星野道夫さんの言葉
深い森の中にいると川の流れをじっと見つめているような、 不思議な心の安定感を得られるのはなぜだろう。 ひと粒の雨が、川の流れとなり やがて大海に注いでゆくように わたしたちもまた、無窮の時の流れの中で ひと粒の雨のような一生を生きているに過ぎない。 川の流れに綿々と繋がっていくその永遠性を 人間に取り戻させ、私たちの小さな自我を なにかにゆだねさせてくれるのだ。 それは物語という言葉に置き換えても良い。 そして一見静止した森、 わたしたちの知らない時間のスケールの中で、 永遠性という物語を語りかけてくるのかもしれない。 ----------------- 星野道夫さんの言葉が この文章が完璧に完璧だと思った 誰かの言葉に心が動くのは その世界が既に、わたしの中にあるからだと 感動してしまう時 わたしはわたしの感性の質をまた少し深く知るように思う 思い返して これまで過ごしてきた時の中で わたしに影響を与えたような、 深く心に刻まれるような そんな言葉や文章がいくつかあったこと 少しずつ遡って、初めに大切にした文章は ミヒャエル=エンデの「モモ」だった 作中に出てくる、ジジの語る世界や円
2024/02/16 01:30