人間臭さの交差点 ールポーイマジネーション・ピカスペースー

人間臭さの交差点 ールポーイマジネーション・ピカスペースー

「あ、そうだ、ピカに行こう」 仕事が早く終わった空き時間、気負わず足を運べるのがイマジネーション・ピカスペースだ。 恵美須町駅の階段を上がると目の前には通天閣。新世界商店街の終わり近くの、味があると言えなくもないボロボロの扉を開く。「よっ、べっぴんさん良く来たね」と出迎えてくれる店主は気仙沼はるきさん(38)。ペンネームの通り気仙沼市出身だ。痩せ型の長身で小顔、読書好きで話題の幅が広い。一時期は陶芸家を目指して携帯も持たず山籠りしていたこともある。 ピカはイベントスペースだ。お酒とアテを楽しむ通常営業の日もあれば、名の知れたミュージシャンのライブが行われる日もある。常連客の