『季節の記憶』読了
保坂和志さんの、『季節の記憶』を読みました。 季節の記憶 (中公文庫)作者: 保坂 和志出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1999/09メディア: 文庫 鎌倉の或る地域が舞台。 離婚して、ライターの仕事をしながら息子を育てる主人公。(中野)(男性、40代前半) その主人公を取り巻く兄妹、夫と別居して娘を育てるナッちゃんという女性。 ときどき訪れる風変わりな友人たち。 ストーリーがとくになく、日常が描かれている。 息子が訊く、大人でも答えを持っていない疑問。 子供を相手に、疑問に真摯に答える主人公。決して有耶無耶な答え方をせず、きちんと説明する。例えば宇宙の構造など。(例えばです。本文中にあったかどうか憶えてませんが) 息子と主人公の会話。大人と大人の議論的な会話。 小学校にあがる前から文字を教えるべきか、で議論する大人たち。敢えて、幼児に文字を教えないのには教えない意味がある、..
2021/01/29 04:14