「イスラームから見た『世界史』」を読む
著者:タミム・アンサーリー訳者:小沢千重子発行:紀伊國屋書店2011著者はアメリカ在住のアフガニスタン人。題名のとおり、イスラム世界から見た世界史である。アケメネス朝ペルシャ、アレクサンドロス大王、サーサーン朝ペルシャ、ビザンツ帝国を簡単に触れた後、ムハンマドの誕生からのイスラムの歴史が詳細に語られている。スンニ派とシーア派という言葉がよく新聞やテレビで出てくるが、なぜ2派あるのかが詳しく語られている。また、イスラム教は本来非常に寛容な宗教であるということが印象に残った。アラビア半島の砂漠の一角で生まれた宗教が、もともとゾロアスター教を信奉していたペルシャを含め、あっという間に広範な地域に広まったのはそんな性格があるからではないだろうか。他の宗教にも寛容で、国内の異教徒を排斥するようなことはなかったようだ...「イスラームから見た『世界史』」を読む
2024/12/22 11:54