〈コントロール不能な自己〉と暮らす

〈コントロール不能な自己〉と暮らす

結婚、二人と一匹(猫)暮らしを始めてもうすぐ三年が経つ。僕たち二人は一人時間が不可欠な人種だ。互いに自室を持つ。食事は基本一緒だけど、食後は自室に籠ったりする。休日であればなおのこと。妻との結婚の決め手はいくつもあるが、その一つが、独立した人間である、ということ。僕がいなくても、僕の知らないところで、ちゃんと楽しく暮らしていける人だと思ったから結婚した。 話は逸れるが、「結婚」という制度は厄介だ。法的にも文化的にも。なので、僕たち二人が一緒にいることを「結婚」と表現する度にモヤるのだけど、ここで新たな概念を作る気はないので「結婚」と表記する。あ、ちょっと前から流行ってる事実婚とかではなく、僕た…