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本のムシはやがて蝶になる https://yellowbooks.hatenablog.com/

感性を磨き続けたいアラフィフ主婦の読書記録。好きなジャンルはアート、音楽、メンタル、生き方など。ちょっぴり繊細なHSP気質。

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2021/06/27

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  • 【読書記録】ラテン文化に気持ちがほぐれる!『グアテマラの弟』片桐はいり 著

    グアテマラの弟 作者:片桐はいり 幻冬舎 Amazon 中米のグアテマラの古都•アンティグアで暮らす弟を訪ねる旅の話。そこでの約半年間の暮らしや出来事、文化などを書いた片桐はいりさんのエッセイです。 グアテマラの市場に行ったときのこと 黄色や赤の車体に派手な飾り文字、装飾過多のデコトラみたいなボンネットバス、ビニールに覆われていない色とりどりの元気な野菜たち、けばけばしい安物色のプラスチックの雑貨の山、そこを行き交う鮮やかな民族衣装の人たち。この世で思いつく限りの色という色が乱れ舞っていた。 色。色。色。原色の、生の。殴られたような気分だった。トマトの赤が、民族衣装の藍が、それぞれ拳をふりあげ…

  • 【読書記録】『何もかも憂鬱な夜に』中村文則 著

    何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫) 作者:中村 文則 集英社 Amazon 養護施設で育った孤児の刑務官の“僕“が主人公。時々犯罪性を帯びた行動をし、いつか何かやってしまうのではないかという混沌を抱きながら生きている。 刑務官としてどこか自分に似た“山井“という若き犯罪者と接する中で、自殺した友人の記憶や大切な恩師・養護施設の『施設長』とのやりとりを回想する。施設長の存在で主人公は破滅の一歩手前で押し留まることができたが、犯罪者とのスレスレの精神状態であったこともある。思春期の頃のまどろこしい、自分自身への苛立ち、多感で複雑な心境が手に取るようにわかる。 主人公と犯罪者との会話シーンなどから、…

  • 【読書記録】『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ 著

    ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫) 作者:ブレイディみかこ 新潮社 Amazon 著者のブレイディみかこさんは英国•ブライトン在住。 ブライトンには私も語学留学で2年ほど滞在したことがあるので興味があって読んでみました。 人種も貧富の差もさまざまな生徒たちがいる中学校に通う10歳の息子さんを通して日々気付いたことが綴られています。イギリスのリアルな社会問題を親子で共に考え、悩みながら毎日を乗り越えていくというストーリー。 この本を読んで“多様性“という本当の意味が少しわかった気がする。 マルチカルチュラルな多様性ワールド、イギリス。多様性は物事をややこしくするし、喧嘩や衝突…

  • 2021年に読んだ本

    ざーっと、2021年に読んだ本です。 仕事の昼休みにちょこちょこ読んでいるだけなので 冊数はあまり多くないのですが、 昨年からなるべくスマホを見るのをやめて 読書する時間を作るようにしています。 コロナ禍で予定外に転職することになって 自分のやりたいこと、仕事について 考える年になり、そういった本も読みました。 “仕事や生き方に関する本では ヤマザキマリさんの『仕事にしばられない生き方』 がよかったです! 仕事にしばられない生き方(小学館新書) 作者:ヤマザキマリ 小学館 Amazon 安西水丸さんの『手のひらのトークン』は ブックオフの閉店セールで買った本だけど、 20代の頃に憧れていたイラ…

  • 【読書記録】『きっとあの人は眠っているんだよ 穂村弘の読書日記』穂村弘 著

    きっとあの人は眠っているんだよ: 穂村弘の読書日記 (河出文庫) 作者:穂村弘 河出書房新社 Amazon 歌人 穂村弘さんの読書日記。ことばのプロの読書日記ってどんなのだろう?と興味本位で読んでみました。 純文学、ミステリー、漫画、SF、絵本、歌集、評論、エッセイ…読んでるジャンルが幅広い。そして知らない作品ばかりです。 “超・現実的な提案をする本““現実とは別の『もうひとつの世界』を描いた作品““昭和の強烈な濃度を懐かしむ““世界を反転させる言葉““他人が見ている世界“ …などなんだか気になる切り口で着眼点が面白い。 なんとなく考えていることだけど言葉にできない…そんなことが、穂村さんの日…

  • 【読書記録】『護られなかった者たちへ』中山七里 著

    護られなかった者たちへ 作者:中山 七里 NHK出版 Amazon 東日本大震災の仙台が舞台の長編推理小説。 生活保護をめぐる連続殺人事件の話。 日本が抱える社会福祉問題、災害や貧困、生活保護について考えるきっかけになりました。 護られなかった人たちとそれを護りたかった人たち。 理不尽なシステム、それに従うために人の心を失っていく偉い人たち… とても切なすぎて、涙が出ました。

  • 【読書記録】『第2図書係補佐』又吉直樹 著

    第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫) 作者:又吉 直樹 幻冬舎 Amazon 又吉さんの本を初めて読んでみた。又吉さん自身の経験などおもしろエピソードを綴ったエッセイと好きな本の紹介なのですが、エッセイが9割本の紹介が1割という感じでこんな書評の書き方もあるんですね。自分の経験に絡めて、自由な発想でさりげなく本の紹介をしてしまうって簡単そうでなかなか難しいと思います。ひとつひとつの出来事に対する感じ方の深さはさすがだなぁ。 又吉さんは国語の『便覧』(←懐かしいですね〜)を辿ってたくさんの純文学を読んでいる。 巻末の作家の中村文則さんとの対談で興味深い話がでてきた。 純文学をたくさん読んだ人っ…

  • 【読書記録】『頭のうちどころが悪かった熊の話』安東みきえ 著

    頭のうちどころが悪かった熊の話 (新潮文庫) 作者:みきえ, 安東 新潮社 Amazon 小泉今日子さんの書評を読んで出会った本。 ヘンテコなタイトルが気になり、イラストに心を奪われてこの本を手に取った。 本を開いてみるとたくさんの生き物たちが登場する7つの寓話だった。 “頭のうちどころが悪かった熊“は喪失した大切な記憶と愛する妻・レディベアを取り戻す。 キツネを食べてしまって後悔する虎。 “過去のことしか考えられなくなった“お父さんベビと“未来のことばかり考える“お母さんベビ、そしてそのふたりの子どもベビ、その家族の絆。 ないものねだりをするひねくれ者のカラス “たったひとりの自分の世界の王…

  • 【読書記録】『老人と海』ヘミングウェイ 著

    老人と海(新潮文庫) 作者:ヘミングウェイ 新潮社 Amazon 最近、名作と言われる作品を読んでいなかったので ちゃんと読んでみようと思いこちらを古書店で買いました。 【あらすじ】 キューバの老漁師・サンチャゴは長い不漁にもめげず小舟に乗りたった1人で海へ出た。すると残りわずかな餌に見たこともないような巨大カジキマグロがかかる。4日にわたる巨大カジキマグロとの死闘。サンチャゴは勝ったが帰途サメに襲われ、海はさらなる試練を老漁師に課す…。 ヘミングウェイの名作『老人と海』。 年老いてもなお大自然に立ち向かう一人の老漁師。自然の脅威と厳しさに翻弄されながらも、決して屈することのない人間の精神と勇…

  • 【読書記録】『手のひらのトークン』安西水丸 著

    手のひらのトークン (新潮文庫) 作者:水丸, 安西 新潮社 Amazon 安西水丸さんは私が20代の頃憧れていたイラストレーター。 安西水丸さんのシンプルでよどみのない線、見るとすぐに水丸さんの絵だとわかる独特のタッチ。どこか力の抜けた感じが好きでした。 先日、たまたま古書店でこの本を見つけて『あ、あの水丸さんの本だ!』と思って読んでみたら読みやすくておもしろい。 小説家やエッセイストとしても幅広く活躍され、多才な方だったんだなと今さらながら知った。 この本は水丸さんの日記のような小説。1960年年代後半、勤めていた電通を辞めて、アメリカのNYに渡り、アメリカの広告制作会社で働きながら当時付…

  • 【読書記録】『音叉』高見沢俊彦 著

    THE LFEE 高見沢俊彦 音叉 文庫 サイン本 !!ロックバンド 髙見沢俊彦 X JPNYOSHIKI ギター 桑田佳祐 ノーブランド品 Amazon 1973年に明治学院大学のキャンパスで結成されたTHE ALFEEのリーダー・高見沢さんの小説家デビュー作。 高見沢さんは音楽だけでなく、小説家としての才能もお持ちなんですね。 自伝的なエッセイかと思いきや、影響を受けた海外のロックがたくさん登場して、その表現も臨場感溢れて迫力満点。ミュージシャンの高見沢さんだからこそ書ける内容だと思いました。小説だけどロックも楽しめました。 ストーリーは主人公、風間雅彦が大学の仲間と結成したバンドでプロデ…

  • 【読書記録】美容常識の9割はウソ 落合博子 著

    美容常識の9割はウソ 作者:落合 博子 PHP研究所 Amazon 私の普段のお肌のケアは洗顔のあとに化粧水とスクワランオイル2滴を手のひらに馴染ませてのせるだけ。 ラクなのでずっとそんな感じでしたがアラフィフになって何か高機能化粧品を使わなくちゃいけないのかなと考えることがありました。 でも、そもそも肌に高機能な化粧品をつけてもその有効成分とやらは本当に肌の中に浸透するのか?効果があるのか??清潔に保ち保湿さえしておけばいいのではないのか?と疑問があってこの本を手に取りました。 再生医療のスペシャリスト形成外科医長の落合博子先生が書かれたこちらの本には科学的エビデンスに基づいたスキンケア方法…

  • 【読書記録】『わたしのマトカ』片桐はいり 著

    わたしのマトカ 作者:片桐はいり 幻冬舎 Amazon 片桐はいりさんが、映画『かもめ食堂』のロケで1ヶ月滞在したフィンランド。そこでの体験や感じたことが綴られたエッセイです。 片桐はいりさんがこんな面白い文章を書かれるなんて!観察力があるし、それを表現する文章がとにかく面白くて思わず笑ってしまった。 初めて訪れたフィンランドでのさまざまな体験をちょっとしたことにも気付いて感動して面白がっている。 フィンランドの人々のシャイだけど素朴で温かい人柄。フィンランドの町の独特の余裕。フィンランドへ行ってみたくなった。『かもめ食堂』も観てみなければ。

  • 【読書記録】独りよがりにならないセンスの磨き方『センス入門』松浦弥太郎 著

    『センス』とは人それぞれが持っている美学のあらわれ。 仕事も暮らしもある程度のレベルまではどんな人でも到達できるけどそれ以上の高いレベルへ行くにはその人が身につけている『センス』の良し悪しで左右される。 自分らしさを磨いた『センス』を身につけたい。よい『センス』は良い運を引き寄せる。 では、『センス』のよい人になるにはどうしたらいいのか?そして、『センス』のよい人と悪い人の違いは何? センスのいい人は自分が実際に見たものや体験したことをはっきりと自分の言葉で伝えることができる。たまたま見たり聞きかじったことではなく、自分が経験したことだけで話すので気持ちよく過ごせるし、信頼関係が深まる。 “自…

  • 【映画鑑賞記録】ますます本の魅力にハマりました『ブックセラーズ』

    映画『ブックセラーズ』を観てきました。 世界最大規模の“ニューヨーク ブックフェア“に集うブックセラーたちの世界に迫るドキュメンタリー映画。 業界で名を知られるブックディーラー、書店主、コレクター、本を探し、本を愛する個性豊かな人たちが登場して本の魅力を語ります。 雑然と本が並べられ、積み上げてある古本屋、書店、図書館の雰囲気がとても素敵でニューヨークに旅行して古本屋巡りをしているような気分になりました。 ものすごい量の書物に囲まれた空間でどこに何があって、その本がどういった内容で前の持ち主はどんな人か、どういった経緯でここに来たのかなどを把握している店主がかっこよく見えました。 本は単なるモ…

  • 【読書記録】『青のフェルマータ』村山由佳 著

    青のフェルマータ Fermata in Blue (集英社文庫) 作者:村山 由佳 集英社 Amazon 精神的ショックで言葉を失った少女が オーストリアのイルカ研究所でイルカの世話や、自閉症を患う3歳の女の子のお世話をしながら成長していくストーリー。 静かな海、青く澄んだ空、イルカの鳴き声や眼差しや愛らしさ、心の奥深くに響くチェロの旋律を美しく描写されていて心が満たされました。 イルカを始めとする動物たちが人間の抱える『心の傷』や『心の障害』を癒すことがあるというアニマルセラピー。 人間相手だと自分の『心の傷』を隠そうとするあまり、意固地になったり不自然な態度を取ったりしがちな人たちも動物相…

  • 【読書記録】『仕事にしばられない生き方』 ヤマザキマリ 著

    仕事にしばられない生き方(小学館新書) 作者:ヤマザキマリ 小学館 Amazon 著者のヤマザキマリさんは漫画家で、映画にもなった『テルマエロマエ』の作者です。 17歳で絵を学ぶためにイタリアへ留学しイタリア、シリア、ポルトガル、アメリカ、日本と生活習慣も宗教も違う国で暮らす。 仕事はチリ紙交換、絵描き、大学教師、日伊協会事務員、旅番組でのリポーターなど様々な職業を経験され、読む前に想像していたのよりもずっと波瀾万丈な人生を経験されていて、そこから語られる哲学に共感しました。 海外で借金返済のために仕事を掛け持ちしたり、仕事で活躍すれば上司に妬まれたりとトラブルがあるたびに働き方について考え働…

  • 【読書記録】『聖なるあきらめ』が人を成熟させる/鈴木秀子・著

    「聖なるあきらめ」が人を成熟させる 作者:鈴木秀子 アスコム Amazon 年齢を重ねると体力は少しずつ衰えてくるけど『エネルギーをうまく分配する』という能力が若さと引き換えに上がってくる。 限られた時間を有効に使うために自分の努力が活かされないことについてはエネルギーを注ぐことはやめる。『あきらめる』という言葉からは『断念する』『逃げる』という消極的な姿勢を思い浮かべそうになりますが、聖なるあきらめは『逃げる』どころか『現実を受け止めて』自分の成長のために理想に向かって最善の道を選び取っていくことにつながる。聖なるあきらめとは正しい選択をすること。『相手の一言一句にこだわらない姿勢』が人づき…

  • 【読書記録】『ちょっと敏感な人が気持ちよく生きる本』苑田純子・著 長沼睦雄・監修

    ちょっと「敏感な人」が気持ちよく生きる本 「いろいろ気になる」とは「よく気がつく」こと (王様文庫) [ 苑田 純子 ]価格: 770 円楽天で詳細を見る この本に書いてあるアドバイスは以前通っていたカウンセリングで受けた内容とほとんど同じでした。 人がたくさん集まる場が苦手で、 サークルや会社の大人数の飲み会などに誘われると気が重くなってしまう。人が多い場所に出掛けると疲れてしまう。人の気持ちや音や匂い、光も敏感に感じ取る敏感過ぎる人。 同じ悩みを持っている方のヒントになればと思います。 会う人や場所を選ばないと、人と会ったあとにものすごく疲れるのですが、それは気を遣い過ぎることと過剰な責任…

  • 【読書記録】『美しいものを』(花森安治のちいさな絵と言葉集)

    美しいものを (花森安治のちいさな絵と言葉集) 暮しの手帖社 Amazon 暮らしにゆるぎない哲学を持たれていた 『暮らしの手帖』の初代編集長•花森安治氏の 心に響く言葉と沢山の挿画が本当に美しく お洒落です。 暮らしを脅かす戦争を体験してもなお、暮らしの中に繊細な美を感じ、大切にし、 暮らしの中に広め続けてきた氏の言葉には強さ、力、そして優しさがありました。 どんな状況になったって、 美を感じる心さえあれば幸せでいられる。 自分の心ひとつで暮らしはどのようにでも 豊かになる。 そんなメッセージをこの本から受け取りました。

  • 【読書記録】『音楽家の名言 あなたの演奏を変える127のメッセージ』

    音楽家の名言 あなたの演奏を変える127のメッセージ 作者:檜山 乃武 ヤマハミュージックメディア Amazon 有名ピアニストや偉大な作曲家たちの 名言を集めた本です。 少し解説もついています。 彼らの音楽に対する理念や志を 感じることができました。 学校で『音楽の父』と習ったバッハ。 ショパンやシューマンがバッハを 手本に練習していたり、 ベートーヴェンが 『音楽におけるバッハは大海だ。』 と 書き残していたり、 バッハはやはり音楽家にとっても 名音楽家なのだとわかりました。 シューベルトがモーツァルトに 賛美の言葉を残したり、 言葉から作曲家同士のつながりが 感じられるのも面白い。 そし…

  • 【読書記録】『自分を操る超集中力』メンタリストDaiGo 著

    自分を操る超集中力 作者:メンタリストDaiGo Audible Studios Amazon 図解 自分を操る超集中力 作者:メンタリストDaiGo かんき出版 Amazon 家族と生活を共にし 仕事に家事であっという間に 1日が終わってしまう。 集中力を上げて時間をいかに 捻出するかということに悩み 手にした一冊。集中力を上げる小さな良い習慣を 論理的に紹介してあります。 •人は意思決定で疲れる•1つのことに集中して取り組み、習慣化させれば疲れない。•集中力はもともと持続しない。短時間集中の繰り返し。•朝インプット、昼アウトプット、夜復習 集中力を上げて もっとたくさんの本を読みたいし、 …

  • 【読書記録】『ネガティブな人ほど運がいい⁉︎』メンタリストDaiGo 著

    ネガティブな人ほど運がいい! ? 作者:メンタリストDaiGo ベストセラーズ Amazon 『運命に翻弄される』 という表現があるが、 運にコントロールされるのではなく、 運をコントロールすることを心がける 『あの人は運がいい』と思われている人は実は運だけに頼らず、自分自らの手で目的を果たすために努力をしている。 毎日不満を口にしている人よりも、自分の幸福に対する感度を上げて『ああ、自分は幸せだなぁ』と思いながら生きていられたほうがいい ↓↓↓ そこに運のいい人と悪い人の 大きな違いがある。 “人に尽くすのであれば自分の得意な分野で尽くすのがベストな方法。" 得意なジャンル、得意な知識を使っ…

  • 【読書記録】『風に舞い上がるビニールシート』森絵都 著

    風に舞いあがるビニールシート (文春文庫) 作者:森 絵都 文藝春秋 Amazon 自分だけの価値観を守り懸命に 生きる6人を描いた短編集。 人にはそれぞれ 「人生における大切なこと」がある。 大切なものに対する迷いや 葛藤、決意、色や形は 全く異なるけれど共通する強い想いを 持ちながら懸命に生きる人たちの6つの物語。 表題の「風に舞いあがるビニールシート」が 一番印象的でした。 心が締め付けられるようなせつなさ。何度も読み返してみたい1冊。

  • 【読書記録】『ベニシアの言葉の宝箱』ベニシア•スタンリー•スミス 著

    ベニシアの言葉の宝箱 (猫のしっぽ カエルの手) 作者:ベニシア・スタンリー・スミス 世界文化社 Amazon イギリス文化が好きで もう20年前になるけど イギリスへ語学留学もしていました。 四季折々の自然を感じながらひとつひとつの物事を愛おしみ、丁寧に暮らしを営むベニシアさんの ライフスタイルは憧れです。 こちらはそんなベニシアさんの 素敵な言葉を集めた本です。 イギリス人の目から見た 日本の文化や風習、 暮らしの知恵を通して 日本人が忘れてしまった 大切なものを思い出させてくれます。

  • 【読書記録】まじめなことに自信を持とう!不器用だって構わない。『結局、まじめな人が一番強い!』 和田秀樹 著

    結局、まじめな人が一番強い!: この性格は一生の財産! (知的生きかた文庫 わ 9-14) 作者:和田 秀樹 三笠書房 Amazon 自分もそうなんだけどまじめな人って感受性が強くて 相手に不快感を与えたくないとか、 自分がどう思われるかを気にしてしまい 取り越し苦労をしがちなんですよね。 また、粘り強いがゆえに つい頑張り過ぎてしまう。 努力家で向上心も 人一倍強いにもかかわらず 周りを気にしたり 仕上がりにこだわるあまり 消極的になって 現実的な道を選んでしまう。 自己評価が低い傾向がある。 こういったまじめな人の 性格特徴は悪いことではないのだけど、 欠点がマイナス面に 出てしまった時に…

  • 【読書記録】『志村流』志村けん 著

    志村流―当たり前のことが出来れば、仕事も人生も絶対に成功する (王様文庫) 作者:志村 けん 三笠書房 Amazon 志村けんさんが52歳の時に書かれたもので、 生き方や考え方がよくわかる内容でした。 子供の頃に笑わせてもらった志村けんさんに、 今度は人生について教えてもらえる本。 語り口調で書いてあるので、 一緒に食事をしてお酒の席で お話ししているような感覚になります。 常識や礼儀を大切にされ、 とても真面目でシャイで慎重なタイプ。そして笑いに対して情熱的で職人的。 常識を重んじながらも“ちょっと前の常識、いまの非常識“と時の流れに敏感で柔軟性もある。 “オレはいつでも 『個性は変人、常識…

  • 【読書記録】『ヘトヘトに疲れる嫌な気持ちがなくなる本』石原加受子(心理カウンセラー)著

    ヘトヘトに疲れる嫌な気持ちがなくなる本 (中経の文庫) 作者:石原 加受子 KADOKAWA Amazon 図書館や書店で このジャンルの本に目が行く時は 少し疲れているのかなと思う。 嫌なことを言われた時に すぐに言い返すことができず、 自分が我慢すればいいやと思っていました。 それが大人な対応だなんて思っていたり。 でも、それを続けていると 何かわからない疲労感でモヤモヤする。 それは『他者中心』の 意識でいたせいなんだと この本が教えてくれました。 私のように、いつの間にか 『他者中心』の感覚が身に付いてしまって 疲れている方にぜひお勧めしたい本です。 『自分中心』と聞くと、 日本ではな…

  • 【読書記録】深く考え抜かれた言葉は人々を導く旗になる『言葉にできるは武器になる』

    「言葉にできる」は武器になる。 (日本経済新聞出版) 作者:梅田悟司 日経BP Amazon 子どもの頃から話しベタな私。だから絵を描いたりすることが 好きでした。 今はブログを書いて何かを伝えようと 試みてみるけど どうも伝わる文章が書けない…。 自分のなかにある思いを うまく言葉にできなくて悩み、 この本を読んでみようと思いました。 今まで伝え方の本、 雑談力の本などを読んでみたけど、 何となく理解はできるんだけど、イマイチ自分のものにならないんですよね。 セリフや借り物の文章を書いても 仕方ないんです。 この本は、どんなに表面的に言葉を磨く スキルを学んだところで、 自分の気持ちを把握し…

  • 【読書記録】『羊と鋼の森』宮下奈都 著

    羊と鋼の森 (文春文庫) 作者:宮下 奈都 文藝春秋 Amazon 高校生の時に 偶然ピアノの調律師と出会い、 調律の世界に魅せられて、 調律師を目指していく青年が 成長していく話。 それぞれ自分の価値観や スタンスでプロとして仕事をしている、 いろんなタイプの調律師の先輩方や ピアノを愛するお客さんたち。 いろんな人たちとの関わりから 成長していく青年の姿が 温かい文章で綴られています。 ピアノの音を表現する言葉が とても豊か。 また主人公が感じる心理描写が 静謐で美しくて 読み終わったあと、 清々しい気持ちになりました。 2018.6 の読書記録です。 『羊と鋼の森』を読んで 宮下奈都さん…

  • 【読書記録】『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』阿佐ヶ谷姉妹 著

    阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし (幻冬舎文庫) 作者:阿佐ヶ谷姉妹 幻冬舎 Amazon たまたまNHKの番組を見てた時に テレビで紹介されていて知った “阿佐ヶ谷姉妹"。 ほぼ同年代だし、 庶民的で地味な暮らしぶりなんだけど 素朴な魅力があって、 姉妹のようにそっくりな おふたりのことが印象的でした。 一体どんな人たちなのか、 内面をのぞいてみたいと思って 彼女たちが書いた本を読んでみました。 おふたりが交互にエッセイと 1話ずつ小説を書いておられるのですが、 日常を飾らず等身大の文章で書いてあって 読みやすくて親しみが持てました。 くすっと笑えるユーモアもあって、 読みながら『そうそう…

  • 【読書記録】1980年前半あたりからのサブカルシーンが懐かしい『サブカルで食う』大槻ケンヂ

    2012年に刊行された本なので もう9年前の本になるんですが、 大槻ケンヂさんの『サブカルで食う』を 読んでみました。 サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法 (角川文庫) 作者:大槻 ケンヂ KADOKAWA Amazon アラフィフになっても、まだ“就職せずに好きなことだけやって 生きていく方法“っていう言葉に 反応してしまう。好きなことだけで生きていく… ああ、永遠の憧れ。 本当に“サブカルで食べていきたい"と 思っているわけではないけど、 大槻ケンヂさんってどうやって 生きてこられたんだろう… と興味があって読んでみました。 そしたら、どんどん20代の頃に ハマって…

  • 【読書記録】”正義中毒”という快楽。人は、なぜ他人を許せないのか?

    最近はSNS投稿で簡単に人と繋がれる一方、 他人を攻撃するかのような 書き込みもされているようですね。 どうして他人のことを攻撃したり、 そこまで気にして自分の意見を 押し付けるのだろうか。 それは一体どういう心理なんだろうか? また、自分も知らず知らずのうちに 他人を攻撃したり 傷つけたりしないようにしないと! と思いこの本を読んでみました。 正義中毒とは 他人に「正義の制裁」を加えると快楽物質であるドーパミンが放出される。この快感は脳に備わっている仕組みなので誰もが「正義中毒」に陥る可能性がある。 「正義中毒」になると自分と考えが異なるものをすべて悪と考えてしまう。 何かと理由を見つけて他…

  • 【読書記録】好きなことで誰かの役に立つことができたり、人脈が広がるといいな。『好き』を『お金』に変える心理学

    「好き」を「お金」に変える心理学 (PHP文庫) 作者:メンタリストDaiGo PHP研究所 Amazon 好きなことをやっていくことで、 お金に変えられるのは永遠の憧れです。世の中はそんなに甘くないよねと、 心にブレーキをかけてしまったり、 蓋をしてしまったり。 『好きなこと』に対する行動力や 追求していく力が足らなくて、 なかなかDaigoさんのようには いかないかもしれないけど、 心の持ち方はマネできるかなと 思いました。 自分はお金を持っているから ということで得られる自信。 でも貯金だけでは本物の自信は 身に付かない。 自己投資にお金を使おう。 お金を貯めることは自信というか 安心感…

  • 【読書記録】目的を明確に、要領良く本を読もう!フォーカス・リーディング

    フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術 作者:寺田 昌嗣 PHP研究所 Amazon 読みたい本はたくさんあるけど、なかなか読む時間がない…効率よく本を読む方法はないかな?と模索してみた時に出会った本です。 『本を読めば成長できる』『丁寧に読むほど学びが多くなる』『たくさん読むほど成長できる』というのは思い込み。 今、この本は何のために読んでいるのか?この本から何を得たいのか? 本を読む時にはフォーカスを明確にして読書にかける時間のことも意識して要領よく読書しましょう! という内容でした。 限られた時間の中で たくさんある本の中から自分に必…

  • 今日はブックの日

    本日29日はブックオフの『ブックの日』 ブックオフアプリで 登録しているお店で使えるクーポンが届きました。 運動不足なのでウォーキングがてら お店へ足を運んでみようかな。 ブックオフオンラインでも使える¥300引きの クーポンがゲットできたので オンラインでも古書を購入しました。 楽しみです♪

  • 【読書記録】あやうく一生懸命生きるところだった ハ・ワン

    // リンク この本の著者、ハ・ワンさんは 会社員をしながら イラストレーターをしていた 40歳の韓国人男性。 私もかつて同じように会社員をしながら イラストレーターをしていた時期があり、 境遇が似ていたので思わず手に取りました。 悩むところが同じで共感するところが たくさんあった。 まるで若い頃の自分を俯瞰しているような感じ。 この本がよく売れているということは、 同じように感じている人が 多いということだろう。 他人の目を気にせず自分らしく、 頑張らずに生きることを決意した著者が贈る、 生きづらさを手放すための言葉。 ★ムリしてやる気を出さない ★みんなに合わせない ★金持ちを目指さない …

  • エリック・カールさん、お疲れさまでした

    「はらぺこあおむし」をはじめとする 絵本作家のエリック・カールさんが 91歳で息を引き取られたそうです。 1969年に出版された絵本 「はらぺこあおむし」。 子供の頃から親しみがあって、 大好きだった絵本。 大人になった今でも鮮やかな色彩や 大胆なデザインが人気ですね。 わたしたちに夢を与えてくれた エリック・カールさんのご冥福を 心よりお祈り申し上げます。 // リンク // リンク // リンク アートランキング

  • 【読書記録】『たゆたえども沈まず』原田マハ 著

    原田マハさんのアートをモチーフにした 小説が好きです。 元々アートが好きだけど、 原田マハさんのアート小説を読むと ますますアートや小説に出てくる アーティストが好きになります。 // リンク この本に登場するのはゴッホ。 ゴッホの壮絶な人生を描いたアート小説です。 19世紀末のパリ。 ゴッホの弟テオは画商として その時の流行りに応じて人気作家の作品を 売りながら兄へ仕送りし献身的に支えていく。 ゴッホの作品が世の中に受け入れられず、 またゴッホも受け入れられる画風の 作品を描こうとせず、 弟テオが仕送りしたお金をお酒に使ってしまう。 そんなうまくいかない日々に ゴッホもテオも憔悴していく。 …

  • 【読書記録】『自己流園芸ベランダ派』いとうせいこう 著

    去年の今頃、 ステイホームでお家時間を楽しむために 始めたベランダガーデン。その流れで読んだ本です。 のびのびとおおらかでリラックスして読めました。 植物をベランダで育てながら、 植物と共に右往左往する様子が面白い。 時には失敗して枯らしてしまうこともあるけど、 植物への愛情がいっぱいでほのぼのしました。 植物の『上手な育て方』を書いた ハウツー本ではなく 『うわ、しおれてる!』 『枯れた!』 『虫が!』 『実がなった』 など、植物と共に一喜一憂しながら植物を育てる楽しさが伝わってきました。 印象に残った内容や表現 “ベランダ園芸の面白さは 試しては枯ら…

  • 【読書記録】『メタル脳 天才は残酷な音楽を好む』中野信子 著

    脳科学者の中野信子さんの本が 私たちのような一般人にもわかりやすくて、 最近よく読んでいます。 中野信子さんは東京大学大学院で 音楽研究で学位を取得され、 『絶対音感』や音楽の構造を分析している 脳の機能部位を研究されたそうです。 中野信子さんもピアノを演奏されるからか、 親しみを持っています。 で、今回読んだ本は 『メタル脳 天才は残酷な音楽を好む』 中野信子さんはヘヴィメタルが お好きだそうで 実は私もヘヴィメタルが好きなんです。10代の頃にヘヴィメタルのサウンドを聴いて 感動してから特に若い頃はヘヴィメタルを 良く聴いていました。 今はいろんなジャンルの音楽を聴きますが、 今でもヘヴィメ…

  • 【読書記録】自分の気持ち中心でいこう『どうして私ばっかり…』と思ったとき読む本 石原加受子 著

    もっと自分を優先しよう。ガマンしなくてもいいよね。とは思っていてもなかなかできない。そして、ガマンが積もりに積もって『どうして、私ばっかり…』と思ってしまう。“自分中心心理学“を身につければ自分がラクになり、相手もラクになる。我慢しているせいでイヤミみたいなことを言いたくないのに言ってしまう。断りたいのに断れない。相手の反応を気にしてしまうのは『他者中心』の生き方をしているからなのだ。『他者中心』でいると相手のことで頭がいっぱいになって不満がつのっていく。決して自己チューというのではなく『自分中心』になると自分の気持ちを基準にできて自分も相手ももっとラクな生き方ができる。そして、何事も『損得』…

  • 【読書記録】物語の中には多様な人生がある『三つ編み』 レティシア・コロンバニ 著

    小泉今日子さんが絶賛されていたので 読んでみました。 インド、イタリア、カナダの 3つの大陸で暮らす3人の女性。 年齢も違い、境遇も異なり、面識もない 3人の女性が社会に押しつけられる困難と 差別に立ち向かいながら 自由と自立を勝ち取る過程を描いている。 3人3様の人生だけど、 この3人に共通するのは “自分の意思を貫く勇気と行動力“を 持っているところ。 そして、3人のそれぞれの人生が 最後に『髪』でつながる。 髪は女性の象徴であり、 女性としての尊厳の象徴。 壮大なストーリーに勇気を貰え、 清々しい気持ちにもなりました。 たくさんの物語を知ることは、 より多くの理解を得ることにつながる。 …

  • ブックオフ オンラインサービスで本の買い取り依頼

    本の整理をしました。美術関係の本が多いです。ブックオフに送って買い取り依頼しました。 ネットで申し込んだら翌日佐川急便が伝票を持って引き取りに来てくれる。 送料無料だし 簡単、楽チンです。 これだけで950円で買い取って頂けました。

  • 【読書記録】『ない仕事の作り方』 みうらじゅん 著

    『一体本業は何?』 謎に包まれたみうらじゅんさんの仕事術について。 アイデアの閃き方、ネーミング術、ブームの起こし方、編集者を巻き込む接待術まで教えてくれる本です。 まずは自分がコレ!と思ったことを自分をなくすほど我を忘れて夢中になってやり続ける。 これは私が最近読んだ、好きなことを仕事にして活躍されている方が書かれた本には必ず同じようなことが書かれてました。 まず自分自身を洗脳して、世の中になかった新しい発想や切り口を発信し続けて周りを洗脳していく。 『ない仕事』とは依頼もないのに勝手にやった仕事。それをプロデュースして世の中に広めていくところが凄い。 みうらじゅんさ…

  • 【読書記録】読みっぱなしは読んでないのと同じ『読書は1冊のノートにまとめなさい』

    ノート術の本、たくさん出ていますね。 私が読んだ本の中では、 奥野宣之さんのノート術の本『ノートは1冊のノートにまとめない』で紹介されていた方法が、ノート1冊にどんどん書き留めていく方法なんですが、ジャンルごとにあちこちにノートを分けるよりラクだし自分に合っているなぁと思って取り入れています。 今回はその“読書ノート編"を読んでみました。 読書してもその内容がなかなか自分の知識にならなくて読んだことさえも忘れてしまったりすることもあるので、読書ノートは作るようにしてるのですが、もっといい方法はないかな?と思ってこの本を読んでみました。 やはり、本は読みっぱなしでは内容を忘れてしまって結局読んで…

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