世界史で安史の乱や、安禄山、楊貴妃のことは習った覚えはあるが、それがどんな出来事であったを覚えている人は稀でないだろうか。まして安禄山がソクド人(イラン系)と突厥(トルコ系)の人種の混血で、私達の想像する中国人とは違うことなど知らないのが当然だと思う。私もそうであった。そして中国に限っては「安」姓はもともと漢人にはない姓でソグド人が漢字文化圏で名乗ったものなのだ。それを知るとまるで歴史の見方が変わってくる。景教や祆教の文化への浸透は理解しても、当時の幽州(現在の北京)を行き
8000円。高いか、安いかはもちろん人によって様々ですが、私は買って後悔はしていません。同じ解説が散見されますが、それは理解の為の方便として許容範囲内です。「木島坐天照御魂神社-三柱鳥居の謎と秦氏-」の段はありますが、日ユ同祖論や景教徒であったことなどは日本に入った時期が中国より早いため否定されています。しかし「韓神」という神へ牛を殺して捧げる習俗については一部書かれています。まだ謎が残り、まだまだその線は消えていないように思われます。信仰、製鉄、養蚕、木工、芸能と多くの分
九州の古墳を一通り知るには絶対お勧めしたい一冊。野に鎮まる古墳の静かな美しさが格別。写真はオールカラーで出土品の詳細もあり、九州各地域の特徴がよくわかります。古墳用語集にアクセス方法も掲載され、私はこれを読んだら古墳に会いに行きたい衝動を掻き立てられます。
第一刷発行が1951年とある。この本の写真は、文化財の写真資料というより、70年ほど前の当時のおおらかな空気感がとても味わい深い。撮影された季節は,人の服装から初夏や真夏と思われるが、木々の葉に当たる光のハイライトが写真ながらまぶしく、玄界灘のパノラマは茫々として、しかしどこか安らぐ潮風を全身に受ける気さえする。また、掘り起こしたばかりの甕棺の底に中学生くらいの男の子が腰を下ろす写真は、甕棺とのサイズの対比なのであろがなんともおおらかな時代であったと微笑ましい。現在博物館で
近江(滋賀県)の歴史と風土に関するエッセイであり、文体は深く旅情を誘いながらも、作者の幅広い日本文化の知識による推察や直観が率直に語られ、耽溺したようなとこがなく颯爽として心地よい。「私はえたいの知れぬ魅力にとりつかれてしまった。」と冒頭述べられているが、まさに私も同感で、近江の歴史は特別な何かがあると思われる。豊かな自然の中に息づく近江の歴史の姿を想像しながら読んで頂きたい。冒頭の「近江路」では、汽車の車窓の描写から、過去や空想の様々なイメージを喚起させ、
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