ブッダ物語19 コンダンニャとの再会と苦行の始まり
王子は、さすらいの旅を始めました。 このような人は、当時のインドでは珍しくないそうです。 王子は、食べ物を乞い、どこにでも寝泊まりするごく当たり前の修行生活に入りました。 人々は、王子を、聖者、苦行者、また、王子をよく知る人は、ガウタマと姓で呼びました。しかし、本当の素性(すじょう)を気づく人はいませんでした。 王子の正体が知られるようになったのは、彼がマガダ国の首都、ラージャガハ(現在のビハール州のラージギル)へ行った時でした。 王子の品に溢れた身のこなしは、きっと目立ったに違いありません。 ある人は、ビンビサーラ王に彼のことを告げました。 「王さま、ガウタマという苦行者は、大変魅力的で、礼…
2020/05/25 20:56