詩の解釈
雨の言葉立原道造わたしがすこし冷えてゐるのは糠雨のなかにたつたひとりで歩きまはつてゐたせゐだわたしの掌は額は湿つたままいつかしらわたしは暗くなりここにかうして凭れてゐるとあかりのつくのが待たれますそとはまた音もないかすかな雨が人のゐない川の上に屋根に人の傘の上に振りつづけあれはいつまでもさまよひつづけやがてけぶる霧にかはります……知らなかつたし望みもしなかつた一日のことをわたしに教へながら静かさのことを熱い昼間のことを雨のかすかなつぶやきはかうして不意にいろいろとはかりますわたしはそれを聞きながらいつかいつものやうに眠ります****************************************娘と伊藤静雄の詩について話していて、私は、もともと詩が苦手であまり読まないし、詩人というのもどうもよくわからな...詩の解釈
2021/08/31 20:48