ブログ開始時31歳。斎藤茂吉が処女歌集『赤光』を世に出したのも、満31歳のときです。同じ歳で茂吉はどんな歌を詠んだのかと考え、茂吉の故郷で研究しています。茂吉生誕140年の2022年、没後70年の2023年の前に、このブログを始めました。
巻尺まきじやくを囚人のあたまに当て居りて風吹き来しに外面そともを見たり 『赤光』初版「麦奴」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「麦奴」の十六首中七首目。 &nbs...
監房より今しがた来こし囚人はわがまへにゐてやや笑ゑめるかも 『赤光』初版「麦奴」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「麦奴」の十六首中六首目。 監房か...
ひた赤し煉瓦の塀はひた赤し女をんな刺しし男に物ものいひ居れば 『赤光』初版「麦奴」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「麦奴」の十六首中五首目。 「ひた赤...
病監の窓の下びに紫陽花あぢさゐが咲き、折をり風は吹き行きにけり 『赤光』初版「麦奴」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「麦奴」の十六首中四首目。 読点...
飯いひかしぐ煙けむりならむと鉛筆の秀ほを研ぎて居ゐて煙けむりを見るも 『赤光』初版「麦奴」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「麦奴」の十六首中三首目。 「飯いひ」とは飯めし...
雨空あめぞらに煙上のぼりて久しかりこれやこの日の午時ちかみかも 『赤光』初版「麦奴」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「麦奴」の十六首中二首目。 雨が...
しみじみと汗ふきにけり監獄のあかき煉瓦にさみだれは降り 『赤光』初版「麦奴」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「麦奴」の十六首中一首目。十六首目の後に、(七月作)とある。 &...
鳳仙花かたまりて散るひるさがりつくづくとわれ帰りけるかも 『赤光』初版「七月二十三日」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「七月二十三日」の五首中五首目。 &nbs...
十日なまけけふ来て見れば受持の狂人きやうじんひとり死に行きて居し 『赤光』初版「七月二十三日」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「七月二十三日」五首中の第四首。 ...
たたかひは上海しやんはいに起り居ゐたりけり鳳仙花紅あかく散りゐたりけり 『赤光』初版「七月二十三日」 『赤光』初版「大正二年(七月迄)」「七月二十三日」五首中の第三首。 「たた...
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