遠藤周作の『沈黙』

遠藤周作の『沈黙』

先日これを読みました。 遠藤周作の『沈黙』。 あまりにも有名なので読むのが今とは遅すぎる。 ……いやいや読書に遅すぎることはない。 いつ読んでもいいのです。自由です。 若い頃に遠藤周作を読み漁りましたが、テーマの重さに気が引けて、ずっと手を出せないでいたのでした。感想なんか言えません。 これからカトリック教会へ移動しようとしている私。 隠れキリシタンがどのようにつらく過ごしていたか、イエズス会の宣教師たちがどれほど苦心したか、キリストを信じることにいかほどの困難があったかをまざまざと見せつけられます。 信教の自由のもとでのうのうと教会へ通う私たち。 過去の歴史にここまで過酷な痛みがあったことを…