as paisen in tokyo
「パイセン! お久しぶりです。」 木島崇は、カフェに現れると快活に笑って見せた。 高い身長に健康的に黒い肌、整った顔は男ながら色気を感じてしまう。ネイビーにストライプの入った既製品のスーツはきっと高い物ではないのだろうけれど、オーダーメイドなんてしなくたってすっきり身体にフィットしているのは、彼のスタイルが理想的だからなのだろう。 確か、4つ年下の28歳。同じ歳の頃の私はこんなに爽やかだっただろうか? きっとモテるはずだ。そんなことにしか同性に対して判断基準のない自分がイヤになる。 「ねえ、久しぶりじゃん。久々に連絡もらってちょっとびっくりしたんだけど。マルチ? 宗教? 」 彼は、アハハと笑っ…
2021/07/17 20:02