もうどうなってもいいや
是非に及ばず 露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの あふこともがな ながらえば ありつる程の 浮世ぞと 思えば残る 言の葉もなし 知る人も なき別れ路に 今はとて 心細くも 急ぎ立つかな 嗚呼、天なり 先に行く あとに残るも 同じこと 連れてゆけぬを 別れぞと思ふ 散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ 誰か世に ながらへて見る 書きとめし 跡は消えせぬ 形見なれども これでおしまい
2025/05/24 23:49