「七月甲に廻る時の事」今日の相場格言その97、本間宗久 秘伝第九十七章
今日の相場格言その97 七月が甲月に当たるときは、前にも言ったとおり天災が多いものです。その節は七月から急」騰して、五、六○俵が七、八月のうちに上がり、それから九、十、十一月までに百俵や一二I○俵の天井が出ると心得なさい。しかし、大坂や当地で土用の照りが良くて上作の噂も流れ、そのうえ古米が五月中に半分程お蔵などに残っている年は、新米・古米ともに七月まで上げはありません。そういう年は新米が、八、九、十月とだんだん上げになり、一二月、正月までに天井値が出ます。だから六月のうちから急ぐ必要はありません。よく考えてください。その年の古米の状況、作柄、人気の加滅など、そのときそのときで違います。けれども遅かれ早かれこのような年には必ず上がります。
2022/04/07 12:00