絞首(ノンフィクション)
数年前の2018年の9月。とある男性から、私は絞首された。静深というコンテンツを、この一件が一躍メンヘラ界隈の寵児にした。 今からここに書くのは、実話だ。 地下鉄御堂筋線梅田駅を出ると、HEP FIVEと呼ばれる建物がすぐ側にある。 この建物の付近で私――静深は、とある出会い系アプリで知り合った男性がやってくる時を待っていた。 男性と私はLINEを交換していた。彼の名前を大介という。 『あの〜……まだですか?』 大介にLINEを送る。しかし、返信は一向にない。通話をかけてみるも、応答の気配はない。その時に、約束を彼がブッチした事に気がついた。 はあ……と大仰な吐息を零した。梅田にまでせっかくや…
2022/06/26 03:25