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「有原の頭の中はこんな感じ」小説家、詩人、シンガーソングライターを目指している有原悠二の思考実験(詩、小説、絵)ブログ https://html.co.jp/yuji_arihara

有原が日々思っていること、感じたこと、考えたことを書き留めているメモ帳から毎日一つずつ抜き出して心理学・哲学的に思考実験をして文章にします。読んでくれた方が少しでも癒されたら嬉しいです。詩や小説、絵なども投稿しています。

有原 悠二 ▲ 詩と小説と音楽と
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住所
奈良県
出身
出雲市
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2020/05/11

1件〜100件

  • 詩「青い空の砂」

    夢だったのだろうか見渡す限りの青空にふわふわ流れる白い雲そのすべてが砂だったとき ぼくは乗っかっている空中に浮かぶ性欲の掻きむしって穴を掘って煙のように霧消す…

  • 詩「カエルの歌」

    カエル。それは地雷を埋める人。   カエルは、帰る。  変えていく、蛙。 (足 足   足  足      足   足 ?) 川のはじまりを確かめたくて、空 …

  • ショートショート「ドリルの折れたドリル男」

     ええ、神父さま、聞いてくださいよ、なに、ただの懺悔っちゃ懺悔なんですけど、いや、もしかしたら愚痴や自慢に聞こえたらすみません、いえ、なにもそんな、ね、神父さ…

  • 詩「ねずみの歌」

    ネズミ捕りに捕まったネズミが  いかにもネズミのような声を出して   ネズミらしくチューチューと鳴いていた ネズミの詩を書くなんて、いったい誰が思ったのだろう…

  • 詩「祈り」

    消えていく冬の蚊のような情けない振り子時計の右に 左に光と影のように振っては振られる人生の過渡期冬そして 春また 冬仏壇の前に座って見たことのないご先祖様の顔…

  • 詩「透明の影」

    愛しています。)  私はあなたをずっと  ずっと?いえ 違うのです  秋のせいなのですあ いまは  冬のせいでした(あなたの)「ずっと一緒にいたい」と言う 声…

  • 詩「母」

    母。に会った二年ぶりの雪。望郷。我が家。病気で入院していたと母。は笑う。後遺症のない運の良さは、きっと空白の思い出のアルバムの母。の。 「このゴミは、よう捨て…

  • 詩「娘の音」

    空気の振動 音 ぼくの人よりも小さな脳を揺らして 動かしてこめかみまだたったの十年ぐらいしか動いていない心臓の ちから強さに 音に圧倒されて 母も 父もぼくは…

  • ショートショート「ドリル男」

     ある朝、目を覚ますと右手の小指がドリルになっていた。よりによってなぜ利き手なのだろうか。せめて左手だったら――。いや、そんなことよりも重要なことがある。ドリ…

  • ご報告とお知らせ

    この度「詩人会議」4月号にて詩が掲載されました。 「露天風呂にて」 先日投稿させていただいた作品です。これからも頑張ります。よろしくお願いします。 また少し前…

  • 詩「露天風呂にて」

    悲しいふるさと。三十五歳、冬久しぶりに父と二人で風呂にきたからん からん――「あめ?」「…雹だ」一瞬の迷い人生は長いようであっという間だと小さなころに飽きるほ…

  • 詩「眠る夕暮れ」

    傾く太陽くたくたの世界に青が広がっていく帰ろうブレーキランプは時間を止めるぼくはいつかのどこかの誰かをふと思い出す後ろ姿ギザギザの砂埃蜜のような悲しい香り木枯…

  • 詩「雨」

    二年。ぶりに父と会った。二年。の間に変わったものと、変わらなかったものが、一人しか乗客のいない田舎のバス。遠くに見える煙の匂いが懐かしくて、空を見上げる。父は…

  • ショートショート「春と娘」

     魚のような雲が空に浮かんでいる。娘は足を止めて空を眺めた。透き通るような青空。日の光を浴びた雲がキラキラと泳いでいる。さっき横切った公園から春の風が聞こえる…

  • ショートショート「おばあちゃんの秘密」

     私はおばあちゃん子だった。 お母さんは小さい頃に亡くなった。父も祖父も優しかったけれど、それでもときどき、どうしようもなく寂しくなる。だから私は、いつもおば…

  • ショートショート「あじさいの咲く頃に」

     今年もあじさいの咲く季節がやってきた。私は鏡の前でわざとらしく微笑むと、傘を片手に家を出る。最近、よく眠れない。雨はまだ降っておらず、道端のあじさいが濡れた…

  • ショートショート「タバコの夢」

     彼女とケンカしたことをきっかけに一年以上辞めていた煙草を口にした。ベランダ。夜空の薄い雲が星を隠している。目の前には煙草を買ったセブンイレブンが煌々と輝いて…

  • 詩「冬の雨」

    逃げ出すように露店風呂につかっていると雨が降ってきたぼくは裸のまま立ち上がって全身にそれを浴びたいつ以来だろうかなにも身にまとっていない丸裸のまま零れ落ちる悲…

  • ショートショート「名前のない少年」

      一、十九歳  彼は階段を上りながら視線を上に――。 それは一瞬のことだったので、周囲の誰にも気づかれることはなかった。彼はなるべく平静を装う。階段の上には…

  • ショートショート「ある作家の犯罪」

     ついに俺はやってしまった。足元に転がる、冷たくなった妻の死体。衝動的とはいえ、俺は妻を殺してしまったのだ。いや、違うかもしれない。俺はずっと妻を憎んでいた。…

  • 詩「音が聞こえる」

    音が聞こえる   金の音      崩れていく         小屋の音 親から聞かされた   ためになる話を      思い出すたびに         金が…

  • ショートショート「母の梅酒」

     命は平等ではない。 私がなぜそんなことをふと考えたのか、それはきっと姉が妊娠したからだろう。私と姉はそこまで年は離れていないのに、姉は昔から大人びていた。「…

  • ショートショート「ぼくと妖精」

     ぼくは幼い頃、妖精が見えた。 その妖精はぼくが公園で遊んでいると、どこからともなく現れて、そして気がつくと一緒に遊んでいるのだった。ぼくと同じぐらいの身長で…

  • ショートショート「旅人とロバ」

     あるところにロバを引き連れた旅人がいました。彼は村から村へ流れる風のようにのんびりと旅をしていました。旅人は自分の居場所を探していたのでした。 ある日、旅人…

  • 詩「小さな声」

    人は生きる生きる金死にたがりの蛍光灯 夜露   暁の残光路銀   焦げた手紙 大切にしていた人生の芯に刻まれた愛情という果たしてこの道に終わりはあるのだろうか…

  • ショートショート「悪意は日常の裏に」

     お父さんが殺された。私はそのとき学校にいて、いつもと変わらない日常をのほほんと送っていた。 混乱しながら急いで家に帰ると、もうそこにはお父さんの姿はなく、警…

  • 詩「空に寄りかかって」

    白と黒の手乗り文鳥は少年のてのひらの上で空になった枯れ葉が震えるように細い手ですくいあげる羽と白、黒ほんの少し前の現在、または思い出の干からびた夜を自身の胸に…

  • ショートショート「残光」

     私は親不孝な子だ。未成年の頃からタバコは吸う、酒は飲む、警察の厄介になったこともある。高校を卒業すると同時に上京し、一人暮らしを盾に生活は荒れに荒れた。世間…

  • ショートショート「再会」

     雨の降る肌寒い日だった。もうすぐ冬がやってくる。十月は、心が寂しくなる季節だ。 ぼくは墓参りのために田舎に帰ってきていた。そして用事も終わり暇を持て余してい…

  • 詩「望郷」

    市民プール。の奥にある壊れたシャワールームの壁に浮かび上がるのは地元の海だった。元気。うん、コロナが落ち着いたら――。電波で錆びついた両親の声が日毎にか細く。…

  • ショートショート「生ウサギの歌」

    「一匹、二匹、いや、どうも違うようだ。一羽、二羽――、か。 飛べない鳥もいる。 さて、今日はどこで寝ようかな。『低気圧と熱帯夜、夢のようだね。今日は元気がない…

  • ショートショート「風にさらわれて」

    「この気持ちは言葉にできない」というセリフをよく耳にする。ほとんどが恋愛、とくに片思い――、その片思いのむず痒い、あの厄介な胸のモヤモヤのことだろう。ぼくも昔…

  • ショートショート「遥かなる動物園」

     先生の後ろをついていく子供たち。今から動物園に行くみたいだ。微笑ましい遠足の光景は昔となにも変わらない。子供たちはわいわいと笑いながら乗り物が来るのを待って…

  • 詩「金」

    か、か、か、か、か、か、か、か、か、か、かね、かね、かね、かね、かね、かね、かね、金、金、金、金、金、金、金――   金金金金金金金金金金金金金金金金金金金金…

  • ショートショート「終わらない青空」

     ――すてきな青空だ。 こんな日はぼんやりと散歩でもしたいところだけど、もうすぐ保育園が閉まってしまう。仕事終わりに自転車をかっ飛ばすのは正直しんどい。でも、…

  • ショートショート「あと三秒」

     ――すてきな青空だった。 こんな日はぼんやりと散歩でもしたいところだけど、もうすぐ保育園が閉まってしまう。仕事終わりに自転車をかっ飛ばすのは正直しんどい。で…

  • 詩「月末」

    十二月末は死を想うぎっしりの厭世感で財布は重たく生きることが働くことだとしたら確かにもう何年も何十年も働いてきた西暦は変わり夏は冬になり風に揺れる稲穂が真っ赤…

  • ショートショート「未来を売った男」

    「あなたの未来を売ってくれませんか」 青年がバーで飲んでいると、横に座っていた初老の紳士が出し抜けに言ってきた。「え、いったい何でしょうか」 青年は驚いたが、…

  • ショートショート「おばあちゃんの探し物」

     私はおばあちゃんっ子だった。学校から家に帰ると、近所にあるおばあちゃんの家によく行っては二人で遊んでいた。トランプやかくれんぼ、なかでも私は「卵探し」という…

  • 詩「お金の詩」

    月末になる度に同棲している彼女とケンカをする末日の支払い金かねKANEカネ不思議だいくら働いてもいくら節約しても決して増えずに減っていく心の余裕もすり減ってそ…

  • ショートショート「勝手にさらせっ!」

    「なあ、Mさんよ、もう諦めたらどうや? 会社はわしらがウマいこと、回しますんで……」 世間の人間は阿呆ばっかりや。みんな何も考えんくせし、文句だけは一丁前や。…

  • ショートショート「孤島の少年」

     深くすすけた濃緑の山に、ぽつりと雨が降ってきた。その中を、小学校高学年ぐらいの少年が、震える手から酒瓶が落ちるように、重力に身を任せ下っていた。もうすぐ冬の…

  • 詩「富士山」

    友達と富士山を登っている途中、知らない女性に誰かと間違われた「Hさんですか?」「いえ、違います」空気の薄さで返事すら危うく苦しさのせいか僕の名前は忘れられてい…

  • 詩「忘れ物」

    る。いる、そこに、るまる、ある、手にのる指のすきまに名前 と現実、そのあいだに「る」ある(いる)か、いる、かか、るい。る可能性、無限生きている「る」(付属す)…

  • 短編小説「東へ」

     岩根神社の大岩の裏手、自身を「吾(あ)」と呼ぶ姫の告白――。「吾は東へ向かわねばならぬのじゃ。行きとう無い。行きとう無いに決まっておる。吾は捨て子じゃ。忌子…

  • ショートショート「唐突に梅雨」

     唐突に言うと俺は、「喧嘩はしたくない」が本音だと思うのだが、酒の肴が不味いせいか又は酒そのものが不味いのか、それとも俺がマズイのか、また喧嘩が始まった。付き…

  • 詩「墓に泣く」

    その墓石は、自身の数億年に及ぶ経過を悲しく想像して泣いた。 「雨がフロントガラスを叩いていた」と、父は言った。その日、私は遠く離れた大阪の惰性的な同棲の果ての…

  • 絵「悠二くんのテーマ」(娘作)

    「悠二くんのテーマ」2022,1,5 娘作      見ていただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。   ☆自己紹介→HTML名刺 また…

  • 詩「堤防から」

     堤防から飛んだ瞬間、空と海がぐちゃぐちゃに混ざり合った。籍を入れていない彼女とその娘が見守る中、プラスティックの薬箱が割れるような、暴力を振るった元夫を思い…

  • 詩「きみの町」

    長生きをするのが幸せならば、なに不自由なく、私は孤独に飲み込まれて死 んでしまいたい。 成功より願望を抱いたまま、日暮れ、鉄塔に刺さる赤い雲の、流れるままに、…

  • 詩「青春の夜」

    桜木の下に投棄されていた大量のゴ。ミと、年を取った大人が子犬のように吠える、人の世界は花見のように目が回って、夜が近づいて、帰りの電車の中で眠っているきみ、そ…

  • ショートショート「血と業」

     双子は百歳を目前に息をひそめた。「あんたの人生はどうだった?」「お前さんの予想できない人生だったよ」 九十九年ぶりの再会。それでも双子、か。「お前さんはどう…

  • ショートショート「真夜中のクラゲ」

     ――目が覚めたら、今日も夜でした。 薄いカーテン越しに、夜中特有の静寂と湿った闇夜の空気が伝わってきます。私は半開きの目を軽くこすり、手探りで電気をつけまし…

  • 短編小説「海辺の赤い影」

     一年と九ヶ月務めた会社を、私は逃げるように静かに退職した。「短い間でしたが、ありがとうございました。この職場で学んだことを次に活かして頑張りたいと思います」…

  • ショートショート「ナリスマシ」

     滅多に鳴ることのない私のスマフォが「ピコン」と小さな音を出した。一人身の寂しい部屋が少しだけ明るくなった気がした。 私はインスタントラーメンを作りかけていた…

  • 詩「逆光」

    ひとの善意はときにひとを傷つける。だからわたしは死、について考えたい。逆光。時間について、考えたい。人がキライだと、へいぜんと言えるような、強い心臓のかわりに…

  • ショートショート「とある真冬の幸福論」

     十二月三十一日。 さて、いつにしようか。 雪。大晦日。一年の終わり。 誰かの誕生日。誰かの忌日。 春の風はまだ遠い。 マフラーが飛んでいく。祖母が編んでくれ…

  • ショートショート「水の中の空」

    「せーのっ」 声とともに、体が宙に浮いた。下腹部からふわっとした感覚が全身に広がる。内臓が浮き上がったのだ。恐怖が私を支配する。 私は声にならない悲鳴を上げた…

  • ショートショート「青空」

     目が、覚めました。 それは朝のあたたかい日差しを浴びて、伸びをしながら目を覚ますという気持ちのいいものではありませんでした。 それは、突然やってきたのです。…

  • ショートショート「未来離婚」

     ある男性が、居酒屋で見知らぬ女性に唐突にこう言われた。「いや、もういいんです。あなたのことを愛した私が悪いのです。あなたほど立派な人は確かにいません。でも、…

  • 詩「よざくらの孤独」

    よざくらの孤独は屋台の光をあざけるように嫌いなあの子の時間を固定する 初恋だったかもしれないただ その当時ぼくは彼女を孤独な人だと思っていた 思い出は残酷だ鏡…

  • ショートショート「女狐」

     この話は実話である。 ちょうど七年前ぐらい前、私はある年上の女性と付き合っていた。あまり大きな声では言えないが、その女性は職場の上司で、私には長年同棲してい…

  • ショートショート「月からの監視」

    「この手紙が読まれている頃には、きっと私はもうこの世にいないでしょう。お父さん、お母さん、どうか先立つ不孝をお許しください。しかし、私は決して後悔していません…

  • ショートショート「終わりを告げる腕時計」

     三十五回目の誕生日を迎える一週間前に、私はある人から腕時計をもらった。それはシンプルな作りの腕時計で、茶色の革ベルト、薄いピンクの文字盤、回りの部分は少し曇…

  • 詩「酩酊の初夏」

    さくらの散った心の奥にある見捨てられた庭どうにも懐かしい明かりが灯って世界は回っていく世界が回っていく止まらない手酌笑い声白夜蛙の鳴き声気がつくと酒の果てに目…

  • ショートショート「真冬の薔薇」

     真っ白な世界を切り裂くように、それは徹底的に赤く染まっていく。「ねえ、雪」「ああ、そうだね」 豪雪。雪は積もり続けて、人は人としての孤独を思い出す。「見て、…

  • 小説「変わらへん」(ショートショート)

    「おーい、おっさん」 一人のおっさんが声をかける。「なんや」 もう一人のおっさんが答える。「おっさん、なにしとん?」「見て分かるやろ。ゴミ拾っとんねん」「おう…

  • 小説「みんなの物語」(ショートショート)

     遠くから、僕たち、私たちは、地球を眺めていました。 ここは、汚れのない世界。みんな、ここで暮らしています。キレイな光に包まれて、自由で、楽しくて、なんの心配…

  • 小説「失敗」

     七つの鐘の音が響くと、救いを求めるモノたちが吸い寄せられるようにドアを開ける。「あら、いらっしゃい。久しぶりじゃない、ここのところ、一体なにをしていたの? …

  • 詩「世界の真ん中、その少しだけ」

    星が見えるよ。と君はいう、渇いた砂漠、ビルの上、バイト上がりの薄汚れた夜景、泥のような私たちはいつも隠れている、まだ世界の誰もが気づいていない真実、虚栄、真夜…

  • 小説「帰宅」

     その男は疲れていた。残業。繁華街を横目に暗い顔で電車に揺られながら、ぼんやりとこれから先のことを考える。 未来。男にとってそれは楽しみではなく、むしろ不安の…

  • 小説「おっさん」

     私はある日、おっさんを飼いはじめた。 ――ことの経緯はこうだ。 家と会社の往復の毎日。私は、いつも通り商店街を抜け、川を渡り、会社へ向かう。定時を過ぎ、ほど…

  • 第三十二回伊藤静雄賞の佳作に入選しました。

       いつも応援していただきありがとうございます。 受賞には至りませんでしたが、それでもとてもうれしいです。 来年は受賞できるようにがんばります。 佳作に選ば…

  • 小説「ゆっくり、のんびり。」

     ある島国に男がいた。この男、人生に疲れ、絶望し、深い悲しみと虚無に襲われて、生きる力を完全に失っていた。 ところが、だ。睡眠薬、リストカット、首つり、練炭、…

  • 詩「黄昏に乾杯を」

    黄昏に乾杯を!罪の意識なるや我が身を滅ぼせ下らない色欲の焔を燃やせ私は軽蔑する目の前の惰性的な女とその女の瞳に映るいかにも気障でだらしのない下卑た笑いを浮かべ…

  • 「現代詩手帖」の佳作に選ばれました!

      掲載には至りませんでしたが、名前が載ったことがとてもうれしいです。 掲載された詩はまた改めてアップしたいと思います。 いつも応援していただき本当に感謝して…

  • 小説「お金の夢」

     夢を見た。 海。広がる水平線。青い空、白い波。砂浜。名前の分からない植物。風。フナ虫。歩くたびに目につくゴミ。漁の残骸。異国のラベル。顔にかかる飛沫が心地よ…

  • 小説「マコの秘密」

     あのね、マコはなんでも知っているの。 ママのことも、パパのことも、じぃじもばぁばのことも知っているの。 でも、どんどん忘れていっちゃう。 はじめは、もっと覚…

  • 詩「チューリップ」

    小学生の頃やりたくもないお花係に理由もなく任命されいや 理由はあったKさん赤いチューリップが夕暮れに咲いた空を飛ぶように坂をくだる記憶のなかでてのひらの土がこ…

  • 小説「金を喰う日々」

     ――人里離れた山に籠って早三年。 粗食、瞑想、軽い運動、自然との闘い、動物との共存、完全なるオーガニック、安定した精神、孤独、修行、苦行、いや、そんなことは…

  • 小説「海に溶けていく。」

     おお、懐かしい海よ。お前の音が、匂いが、肌に滲みいる潮の湿気が、ゆっくりと濃くなっていくのが私には分かる。懐かしき、江津は嘉久志の陰気な海だ。「お客さん、ど…

  • 絵「金と水」(有原作)

    「金と水」2021,9,19 有原作      見ていただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。   ☆自己紹介⇒HTML名刺 または プ…

  • 小説「石」

     夜。寒空だけが澄んでいた。 私は大阪を発ち、東京の吉祥寺で「鈴木常吉」と待ち合わせをしていた。 ――鈴木常吉。決して有名ではない、古きシンガーソングライター…

  • 詩「詩人の一生」

    私のことは夢だと思ってくださいまぬけな泥棒のようによごれた手拭いを頭からかぶって詩について考えているのですお金を払って不便を買い必死になって不幸の練習をするあ…

  • 小説「泥棒」

     小学生の頃、ある友人はお小遣いが一日百円、つまり一週間で七百円だった。それは当時の小学生の中でも破格の値段で、ほとんどの人は週に百円ぐらいもらえたらいい方で…

  • 小説「木を隠すなら、森の中。」

     今年で一応、三十歳。ここまでくれば、もう、安心だろうか。 昨年、子どもが生まれた。家も建て、嫁との関係も、ご近所との付き合いも良好だ。大手とまでは言えないが…

  • 絵「晴々」(彼女作)

    「晴々」2021,9,19 彼女作      見ていただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。   ☆自己紹介⇒HTML名刺 または プロ…

  • 小説「免許」

     久しぶりに家族そろって夕食をとっていた。私はうどん風なにか、嫁は蕎麦もどき、娘はなんちゃってスパゲティ、息子は焼きそばっぽい物、末の子はクローンラーメン、犬…

  • 詩「流光」

    ねぐるしい春、まよなかにどこからか懐かしいお香のにおいが、そうだ、あれは十代のころだったと思う、ひとり暮らしで当時流行っていたお香をまいばん焚いて、酒煙草、た…

  • 小説「世界の割れる音」

     記憶は前後するが、事故によって意識を失っていたようで、気がついたら病室のベッドの上に眠っていた。だからきっと僕は夢を見ていたんだと思う。そう、夢を――。「目…

  • 小説「真夜中の卵」

     なかなか寝つけない夜は、まるで何かの刑を受けているような気分になる。眠りたいのに、眠れない。そんな時に限って、明日は朝一で会議があったりする。そんな時に限っ…

  • 絵「あい」(娘作)

    「あい」2021,9,19 娘作      見ていただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。   ☆自己紹介⇒HTML名刺 または プロフ…

  • 小説「なにが見えるの?」

     もう五つになる娘が母親に尋ねた。「ねえお母さん、どうして猫は誰もいないのに部屋の隅を見つめるの?」 母は少し考え、答えた。「それはね、猫には私たちには見えな…

  • 詩「なにもない一日」

    晴れているのか雨なのか起きているのか眠っているのかなにもない日はチョコレートを口にして昨日までの責務を消化する影はまだ濃い羽虫が二十世紀を横切ったそれは外套を…

  • 小説「すねかじり」

     子は弱い。誰がなんと言おうと、親よりも子が弱いのだ。ただしそれには条件があって、弱さとは時代によって、または当事者の不確かな主観によって大幅に変わる。太宰治…

  • 小説「そして」

     そして……。          わたしの一日はいつもと同じ夕方から始まる。目を覚まし、窓から夕日が沈むのをぼんやり眺めてから身支度を始めた。財布の中を確認し…

  • 「詩人会議」2021年10月号に詩が掲載されました。

      掲載された詩はまた改めてアップしたいと思います。これからもよろしくお願いします。   またね。

  • 絵「ゆめ」(娘作)

    「ゆめ」2021,9,12 娘作      見ていただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします。   ☆自己紹介⇒HTML名刺 または プロフ…

  • 小説「氷点下0」

     高校の同級生だったSから電話が掛って来るたびに、私はいつも激しい緊張に襲われた。はっきりと見える、氷のような緊張だった。 その頃の私は、阿呆の代表みたいな人…

  • 詩「春と娘」

    ふいに訪れた片言の春が幼い娘の手を握りしめて夕暮れのしっぽにちからづよく噛みついた さくらの咲いた緑道の三人のうしろ姿はまるで家族ごっこ見つめる先の青空は空っ…

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