中国新珈琲事情、コーヒーの大幅値上げが目前に迫っている
中国メディア「虎嗅」から「コーヒーの大幅値上げ、さらに厳しい競争へ」を紹介します。 毎朝出勤前に一杯のコーヒーを飲むのが習慣になっている人は、2022年は財布の中身を増やしておいたほうがいいかもしれない。 コーヒーの大幅値上げが目前に迫っている 1月上旬、カフェブランドのTim Hortonsは静かに値上げを完了し、一杯あたり平均1元〜2元(18円〜36円)の小幅な調整を行った。また少し前には、国内の一流コーヒーブランドが一部の都市で持ち帰り用単品商品の価格を調整し、平均約2元の値上げを実施した。1月6日には、スターバックスが中国南西部の一部の都市で店頭の一杯あたりの価格を調整し、平均2元値上げされた。 この値上げの波は、韓国にまで届いている。アジア地域における一人当たりのコーヒー消費量が最も多い市場である韓国では、韓国人はコーヒーが未だかつてない価格に達している瞬間を見ている。スターバックスを筆頭に多くのコーヒーブランドが韓国市場で値上げを行い、韓国のスターバックスの一部店舗では一杯あたりで約2ドルの値上げになると報じられている。韓国のコーヒー市場で最後に値上げが行われたのは8年前であり、今回の値上げの波が韓国の消費者を驚かせたことも納得できる。 東アジア市場で、スターバックスは珈琲豆の価格上昇に「圧倒」されている。 1月7日、北京の珈琲豆販売業者である孙瑾(ソン・ジン)氏は「虎嗅」に対し、ほとんどのトップブランドは2022年分の注文を2021年後半にすでに完了しており、「ネスカフェなどは十分な珈琲豆の在庫を持っているので、材料が不足することはない」と述べている。しかしソン・ジン氏によれば、2022年には珈琲豆や砂糖、紙などの主要原材料の価格が全体的に上昇しているため、業界全体で価格調整が広まる可能性が高く、コスト上昇の新しいサイクルに対応するための適時変更が行われるそうだ。 注目すべきは、すでに「値上げ」の旨さを味わっている珈琲豆の産地があることだ。アフリカ最大のアラビカ珈琲豆の産地であるエチオピアが最近発表したデータによると、同国の珈琲豆輸出総額は予想を大きく上回った。同国の関係当局によると、一部の輸出用珈琲豆の価格が過去10年間で最高値に達したという。 2021年11月に国際コーヒー機関が実施した前年比調査によると、世界のコーヒー価格指数は2020年と比較して同期間に7%以上上昇し、2021年にはブラジル
2022/01/09 15:35