みんな蛍を殺したかった/木爾チレン(二見書房)【感想】
みんな蛍を殺したかった 作者:木爾 チレン 二見書房 Amazon 2022年6月21日読了。 あらすじ ――みんな誰かを殺したいほど羨ましい。 美しい少女・蛍が線路に身を投じる。儚く散った彼女の死は後悔と悲劇を生み出していく―― 「女による女のためのR-18文学賞」優秀賞受賞者である著者が、原点に立ち返り、少女たちのこころの中に巣くう澱みを鮮烈な感性で抉り出す。 京都の底辺高校と呼ばれる女子校に通うオタク女子三人、校内でもスクールカースト底辺の扱いを受けてきた。そんなある日、東京から息を呑むほど美しい少女・蛍が転校してきた。生物部とは名ばかりのオタク部に三人は集まり、それぞれの趣味に没頭して…
2022/06/30 19:00