが、パンデミックやニュースのサイクルが早くなり、混乱や疲れを感じていたころ、古代の哲学、Stoicism(ストイシズム)に出会って、多くのことを学んだそうです。 基本は、自分にコントロールがある
IntegrityとHumanity - スコットランド労働党リーダー Anas Sarwar (アナス・サルワル)
ガザでは、明日木曜より4日の一時停戦が合意されたようですが、多くの人道的救助を行う団体では、4日は全く十分ではなく、パレスチナ市民の命を救うために、もっと長い停戦か、恒久的な停戦が必要だとの切実な声もあがっています。※残念ながら、木曜現在で、この人質解放は延期され、早くても金曜になると発表されました
私は、いまはDrawingが好きですが、子供のころは、家で絵を描くことは許されていなかったし、見つかって怒鳴られ、目の前で絵を破られたこともあります。親からは、「お前には、芸術センスは皆無、絶対に芸術には近づくな」といわれ、歌うことすら禁止されて育ちました。 学校では、先生の言う通りにかかないといけな
ガザで起きているパレスチナ市民大量殺害に沈黙を続けるドイツ政府の間違い
民族浄化が起きたボスニアに育ち、その後のことも知っている自分に、ガザで起きているパレスチナ人の死と民族浄化について沈黙せずはっきりと語り、ドイツ政府の一方的さ、偽善を指摘するのは、わたしのひととしての責任 - Lana Bastašić(ラナ・バスタシッチ)さん Lana Bastašić(
The UK(イギリス、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4か国から成る連合国)の多くの地域では、ガザでの即時停戦を求める大きなデモンストレーションが続けられています。 このデモンストレーションを、自分たちの政治的な権力を増すために悪い方向で使っている政治家やメディアもいますが、「市民の命を
南アフリカのオットセイ:みんなで力を合わせてサメから自分たちを守る
イギリス、恐らく世界中でもよく知られていると思われる、動植物学者で、ドキュメンタリー制作を行っているSir David Attenborough (デイヴィッド・アッテンバラー)さんの、新たな自然界シリーズが、イギリスの国営放送BBCで始まりました。 「 Planet Earth III -
世界のConflicts(紛争・対立)とContradiction(矛盾)を探求する女性パレスタイン人アーティスト、Mona Hatoum(モナ・ハトゥム)
Mona Hatoum(モナ・ハトゥム)さんは、日本でも展示会があったようなので、作品を目にしたことがある人もいるかもしれません。 モナさんは、レバノンの首都ベイルートで、パレスチナ出身の両親の元に1952年に生まれ、ベイルートで育ちます。両親は、現在はイスラエルの一部となったHaifa(ハイファ)に
芸術家であることの理由は、証言をすることー世界の残酷さや不正に無感覚にならない。直視しつづける
2023年10月から、ロンドンのTate Modern Gallery(テート現代美術館)にて、 Philip Guston(フィリップ・ガストン)の展覧会 が始まりました。 テート現代美術館を含めてロンドンの美術館の多くは、こういった特別展を除けば無料です。 ただ、特別展は年々高く
ロンドンは、芸術という観点からいうと、とても民主的です。 クラシックの音楽祭である、毎年夏に一か月以上にわたって行われる Proms/ (プロムス)は、当日の立見席が早く並んだ順で買えるようになっていて、8ポンド(約1500円)です。オーケストラにも近くて、周りのひととおしゃべりし
イギリスのネット・ゼロに関する間違いだらけのシンクタンクのレポートが真実であるかのように主要新聞に掲載されることの背景と事実を知ることの大切さ
表題にあるように、ネット・ゼロ経済政策から逸れることについての正当性を主張するシンクタンクのレポートが発表されましたが、小学生レベルの間違いであふれているにも関わらず、イギリス主要新聞で、あたかも真実かのような扱いを受け、多くの新聞でヘッドラインをかざりました。 環境・エネルギー問題に関しての専門家で
最近、イギリス政府(正式には、The United Kingdomで、イギリス・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの4か国の連合国)は、新たにスコットランド沖のRosebank oil field(ローズバンク油田)の開発を承認しました。イギリス政府のネット・ゼロ経済計画に反しており、かつ地
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現在、ガザでは、イスラエルが人工的に飢饉をひきおこしていて、子どもたちが死んでいく姿が独立系メディアやソーシャル・メディアで報じられています。 西側主要メディアは、パレスチナ人がイスラエルに殺されていくことを報道しないか、すべてパレスチナの抵抗組織のせいにすることが多いのですが、子どもたちの多くが飢餓
イスラエルによるパレスチナ人に対しての虐殺、エスニック・クレンジングが続く中、こんなひどいことが止められない法律になんの意味があるのか、と無力感を感じる意見も聞きますが、実際に何が起こっているのかに注意をはらい続けるのは大切です。 どんな難しい状況でも、長い目で、正義をコンパスにして闘い続けている人々
Naomi Klein(ネオミ・クライン)さんは、ユダヤ系カナダ人女性のアカデミック・ジャーナリストで、興味深い記事や、多くの対談も行っています。 最近の対談では、「Silicon Valley’s AI Coup: ‘It’s Draining Our Real World’ (シリコン・ヴァリーの
日本では、報道されたのかどうかわからないのですが、イスラエルから、ユダヤ人の親子がアメリカを旅行で訪れた時、彼らを見かけたユダヤ系アメリカ人から銃で撃たれる事件がありました。 幸い、この親子は命にかかわるけがとはならなかったのですが、加害者のユダヤ系アメリカ人も、撃たれたイスラエル国籍ユダヤ人も、「ア
英語でのSecurity(セキュリティー)とSafety(セーフティー)は概念が違うことばですが、日本語では、どちらも「安全」と翻訳されます。 現在、中国からの軍事脅威が声高に語られるときに使われるのは、Security(セキュリティー)です。 セキュリティーは国家間の紛争のようなものを指しますが、セー
現在、アメリカもヨーロッパ、オーストラリアでも、中国の軍事力に対する脅威が取りざたされていて、イギリスでも、福祉を削ってでも軍事費を増大するような政策が取られ始めました。 ただ、落ち着いて考えれば、アメリカやイギリスは、世界中の国々を植民地化したり、これらの植民地が多くの命を失いながらも残虐な植民地政
アメリカの政治が中心とはなりますが、独立系メディアの Democracy Now! では、興味深いトピックをわかりやすく、鋭い視点で語っています。 英語版のポッドキャストは映像もあって、より伝わりやすく、Transcript(トランスクリプト/会話を書き起こしたもの)があることが多いので、聞き取りにくかっ
あまりにも痛ましい現実からは、目を背けたくなる気持ちはわかりますが、パレスチナ人虐殺が起こっていることを知りながら何もしない、目を閉じて知らないふりをして無関心の筋肉を日々鍛えていれば、私たち自身のヒューマニティーも失われていきます。 多くの西側政府(アメリカ・カナダやイギリスを含めた西ヨーロッパやオ
人権活動家でもある、イギリス人女性、Tanya O’Carroll(ターニャ・オキャロル)さんは、FacebookやInstagramの親会社のMeta(メタ)に対して、広告ターゲティング目的の個人データの収集と処理を止めることを求め、2022年に訴訟を起こしました。 メタは、イギリスの最高裁判所での
イギリスでは、毎年、 Turner Prize (ターナー・プライズ/ターナー賞)で、4人のBritish Artists(ブリティッシュ・アーティスツ)が選出され、その中から一人が賞を受け取ることとなります。 ちなみに、このターナー賞での、ブリティッシュ・アーティスツの 基準 は「主にBrita
いじめやハラスメントはあってはいけないことで、加害者が100パーセント悪いのですが、特に弱い立場におかれがちなひとびと、若い女性や若い男性、仕事を始めたばかりの人たちは、特に加害のターゲットになりやすいので、それに抵抗する戦略をいくつかもっていることは大切です。 加害のターゲットになるひとに問題がある
前回は、ヴィクティム・ブレーミングを世界という視点から、その国や社会、地域での支配グループが被支配グループに対しての既存特益や特権を保ち続けるための権力構造がオプレッションで、そのオプレッションが見える形で現れるひとつの形が、ヴィクティム・ブレーミングで、これは性暴力だけでなく、アメリカやイギリスで
今回は、少し日本を離れて、このVictim Blaming(ヴィクティム・ブレーミング)の仕組をもっと大きな視点から。 パレスチナ人の詩人、 Mohammed El-kurd (モハマッド・エル=クルド)さんが、最近、「Perfect Victims(パーフェクト・ヴィクティムズ/完璧な被害者たち)」とい
先日、日本人ジャーナリスト伊藤詩織さんのドキュメンタリー「Black Box Diaries」を観ました。 イギリスに住んでいれば、 ここ から無料で観れます。 詩織さんの言動や服装を責めるあからさまなVictim Blaming(ヴィクティム・ブレーミング)がたくさん出てきて、詩織さんはどんなにつらかった
インド出身の歴史学者・ジャーナリストで、アメリカで長く活躍するVijay Prashad(ヴィジャイ・プラシャド)さんは、書くことのコツについて聞かれて 以下 のように答えていました。 there is no bad writing only incomplete thinking Vijay Prasha
Bathtub Curve(バスタブ・カーヴ/浴槽のカーヴ)と聞いてどんなラインを想像するでしょうか? 英語でこの言葉が使われる時は、バスタブのカーヴのように、工場の機械等が最初に問題が起こりがちで、その後は安定し、ある時(耐用年数)を境に一気に問題が起こることの比喩に使われることがあります。 ちなみに
最近、「 Instruments of a beating heart (インストゥルメント・オブ・ア・ビーティング・ハート)を観て、すごく嫌な気持ちを思い出しました。 私は運よく、ほかの生徒たちからいじめられたことはないですが、クラスの生徒が少し騒いでいただけで先生から見せしめのために平手打ちをされたり
2025年2月1日づけで、The Home Office (ホームオフィス/イギリス内務省)の女性内務大臣Yvet Cooper(イヴェット・クーパー)さんが、AI(Artificial Intelligence/人工知能)によって生成された子供の性的虐待イメージの脅威をタックルする4つの新しい法律
英語と日本語は言語の違いだけでなく、文化の違いも大きいので、同じ英語の動詞や単語でも、どういったContext(コンテクスト/文脈)で使われているかによって、どういう日本語の内容になるのかは、大きく違ってきます。 そういった中でも、 英語に訳すと、根本的な意味がはっきりと現れる場合 もあります。 日本語・日
ガザの停戦で、少しほっとしている人もいるかもしれません。 でも、国際法でパレスチナ領地と定められているウエスト・バンク、ベツレヘムでは、イスラエル軍、ユダヤ系イスラエル人からのパレスチナ人に対する暴力・殺人が増加しています。 国際ジャーナリストでもあり、神学者としての研究もしたChris Hedges(
The UK(イギリス、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4か国の連合国)では、突然、現在のイギリス首相であるスナック首相が、2024年7月にGeneral Election(ジェネラル・エレクション/総選挙)を行うことを宣言しました。 それに伴い、法律化するよう提案されていたことのうち、宙
Gary Younge(ギャリー・ヤング)さんは、ブリティッシュ・ジャーナリストで、現在は、マンチェスター大学でSociology(ソシオロジー/社会学)の教授をつとめています。 母は、大英帝国の元植民地であるBarbados(イギリスではバルベィドスと発音/バルバドスーカリブ海、西インド諸島内の国)
イギリスでは、sextortion(セクストーション)と呼ばれる犯罪が急激に増えていて、注意が呼びかけられています。 イギリスの独立新聞ガーディアン紙の ポッドキャスト でも、最近セクストーションの被害者となり、命をたってしまった少年の家族が、 「 セクストーションの被害者となる(性的な画像がでまわる)ことは
日本語だと、「怒る」と聞くと、(たとえ不当な怒りだったとしても)怒りを感じた人が、自分より弱い立場の人に対して攻撃的にあたりちらすことのようにも思うのですが、実際、 「Anger/アンガー(怒り)」という感情と、怒りを感じたことにより導かれる言動とは違うもので、分けて考える必要があります 。 「怒り」とい
イギリスの独立新聞のガーディアン紙の日曜版には、Physchotherapist(サイコセラピスト/心理療法士)・Author(作家)であるPhilippa Perry(フィリッパ・ペリー)さんが長年担当している相談コーナーがあります。 Agony aunt(アゴニー・アーント/新聞や雑誌の相談欄に回
「赦す」というと、何を想像するでしょうか。 南アフリカ共和国のアパルトヘイト政策に対して、命の危険を省みず反対し続けたDesmond Tutu(デスモンド・トゥトゥ)元大司教は、以下のように言っていました。 「Forgiveness(フォーギヴネス/赦し)は忘れることとは全く違う。実際には、 (赦すという
たまたま聞いていたポッドキャスト「 Intercepted 」で、アメリカ人救急医師(もともとはパレスチナ難民の両親のもとにクウェートで生まれ、アメリカへ難民として移民)のMohammad Subeh(モハメッド・スベー)さんが、ガザでの数週間の救急医師の経験を話していました。 モハメッド さんの両親は、1
今日の朝、いつものように国営放送のBBC Radio4を聞きながら朝食をとっていたら、「 Creating sexually explicit deepfakes becomes illegal ( 性的に露骨な表現をしているディープフェイクを作成することは、違法 になります)」というニュースが
Empathy(エンパシー)の主要な意味は、相手の立場に自分を置き、相手がどのように物事をみているか、感じているかを知ろうとすることです。 ただ、私たちが特権をもっているような環境にいて、それに気づいていない場合(例/その国や地域・社会での主要な民族・人種・国民である等も含む)、基本的人権を奪われてい
ある日、いつものMeditation App(瞑想アプリケーション)のHeadSpace(ヘッドスペース/英語がベースでほかのヨーロピアン言語でも聞けるけど、アジア言語はなし)を聞いていると、アメリカの心理学者の Kristin Neff (クリスティン・ネフ)さんのPodcastがあり、心に残りました
先月(2024年2月15日)から、Tate Modern (テイト現代美術館)で、Yoko Onoさんの 展覧会 が始まりました。9月1日まで開催されています。 Tate Galleryの Membership card (Tate Gallery傘下のすべての美術館ーTate Modern, Ta
先週の金曜日(2024年3月8日)は、International Women's Day(国際女性の日)ということもあり、それに関連したIRENA(International Renewable Energy Agency/国際再生エネルギー機関) が主催したウェビナーに参加しました。 ウェビナーの題
ヨーロッパにいると、戦地から報道するジャーナリストの多くが女性であることは、ごく普通のことです。 今回は、女性ジャーナリストでドキュメンタリー映画製作者でもある Simona Foltyn (シモーナ・フォルティン)さんの鋭い中東状況の分析からです。 The Prospect Magazineは、無料で聞け
Alexei Navalny (アレクセイ・ナヴァルニー/英語圏では、ナヴァルニーと発音され、日本で通用しているナワリヌイとは違います。でも、恐らく日本での発音のほうが現地語読みに近いはず)さんの死亡のニュースに伴い、ブリティッシュ(The UKの連合国4か国のうちのウェールズ国出身のウェールズ人)
イギリスの独立系新聞ガーディアン紙には、環境に強いベテランジャーナリストの George Monbiot (ジョージ・モンビオット)さんが常駐エディターとし在籍しています。 ジョージさんは、環境問題があまり知られていなかった頃から、環境について書き、ときには、環境問題を理解したくない・理解しない人々を相手
定期的に聞いているPodcastの中に、Financial Times(ファイナンシャル・タイムズ)の「 The Rachman Review 」があります。ブリティッシュ・ジャーナリストのGideon Rachman(ギデオン・ラフマン)さんが担当しているポッドキャストです。 ヨーロッパに住んでいると、
最近、イギリスの独立系新聞ガーディアン紙に、ユダヤ系カナダ人女性ジャーナリスト・作家・映画製作者・アカデミックの Naomi Klien (ナオミ・クライン)さんが、パレスチナの人々の基本的人権と自由、安全が保障されるためには、イスラエル政府が日々行っている国際法違反や戦争犯罪をやめることが必要で、その
ある日、偶然、スダーン生まれでイギリスで活躍する女性ジャーナリストNesrine Malik(ネスリン・マリック)さんの出演するポッドキャストに遭遇しました。 ネスリンさんは、イギリスの独立系新聞紙ガーディアンのジャーナリストでもあります。 ここ から、彼女の記事が読めます。 録音されたのは、少し前(201
最近、女性ベテラン・ジャーナリストのChristiane Amanpour(クリスティアン・アマンプール)さんの番組に、東ヨーロッパを専門とする歴史家のTimothy Snyder(ティモシー・スナイダー)さんが登場していました。 ここ から聴けます。 ちなみに、クリスティアンさんは、父がイラン人で、母は
日本だけで暮らしていると、中東やヨーロッパで起きていることは、どこか遠い国の話のように聞こえるかもしれませんが、実際には、世界はつながっています。 世界では、特に若い人々は、パレスチナで起こっていること、女性への暴力、環境破壊、黒人への差別等が実際には根っこではつながっている問題であることに鋭く気づき