「現実」

「現実」

「現実」展望台を降りてちょっと遅めの昼食をとろうと駅の方にあるきだした。雨はぽつりぽつり、傘をだすかどうか迷うていどだ。ぬれるのを気にしながら歩いていると右側の隅っこのほうに、都庁方向に向かって速足で進む行列がいることに気づいた。いでたちは千差万別、とにかく長い。無職風の人が多いのだろうか、なかには手押し車を押す高齢女性もいるし、普通の格好をした若い男性もいる。あっ、週末の炊き出しかと気づいたがど...