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  • 駅前10秒、500円の味。

    (戦前建築の風格@甘木鉄道甘木駅)真ん中に塔屋を持ち、横に広がりのある甘木鉄道の甘木駅。元国鉄甘木線の終着駅で、現在も甘木鉄道の本社機能と車庫が置かれています。この甘木の街には、二日市から伸びる朝倉軌道と、田主丸から甘木を通り秋月へ伸びる両築軌道、そして上田代から太刀洗を通って甘木市街へ伸びる中央軌道という三つの軽便線が大正時代から走っていました。甘木鉄道は、国鉄の基山駅から分かれて甘木に至る鉄道で、従来の中央軌道のルートをほぼ踏襲する形で1939年(昭和14年)に開業していますが、これは「軽便規格の中央軌道では輸送能力と経営基盤が脆弱」ということで、鉄道省が輸送力強化のために甘木線の建設を決定したことによります。それだけ太刀洗飛行場の軍需関連の輸送ってのは国策的に大事だったということでしょうか。ちなみに...駅前10秒、500円の味。

  • 太刀洗、ゼロの翼のその先に。

    (祈りの空へ@筑前町立太刀洗平和記念館)太刀洗の駅前から国道500号線を渡ってすぐ、大刀洗飛行場跡地の一角に「筑前町立大刀洗平和記念館」があります。戦前は「東洋一の飛行場」として、「西日本最大の陸軍の航空拠点(ガイドマップより)」としてその名を轟かせた太刀洗陸軍飛行場は、現在の甘木鉄道から大分自動車道までの間、東西2km・南北2km程度の広大な敷地に、付帯する航空廠、航空機工場、教練施設などを備えた一大軍事施設でした。1919年(大正8年)の開場からのここ太刀洗の飛行場の歴史を紐解くと、日清日露戦争による大陸への権益の確保、そして1910年の韓国併合により、大陸への「空の前線基地」が必要になったことが汲み取れます。太刀洗は「大陸に近く、近くに山脈などの障害物が少なく、気候の安定した平野(筑後平野)の中心に...太刀洗、ゼロの翼のその先に。

  • 79年目の、空を見上げて。

    (西鉄開業100周年記念号@西鉄小郡駅)朝から暑い太宰府で子供たちの学業祈願を済ませた後は、改めて急行電車に乗って大牟田方面へ。ただし、そのまま真っ直ぐ大牟田方面に向かうことはせずに、西鉄小郡駅で下車してみました。福岡県小郡市の中心駅で、駅は2面4線の緩急接続タイプ。ここまでは天神からの区間列車があったりして、運転上の節目になる駅でもあります。駅から西に1kmと少しで佐賀県の鳥栖市。このあたり、並行して走るJR鹿児島本線は鳥栖付近でいっとき佐賀県をかすめ、長崎本線を分けて再度福岡県側に戻りますが、西鉄電車はここから先、味坂駅の南側で佐賀県まであと100mくらいの場所を走りつつ「意地でも佐賀県には入らんばい!」とでも言いたげな感じの絶妙なコース取りで南下して行きます。駅を出て行く天神行きの急行電車は3000...79年目の、空を見上げて。

  • 太宰府の夏、いずれにしても夏。

    (日本で一番暑い夏@太宰府駅)太宰府駅を正面口から。天満宮を模した雰囲気のある駅舎である。現駅舎は2019年にリニューアルされたもので、それまでは赤瓦屋根の渋い大柄な駅舎が建っていたようだ。ここまで来たらちゃんと天満宮にお参りに行かないとね・・・ということで駅のコインロッカーに重い荷物を預けて参道へ向かう。それにしても朝から鬼のように暑い。今年の夏、よく「太宰府」という地名を気象情報でも耳にする機会が多かったと思うのだけど、2024年の今年、太宰府市は「35度を超える猛暑日」の日本記録を更新し続けていて、何と9月15日の時点で延べ57回を記録しております。まさに今年は「日本で一番暑い」街だったのでありますが、熊谷とか舘林とか多治見じゃなくて急に大宰府が「暑さ」でクローズアップされたのは何故なのだろうか。一...太宰府の夏、いずれにしても夏。

  • 梅香る、西鉄最古の参詣路線。

    (ちっちゃなころから悪ガキで@西鉄久留米駅)二日目の朝の西鉄久留米駅。前日は、二日市温泉の博多湯に寄った後、夜遅くの西鉄久留米駅まで行き、駅チカの商店街の居酒屋で軽く飲んだ後駅前のホテルに入って早々に寝てしまった。久留米の街も観光すればそれなりのものがあるのだと思うのだが、今回は寝るだけの街になっちゃったかね。朝起きて着替えを済ませ、ホテルの無料朝食の夏野菜カレーをゆっくりと食べて西鉄久留米駅前へ。昨夜は暗くてよく分かんなかったけど、なかなか立派な駅ですね西鉄久留米の駅。もとより西鉄大牟田線において、久留米市は福岡市に次ぐ沿線第二の都市で、人口は約30万人弱。駅としても天神・薬院・大橋に次ぐ第4位の乗降人員を誇っていて(2023年度29,261人)、街外れにあるJR久留米より西鉄久留米の方が利用者数が圧倒...梅香る、西鉄最古の参詣路線。

  • トラディショナルに魅せられて。

    (バスを待つ、君と繋がる熱帯夜@西鉄二日市駅前)西鉄福岡(天神)から夕方ラッシュの特急に乗り、混雑した車内から暮れて行く筑紫野の街を眺める。そのまま久留米まで乗っていても良かったのだけど、西鉄二日市の駅で途中下車。駅西口の西鉄バスのバスのりば、行き先ごとに手書きの看板が掛かっていて、なんともひと昔前の雰囲気が感情に訴えかけてくるねえ。ところどころ消された行き先に「かつての栄華」を偲ぶ部分もあるのだけど、西鉄バスってのは西日本最大のバス会社ですから、これでも路線は十分に維持されている方とも思う。もとより九州、たびたび災害によって寸断される鉄道より今や高速バスが都市間輸送の主力となっている感もあって、九州の高速バスが乗り放題の「SUN-Qパス」なんていう企画券も旅の強い味方。そして路線バス部門に目を移せば、福...トラディショナルに魅せられて。

  • ターミナルの風格とは。

    (博多と天神の違いって・・・?@天神地下街)貝塚線の探訪を終えて、市営地下鉄で天神へ。この日は宿を久留米に取っていたので、こっから西鉄天神・大牟田線で移動することになります。地下鉄から乗り換える天神の地下街、福岡市の中心部は東のJR駅を中心とした博多と西の西鉄・天神、そしてその中間にある歓楽街の中洲・川端と大まかにこの三つに分かれています。以前は「博多より天神の方が栄えてるよ」というイメージが漠然とあったのですが、九州新幹線開通を契機としたJR九州の積極的な不動産開発とテナント誘致によって博多がだいぶ福岡商業圏の中で存在感を増しているようで。やっぱり新幹線が直結しているってのがデカいのだろうか。金沢における香林坊と金沢駅前の相関関係なんかも似たようなとこありますよね。北陸新幹線の開通で再開発された駅周辺の...ターミナルの風格とは。

  • あの頃は 大牟田線の 色男。

    (青い彗星、博多の片隅に眠る@貝塚交通公園)西鉄新宮まで貝塚線を乗り通した後、折り返しの電車に乗って貝塚駅まで戻って来た。どこへ行っても暑いので、自動販売機の飲み物では飽き足らずコンビニで買った大型のペットボトル(2リットルの水)を持ち歩いていた。貝塚駅前の公園のベンチで荷物を降ろして休憩。貝塚駅前の公園は「交通公園」という立て付けになっていて、ゴーカート乗り場があったり4発機の実機が置かれていたりするのだが、猛暑の芝生の広場をテクテクと国道3号線方面に進んで行くと、昔懐かしいブルートレインの客車・・・ナハネフ22がキューロクの蒸気機関車とともに保存されています。現役時代は「あさかぜ・はやぶさ」等の九州ブルトレに使用され、晩年は門司港~西鹿児島間の九州島内を走る夜行急行「かいもん」の寝台車として使用されて...あの頃は大牟田線の色男。

  • 猫の駅 陽炎揺れる 昼下がり。

    (猫の佇む駅名票@西鉄新宮駅)和白から住宅街の中にある三苫駅を経て、西鉄貝塚線の10km程度のショートトリップはここ西鉄新宮の駅で終了。駅名票にはなぜか猫が佇む。これは、西鉄新宮駅のある新宮町の沖合に浮かぶ離島・相島が「猫の島」と呼ばれていることにちなむのだとか。相島は新宮町の沖合7.5km、玄界灘に浮かぶ小さな島で、島ではバーベキューやバードウォッチング・釣りなどが楽しめるそうです。福岡県の玄界灘沿いには、壱岐や対馬まで行かずともいくつかの小さな離島があって、相島もその一つ。ちょっと興味があって、島まで渡る船の時間とか調べちゃったよ(笑)。駅から渡船の出る新宮漁港までは徒歩20分、そして島までは渡船で20分。漁港へは渡船に合わせてコミュニティバスが出ているのだけど、さすがにこのクソ暑い中で大荷物持って離...猫の駅陽炎揺れる昼下がり。

  • 国策に、袂を分かつ線と線。

    (高層マンションを背に@和白駅)貝塚からスタートして、名島、西鉄香椎、そして三つ目の交換駅が和白駅。15分間隔のパターンダイヤ、どの駅でもきっちりと交換があってシステマティックである。和白の駅は、周囲に高層マンションに囲まれた住宅街の駅、という感じ。博多湾に沿って走る西鉄貝塚線、この和白駅と一つ前の唐の原駅付近が一番海に近い。ただし、海岸まで住宅が建て込んでいることもあり、車窓から海は見えません。というか、写真が似たような駅の交換シーンばかりで申し訳ない(笑)。西鉄貝塚線、さすがに都市部を走る路線ということもあって、そこまでフォトジェニックな場所を見つけきれない・・・というのもあり。そして、この日の博多は35℃を超える猛暑。あまりにも暑くて、駅間を歩いて撮り歩くという行為は正直しんどいということもあった。...国策に、袂を分かつ線と線。

  • さよなら夏の日。

    (オキサイドイエローの競演@名島駅)九州らしいパンチの効いたとんこつラーメンを啜った後は、再び橋を渡って名島の駅から貝塚線へ。名島駅は平日の日中ダイヤでは必ず列車交換をおこなう駅で、貝塚行きが新宮行きの電車を待って発車します。今でこそ博多の小さなローカル電車・・・という雰囲気の貝塚線ですが、1992年(平成4年)には年間1,200万人の輸送実績を挙げたバリバリの福岡都市圏の通勤路線でした。そこから僅か15年で、年間600万人まで輸送人員が落ち込むという極端な減少カーブを描くのですが、1992年のピークの頃は、並行するJRがまだ都市圏の近距離輸送にはあまり熱を上げていなかった時代の話で、鹿児島本線も旅客列車の本数が少なかったんですよねえ。鹿児島本線の近郊輸送の増強とそれに伴う宅地開発は、海沿いではなく鹿児島...さよなら夏の日。

  • 名にしおう 名橋博多の 名島橋。

    (博多の空から見てみよう@名島橋上空)西鉄貝塚線は、貝塚を出て次の名島に向かう間に、多々良川に架かる名島橋を渡ります。博多の街の東玄関、博多湾に注ぐ川の河口部分に、海側から国道3号線(名島橋)、博多貨物ターミナルに繋がる臨港貨物線、西鉄貝塚線、そして少し離れてJR鹿児島本線と4つの橋が並びます。飛行機で福岡空港に着陸する寸前、海の中道から博多湾を横切ってJR箱崎駅付近を飛行して行くのですが、ちょうど車窓の左手に名島橋がよく見えるシーンがありました。ここが西鉄貝塚線の随一の撮影地、まずは貝塚の駅から電車には乗らず、徒歩でこの橋の袂まで行ってみることにします。貝塚の駅から国道3号線に出て、ひとまず名島橋を名島駅側まで渡ってみることにしますが・・・国道の橋からでは間に挟まった貨物線が邪魔をしてしまい、貝塚線の橋...名にしおう名橋博多の名島橋。

  • お盆を過ぎてボンレッド。

    (まほうのつえをてにいれた!@「旅名人の九州満喫きっぷ」)志免の竪坑櫓を後に、再び福岡市街へ戻ろうとバスの時間を調べたのだが、結局市内行きを待つよりも福岡空港行きのバスに乗るのが早いってんで、同じ道をバスで福岡空港へ。ここから改めて九州旅を始めようと思うのですが、まずは地下鉄で博多の駅へ出てこんなものを手に入れてみました。JR九州が出している「旅名人の九州満喫きっぷ」。私鉄・三セクを含む九州のすべての鉄道路線が3日間乗車出来て11,000円という魔法の杖。ちなみに、青春18きっぷと同様、九州新幹線とか西九州新幹線、そして特急列車に乗りたい場合は乗車券+特急券の購入の必要があります。一日あたりで計算すると3,667円/日。18きっぷよりは日数単価が高いのですが、そこは私鉄・三セクを含むことで致し方ないのかな...お盆を過ぎてボンレッド。

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