イケメン先輩とウブな世間知らずの日曜日
東京のとある町、住宅街の中にたたずむ、3階建。 ハタチ前後の女の子が、共同生活をいとなむ。 そこがわたしたちの家だった。 ------------------------------------------- つばめ寮に入寮してしばらくたったある日のことである。 わたしはいつもの日曜日を迎えていた。 この日は週に一度だけ、食堂が閉まる日。朝ごはんの時間を気にせずに、9時過ぎまでゆうゆうと寝ていられる日。 窓から入る日の光がだんだんまぶしくなってくる。 やっぱり、北枕でもいいから、枕の向きを逆にするべきかなと思う。 早起きな寮生はとっくに活動を始めていて、どこからか物音がする。 中庭で、誰かが洗…
2020/05/30 01:29