言葉・物語・恐竜――進化論と創造論の間で
最近、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読み返していて、昔の言葉が持つ力に改めて驚かされた。現代語訳の方が確かに読みやすい。でも、あの難解な表現の中にある“深み”や“余韻”は、現代語ではどうしても薄れてしまう気がする。 それはまるで、目に見えるものだけを追って、本質を見失ってしまうような感覚。 言葉は、人が人であるための証。けれど進化論では、私たち人間も猿から進化してきたとされる。でも、言語という複雑な能力が、教えられる相手もなくどうやって生まれたのか? 言葉を持たずに育った子どもたち――たとえば狼少女のように――は、人間の言語を持たないまま育つ。 言語は、進化ではなく、**初めから与えられた“贈り…
2025/04/30 15:06