三代目鎌倉殿 源実朝と温泉の和歌
鎌倉幕府 三代目将軍 源実朝。鎌倉殿。 歌人としての一面も持ち、勅撰和歌集に多数入集。 温泉にまつわる和歌も複数詠んでいる。 國文学名家肖像集 より 実朝と伊豆の走り湯 走る湯の 神とはむべぞ 言ひけらし 早き験の あればなりけり 伊豆の国 山の南に 出づる湯の 速きは神の 験しなりけり わだつみの 中にむかひて いづる湯の 伊豆のお山と むべもいいけり 実朝が詠んだ伊豆山の走り湯についての歌だ。 伊豆山温泉にある洞窟の中から源泉が湧出する「走り湯」。 日本三大古泉とされ、修験道の霊地とされることから伊豆山権現(走湯山権現)の信仰が生まれた。 実朝の祖父である源頼朝は、伊豆山権現で源氏再興の祈…
2022/11/27 21:50