道元禅師の『普勧坐禅儀』について学ぶ㉙「おい阿難!」・・「はい!」そのやりとりに宿っている仏法とは?
本記事では道元禅師がしるされた『普勧坐禅儀』について学んでいきます。 今回は『普勧坐禅儀』本文の、 況んや復た指竿針鎚(しかんしんつい)を拈(ねん)ずるの転機、 という部分を読んでいきたいと思います。 始めに前回の、 道元禅師の『普勧坐禅儀』について学ぶ㉘指一本を差し出す。それだけでいい。 のポイントを振り返りたいと思います。 前回のポイント 「指竿針鎚」というのは昔いた仏祖方の逸話から来ている単語を繋ぎ合わせたもの。「指竿針鎚」の「指」は俱胝和尚のエピソードからきている。何を質問されても「指一本」差し出せばいい。何故なら「指一本」が全宇宙だから。「仏法」は概念化する以前を説く。 それではポイ
2021/09/24 09:29