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  • 落とし穴に落ちる

    それからは、しばらく大変だった。 大変と言っても、私の中だけの話で、表向きは変わりない生活が続いていたけど。 ひとつ思い出すと、6年前の産後からの様々な光景や人とのやりとりがどんどん頭の中に浮かんできた。 産後の鬱っぽくなっていた時のこと。 最初の入院時のこと。 T先生のこ...

  • 彼女の記憶

    私はM先生の前に座った時も、まだ、ぼんやりしていた。 彼から 「さっきは助かった。ありがとう。」 みたいなことを言われたので、役に立ったなら良かったですとは答えたけど、それでもやはりどこか上の空で。 あとは定期的にしている血液検査の、前回採血した結果についても特に問題なく。...

  • 6年目の事件

    “それ”が起こったのは、ある人の言葉が私の心にひっかかったから。 鉤針みたいにひっかかって、取れなくて。 気になって引っ張ってみたら、穴があいて。 そこから芋づる式に次から次へと、湧いて出てきた記憶、感情。 あるいは何かの情景。 とにかくそういうものが、止めることも出来ず、...

  • 暗い森

    “それ”が起こったのは、ある人の言葉が私の心にひっかかったから。 鉤針みたいにひっかかって、取れなくて。 気になって引っ張ってみたら、穴があいて。 そこから芋づる式に次から次へと、湧いて出てきた。 記憶というより、感情。 あるいは何かの情景。 とにかくそういうものが、止める...

  • 5年後

    子供の成長は早い。 つい昨日まで赤ちゃんだったのに、気づけばもう走り回っている。 走り出したと思っていたら、いつの間にか幼稚園の入園式。 2人目の子供は夫とも相談して考えた末、諦めた。 あまり無理できない自分の体のこともあるし、既に高齢出産だったのもあるし… 無理して2人目...

  • 2年後

    通院を始めてから1年間は、月に一度、M先生の外来を受診していた。 あとは、具合が悪い時に予約以外の日でごくたまに行くぐらい。 市中の大きな病院とは違って外来の患者数がだいぶ少なく、時間にゆとりがあり、直接診察には関係ない話をすることもよくあった。 私の病気については、国内で...

  • 夏の終わり〜秋の記憶

    10月上旬。 私はM先生の専門外来を受診するため、2ヶ月ぶりにその病院を訪れた。 秋晴れの日の、午後だった。 呼ばれて診察室の引き戸を開けて中へ入ると、当たり前だが、彼がいた。 その時、一瞬、妙な“間”のようなものを感じたが、私はその意味もわからず、軽く一礼して彼の前の椅子...

  • 夏の記憶2

    今書いてることは、当時の私が覚えてる範囲と、その後周りの人や彼に色々話をきいたりして「そういうことだったのか」とわかったことのみで、 もしかしたら、いまだに記憶から消えてしまったままのこともあるのかもしれない。 まあ、そんな前提の話ですが… 退院してから、1週間後。 深い眠...

  • 夏の記憶

    転院先のその病院は、病棟も外来もかなり古い建物だった。 しかし山の緑に囲まれた敷地内には立派なリハビリ施設があり、病室の窓からは手入れされた植木や花壇や噴水がある中庭が見え、夜間にずっと大声を出すような患者さんもいない。 そこで過ごすうちに、私も多少の落ち着きは取り戻した。...

  • 八つ当たり

    続き。 そんな感じで、転院する直前は、心身ともにボロボロだった私。 ねえ。なんで、こんな目にあうの? なんで、よりによって私なの? 私、何も悪いことしてないのに!! ただ結婚して子供産んで、平凡に子育てしたかっただけなのに。 なんで!? ずっと心の中でこう叫んでいた。 一生...

  • 今の私(雑感)

    先月ブログ開設したばかりで書きたいことはまだまだ、山ほどある。 そして自分でも初めて過去を時系列で振り返りながら、 なんちゅう暗い話やねん…😓 と、思いながら打ち込んでいるんだけど。 今まで生きてきて一番辛い出来事であり、なおかつ大きく変化・成長できた出来事と彼は深く関わ...

  • 検査結果とT先生のこと

    ここからはもう少し後で知った話になるんだけど。 精密検査の後、私の母親がM先生に直接連絡を取ったらしい。 私がかなり精神的に参っていて、睡眠導入剤だけでは全く眠れないほど憔悴していること。 今の病院ではもしこれ以上悪化されたら困るからとリハビリも出来なくなり、担当のT先生も...

  • 最初の会話

    廊下で偶然彼と顔を合わせた後、戻ってきた夫と合流。 暫くしてから検査が始まった。 CTや少し特殊な測定機器(大きな病院にしかないようなもの)で患部と思われる場所を検査してから、待合室で暫く待った後、夫・母と一緒に診察室へ。 そこには、さっきのMさんが… いや、ここではまだM...

  • 偶然か必然か

    大学病院の検査当日。 私は連日まともに食事も喉が通らず、ほぼ寝たきりだった為、すっかり体が弱っていた。 車椅子での移動が必要だったので車椅子ごと乗れるタクシーを予約して来てもらい、夫と母に付き添われて大学病院へ出発。 久しぶりに外の空気を吸った。 梅雨に入ったばかりのどんよ...

  • 後悔

    大学病院へ精密検査に行く日までの4〜5日間。 これからどうなるんだろうという不安に押しつぶされそうだった。 精神的にはますます不安定に。 夫が実家で過ごす息子の写真を持ってきたので見せて貰ったが、写真を見た途端に号泣。 それで、今はあまり息子の姿は見せないほうが良いと夫は思...

  • 検査へ

    続き。 ある日リハビリの部屋から病室へ戻るため、廊下を移動していた時、なんとなく体が重く感じた。 長い間伏せっていてすっかり体力が落ちていたから、リハビリ開始した時は確かに体が重かったんだけど。 それとはちょっと違う感じだった。 でもそれだけだったから、リハビリで疲れたのか...

  • 退院!と思ったら…

    うーん、、、 当時のことを書くとどうしても暗い話になってしまう💦 あと思い出すのはいまだにちょっと辛かったりするし… しかし、これがないと出会いの話に繋がらないので、続けます。 入院した当初から、なかなか眠れなくて。 色々考えごとばかりする時間だけは多くて、ますます眠れな...

  • 入院

    救急車には夫が乗り込み、息子は母が一旦実家へ連れ帰った。 この時はまだ、私自身はもちろん、そこの病院の先生も私の体の中に隠れている病気のことに気づいていなかった。 入院したのは、ゴールデンウィークの直前。 そして、暫くはほぼ寝たきりだった。 過労だったのもあるけど。 実は倒...

  • ことの始まり

    詳しく書くと身バレする確率が高いので、一部はフェイク又はかなりぼかした表現になると思うけど。 話は10年ほど前、私は30代半ば。 出産直後の体調不良から始まる。 それまでは順調だった。 結婚してすぐ自然に妊娠。 妊娠中も何のトラブルもなく、出産も陣痛がきて5時間ほどの安産だ...

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