【読書記録】ラテン文化に気持ちがほぐれる!『グアテマラの弟』片桐はいり 著
グアテマラの弟 作者:片桐はいり 幻冬舎 Amazon 中米のグアテマラの古都•アンティグアで暮らす弟を訪ねる旅の話。そこでの約半年間の暮らしや出来事、文化などを書いた片桐はいりさんのエッセイです。 グアテマラの市場に行ったときのこと 黄色や赤の車体に派手な飾り文字、装飾過多のデコトラみたいなボンネットバス、ビニールに覆われていない色とりどりの元気な野菜たち、けばけばしい安物色のプラスチックの雑貨の山、そこを行き交う鮮やかな民族衣装の人たち。この世で思いつく限りの色という色が乱れ舞っていた。 色。色。色。原色の、生の。殴られたような気分だった。トマトの赤が、民族衣装の藍が、それぞれ拳をふりあげ…
2022/02/15 21:27