恵子先生の稽古日記

杖道の斬付けの間合

杖道の立ち会いで杖をもって開始線に立ったとき、打太刀が八相に構え間を詰めてくるのに違和感を感じることが多いのは私だけだろうか。 先日、同段位くらいの人と稽古をさせていただいたときに、はっと気づいた。この違和感は、太刀が始めに斬ってくる間合だったようだ。打太刀に質問した。「斬り付ける前の間合が近すぎませんか」ふと、こんな近間から斬ること、斬られることに意味があるのかと思ったからだ。こんな近間に入...

2021/03/30 11:00

理論なき稽古は

理論なき稽古は 羅針盤なき航海に似たり   11世紀、中国、羅針盤は発明されたという。羅針盤は中央アジア圏、イスラム帝国に伝わり、十字軍の遠征などを経て東西文化経済のミックスにより15世紀までにヨーロッパに伝わった。羅針盤は外洋航海を可能にし、大航海時代の幕開けとなった。個人的には、一番の快挙はアメリカ新大陸発見だと思う。クリストファー・コロンブスが地球球体説を支持し、西へ西へと舵を向...

2021/03/12 10:06

返し突きの正中線

返し突きの正中線はどこにある、わかったときは、北窓が開いた。青き踏む 返し突きの正中線 いずこなるかな 有るか（ないか）...

2021/03/01 17:32

杖術先師のお墓・丸に三つ扇

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2021/02/22 15:05

2月24日は乙藤市蔵先生の命日

神道夢想流第二十一代目の乙藤市蔵先生のお墓は、福岡市中央区今泉の安養院というお寺にある。にぎやかな天神の目と鼻の先にこんなにも静かなお寺があるのかと驚く。細い路地、道を聞こうにもめったには人の通りもない。お寺の門はいつも鍵がかかっていて、普段は中には入れない。古びた蒸栗色の木戸には、「不便なことです」と書かれた紙。お寺の方が鍵を開ける。敷居をまたぎ中に入る。乙藤先生のお墓は、墓所の通路を一番奥に入...

2021/02/22 14:44

正しい打突は、正しい着装から

「 正しい打ちは、正しい構えから 正しい構えは、正しい礼法から 正しい礼法は、正しい着装から 」   正しい着装は、正しい志（こころざし）から   志とは、心指しのことであり、心の向かう方向性、ベクトルのことをいいます。   武道場で、礼をして構えて、初めて正しい打突をしようと意識してもできるはずはないです。正しい打突をするためには、その前にまず正しい着装をするべきなので...

2021/02/10 12:03

恵子が稽古について思うこと

久しぶりの剣道夕稽古会、いつもの七段先生に稽古を付けていただいた。「あなたは、稽古せんわりには上手になっているね」とお褒め？？の言葉をいただいた。   確かに剣道の稽古に行く日は限られている。コロナ禍にあっては1ヶ月稽古をしないこともあった。苦し紛れではあるが、稽古日は少なくても以前の自分よりも1mmでも上に行くことを目指してきた。2、3ヶ月では違いわからなくとも、1年前の自分よりは確実によ...

2021/02/01 12:42

「ダメな稽古」と「下手な稽古」

杖を始めて15年になる。先輩方からしてみれば、まだ15年か、と言われる世界だ。大したことはない。自分のやってきた稽古を振り返る。   この12年間、直接の指導者がいなかったが、多くの高名な先生方が、ピンでやっている私のことを気にかけてくださり、影になり日向になりお力添えを頂き、また折にあってご指導くださった。しかし、私のおかれた環境では一人稽古が99％であり、相手があり形を打つのも指導を受ける...

2021/01/27 09:38

自信とは自分との約束を守った量である

小学生五年生のときの担任の先生は、字が上手だった。毎日、字の練習をしているとのこと。その先生の座右の銘は、「継続は力なり」であった。 その言葉がとても心に残っている。私は、座右の銘は？と聞かれれば、「継続は力なり」と答えるようになった。最近は、座右の銘という言い方もしなくなり、好きな言葉は？というのが一般的になったのかもしれない。   最近、好きな言葉が変わった。その言葉は、「自信とは自...

2021/01/25 16:30

和について

武道の教えの中に、よく、「和」という言葉が出てきます。どういうことでしょうか。考えてみました。「和」を辞書でひいてみると、このように書かれています。1 仲よくすること。互いに相手を大切にし、協力し合う関係にあること。2 仲直りすること。争いをやめること。3 調和のとれていること4 ある数や式に他の数や式を加えて得られた結果の数や式武道は元といえば格闘技であります。戦いにおいても、状...

2021/01/25 00:05

鹿児島の漢方の将来を応援する

シナリオ 8①   講義の目標 2症例を例にあげて、私の証の決め方、処方のプロセスを示します。もっとすばらしい処方をされる先生もいらっしゃるので、今後はそういった先師の教えを勉強されてよりよい処方を身に着けていただけると幸いです。  ②   症例40才女性 ③   西洋学的には特に問題ない方です。でも漢方では病気なのです。 ④   漢方診療を受けられる患者さ...

2021/01/21 16:46

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2021/01/15 18:58

〈2011年11月13日の稽古ノート・二八の十、五々十〉

〈2011年11月13日の稽古ノートより〉 来即迎、去即送、対即和。 五々十、二八十、一九十、以是可和。 察虚実、識陰伏、大絶方所、細入微塵。 殺活有機、変化応時。 臨時勿動心埃。 来たれば即ち迎え。去れば即ち送る、対すれば和す。 五々十、二八十、一九十、これをもって和すべし。 虚実を察し、陰伏を識り、大は方所を絶ち、細は微塵を通す。殺も活も機ありて、変化は時に応じる。時に望みて人の意志が...

2021/01/13 10:51