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2020/04/29

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  • ダブリナーズ(ジェイムズ・ジョイス)

    ダブリンという街に住んでいる人たちの日常のひとコマを切り取った15のお話が載っています。もちろんフィクションですよ。劇的な展開があるわけでなく、誰もが、とは言いませんが、日常でこういうことを経験する人はまあまあいるだろうなと思われるお話が

  • 超人間コク宝(吉田豪)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション 吉田豪によるインタビュー集。たくさん出版されているけど、私は3冊目。で、たぶん、もう他のは読まない。この前読んだやつと違って今回の登場人物には私の知ってる人も何人かいる。特に一連のこのシリーズを読むき

  • 帰ってきた人間コク宝(吉田豪)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション 吉田豪によるインタビュー集。たくさん出版されているけど私は2冊目。ただ、インタビューされているのは前回読んだ本より更に私の知らない人ばかり。話題も私のまったく知らず関心の無い分野の話ばかり。苦痛だった

  • 新人間コク宝(吉田豪)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション プロのインタビュアーこと吉田豪によるインタビュー集。雑誌に掲載されてのをまとめたもののようですね。本の出版が2010年だけど、インタビューが雑誌に掲載されたのは2005年〜2010年みたいね。インタビ

  • 戦後入門(加藤典洋)

    JUGEMテーマ:日本の歴史 数年前にこの本を薦めていたコラムがあったんだけど、それをようやく読むことができた。私は著者について予備知識が無かったんだけど歴史の学者さんじゃないのね。本職は文芸評論家のようで、そのせいか600ページ以上の

  • マネジメント術で読むプロ野球監督論(ゴジキ)

    JUGEMテーマ:スポーツ タイトルにある「マネジメント」の部分を期待すると裏切られたと思うかもしれない。紹介されているのは、各監督のマネジメント術というよりそれぞれの戦術の話が多いように感じた。これだったら、監督落合博満について書かれ

  • 嘘つきアーニャの真っ赤な真実(米原万里)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション 著者が小〜中学の5年間、プラハの学校で過ごした時に仲良しだった3人の友達に30年ぶりに会いに行く話。1996年、NHKで放送されたドキュメンタリーにその後に取材した内容を加えて2001年に発行された物

  • 国際政治(高坂正堯)

    JUGEMテーマ:政治 初版は1966年だからもう60年前か。でも中の核心部分は全然古さを感じさせない。それはこの本が当時としては先駆的だったというより、国際政治の根っこにある物はなかなか変わらないということなんだろうと思う。国際政治に

  • 自由民主党の誕生(福冨健一)

    JUGEMテーマ:政治 自民党が生まれた経緯がよくわかるという意見を読んで買ったんだけど失敗した。この福冨健一という著者、私は全然知らなかったんだけど、自民党内部の人だよね。こういう人たちは「自民党凄い、野党は全然ダメ」というゴールに向けて

  • 話芸の達人 ―西条凡児・浜村淳・上岡龍太郎―(戸田学)

    JUGEMテーマ:芸能 このところ日本思想史の本を続けて読んだので、久しぶりに演芸関係の柔らか本を、ということでこの本を選択。正直、西条凡児の番組は関西ローカルが多かったのか見たことないのでよくわからないんだよね。ただ浪花千栄子について

  • 思想史講義 戦前昭和篇(山口輝臣・福家崇洋編)

    JUGEMテーマ:日本の歴史 このシリーズのこれまでの感想にも書いたけど、私は「思想」の基づいて運動に興味を覚えます。、この戦前昭和篇はどちらかというと観念的な内容の項目が多かったので、今までの3冊に比べると少し退屈な感じがした。それで

  • 思想史講義 大正篇(山口輝臣・福家崇洋編)

    JUGEMテーマ:日本の歴史 4冊シリーズの3冊目。1冊目から読んできての感想だけど、ひとくちに「思想」といっても観念的なものでなく、それに基づいた社会運動や政治活動に私は興味を覚えるようだ。人の動きが見えるというか、それによって世の中

  • 思想史講義 明治篇?(山口輝臣・福家崇洋編)

    JUGEMテーマ:日本の歴史 4冊シリーズの2冊目。1冊目でもそうでしたけど、取り上げられているテーマの中に初見の言葉があって「何これ?」と思うことがある。2冊目でいうと「民力休養」とか「煩悶青年」とかね。(後者はコラムで取り上げられ

  • 思想史講義 明治篇?(山口輝臣・福家崇洋編)

    JUGEMテーマ:日本の歴史 4冊シリーズの1冊目。明治時代の思想に関する項目を取り上げ説明されている。講を立てての説明が16,コラムとして取り上げられているのが8。高校の日本史の教科書だとごくごく限られたスペースしか与えられていない項目

  • 狐花 葉不見冥府路行(京極夏彦)

    JUGEMテーマ:ミステリ 松本幸四郎が歌舞伎で京極作品を演じた際の原作本。我らが京極堂こと中禅寺秋彦の祖先で「了巷説百物語」に出ていた中禅寺洲齋が憑き物落としとして登場するが憑き物落としらしい活躍はなく、謎めいた現象の背後にある構図を

  • 古文と漢文(田中草大)

    JUGEMテーマ:日本文学 古文や漢文を再学習する糸口に…と思い購入したが、期待した内容ではなかった。とはいえ、「そもそも古文とは? そもそも漢文とは?」ともいうべき内容は面白かった。特に古文について、古典文法と呼ばれるも

  • 日本政治思想史(渡辺浩)

    JUGEMテーマ:歴史 この分野の本では必読だと聞いたが確かに好著。江戸時代から明治にかけての日本の政治思想がわかりやすく説明されている。日本史の教科書だと物足りない説明しかされていない人物の思想内容についても丁寧に説明されている。しか

  • 夜市(恒川光太郎)

    JUGEMテーマ:ミステリ ホラーなのか、それとも解説の東雅夫が言うようなファンタジーなのか、いずれだったとしても、私には合わないジャンルだというのを再確認した。作品として良い悪いは私にはわかりません。いや、ホラー小説大賞を獲っているか

  • 読めば分かるは当たり前?(犬塚美輪)

    JUGEMテーマ:ビジネス 読解力を高めたい人にお勧め、なんていうのを誰かが言ってたので読んでみたが、著者が「はじめに」で言っていた「この本を読んでもたぶんそんなに『読解力』は身につきません」というほうが正しいね。どちらかといえば自分の

  • 夜のピクニック(恩田陸)

    JUGEMテーマ:ミステリ 図書館本。青春小説だなぁ。ロードムービーっぽいところもあった。その意味で乗代雄介「旅する練習」を思い出した。異母兄姉(or 姉弟)であることを誰にも明かさずにクラスメートになってしまったことに苦悩する二人とその回

  • 企業家に学ぶ日本経営史(宇田川勝・生島淳)

    JUGEMテーマ:ビジネス 22人の経営者を通して日本経営史を学ぶという本。それぞれ、経営者として大きくなっていく過程が面白く読めるが、少々企業家に甘いかなという気もした。それが最後の章で取り上げたそごうの水島廣雄には容赦がない。章タイ

  • 予備校盛衰史(小林哲夫)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション 私は、過去から今に至る予備校の講師たちについて知りたくてこの本を買ったので、第6章以降が目的みたいなものだった。それ以前の予備校という事業体の浮き沈みについては何の関心もないので、ただ文字を流して見た

  • 仁義なきヤクザ映画史(伊藤彰彦)

    JUGEMテーマ:映画 映画本だけど伊藤さんの本だけあって春日太一本のようなスラスラ読める内容では無い。固めの肉を噛みしめ噛みしめしながら食べていると肉の中から美味しさが湧き出てくる感じかな。差別に関する政治的な記述も多く、それが合わな

  • 了巷説百物語(京極夏彦)

    JUGEMテーマ:ミステリ 今回はいつもの又市サイドでなく、幕府筋から頼まれ彼らを追う洞観屋(嘘を見破る職業)の藤兵衛が主人公。つまり又市一味は敵役になるという珍しい設定。しかし、途中から手を組み幕府筋とそれを操る巨悪と立ち向かうという

  • 昭和プロレス禁断の闘い(福留崇広)

    JUGEMテーマ:スポーツ アントニオ猪木対ストロング小林戦を軸に数々の日本人対決を振り返る一冊。どのパートも面白いが、個人的には猪木のことを「猪木さん」と敬称で呼んでいた小林が一度だけ「猪木」と呼び捨てで語った部分と坂口が大木に対する

  • 「必殺」を生きた名優たち(神尾将一)

    JUGEMテーマ:テレビ全般 御存知「必殺シリーズ」出演者22名のインタビュー集。かっての時代劇専門誌「時代劇マガジン」に掲載されたものを収録発行されたもの。それぞれの語る監督の深作欣二、三隅研次、工藤栄一、松野宏軌や、カメラマンの石原興、

  • 沢村忠に真空を飛ばせた男(下)(細田昌志)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション 結局、野口修は何をしたかったのかということだけど、それはスポーツでも芸能でも良かったんだろうね。それは日本プロスポーツ大賞と日本レコード大賞の両方を獲りに行く姿勢からもわかる。沢村忠のことをもうちょっ

  • 沢村忠に真空を飛ばせた男(上)(細田昌志)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション タイトルにある沢村忠の名前に惹かれて読んだが、彼が出てくるのはこの巻の残り20ページほどになってから。この本の主人公は副題にあるようにプロモーター野口修。上巻はその野口が沢村忠を売り出すまでのプロモー

  • 完全版 最後の角川春樹(伊藤彰彦)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション 角川春樹は大嫌いだった。その角川春樹のインタビューによる彼の評伝。聞き手が「映画の奈落」「無冠の男 松方弘樹伝」の伊藤彰彦だというので読んでみた。結果、角川春樹がますます嫌いになった。自分をより良く、

  • 二葉亭四迷伝(中村光夫)

    JUGEMテーマ:日本文学 二葉亭四迷といえば日本史で「言文一致体の…」として知っている程度。森鴎外や夏目漱石は著作を読んだこともあるし生い立ちもそれなりに知っていたが、二葉亭四迷については何も知らなかったので、この本で描

  • 過疎ビジネス(横山勲)

    JUGEMテーマ:政治 ちょっと期待外れだったかな。私が望んでいたのはこの本に出てくる東洋経済の特集のようなものだったと思う。この本、著者が実際に取材に回った新聞記者さんなので対象を責める姿勢が強く出ていて、それが良いと言う人も居るんだ

  • 蔦屋(谷津矢車)

    JUGEMテーマ:時代小説 図書館本。終わってしまった大河ドラマ「べらぼう」ロスを少しは埋められるかと読んでみた。タイトルは「蔦屋」だが、実質的に彼に店を譲る形になった丸屋小兵衛(大河とは随分違う設定だったが)の目から見た蔦屋重三郎の活

  • コンビニ人間(村田沙耶香)

    JUGEMテーマ:日本文学 図書館本。芥川賞を取ったときからずっと読みたかったんだけど、結局10年かかっちゃったなぁ。読んでみてこの本についてはタイトルが全てを語っていると思った。主人公にとってコンビニは生命維持装置なのよ。だから店員に

  • 批評の教室(北村紗衣)

    JUGEMテーマ:日本文学 著者は何かとネット上で話題になる人だというのは知っていたが、その著書を読むのは初めて。批評の方法に興味があったので手に取ってみたが予想以上に面白かった。批評理論にはどのようなものがあるか、それはどのように使う

  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか(鴻巣友季子)

    JUGEMテーマ:日本文学 自国文学を世界に広げたいのなら、しっかりした方法論を持って種を蒔いていかなければ成果は得られないということを多くの事例をもとに示している好著。英語国家の「横暴さ」等、文学面での言語格差の存在を明らかにしながら

  • 遠巷説百物語(京極夏彦)

    JUGEMテーマ:ミステリ 3年前に買って半分ほど読んだまま積ん読になっていたのを初めから読み直した。シリーズの常連メンバーの登場は少ない。収録された6話全部に出てくるのは前作「西巷説」から登場の柳次と仲蔵の二人のみ。それと最終話に又市が登

  • 武器としての図で考える習慣(平井孝志)

    JUGEMテーマ:ビジネス 考えを整理する手段として図を上手に使えたら、と思いこの本を読んだけど、思ってたのとはちょっと違った。 ビジネスに生かそうとする人たちにとっては良い本だろうけど、私はそうではなかったので合わなかったね。

  • もの語る一手(橋本長道他)

    JUGEMテーマ:日本文学 8名の作家による将棋をテーマにした小説のアンソロジー。といっても私は橋本長道目当てで読んだので他の作家の作品は付け足しだった。実際、将棋が一番色濃く描かれていたのは彼の作品だと思う。 橋本長道の長編を最

  • サラの柔らかな香車(橋本長道)

    JUGEMテーマ:日本文学 この作者の将棋物をもっと読みたくなり図書館で借りた。結局、誰が主人公なんだろう? 将棋ライターの「私」は物語の進行役といった程度。それじゃタイトルに名前のある「サラ」が主人公かと言われると、天才将棋少女として

  • 銀将の奇跡(橋本長道)

    JUGEMテーマ:日本文学 サブタイトルに「覇王の譜2」とあるように登場人物は前作と同じ。ライバルに勝ち王座戦に挑んだ主人公だが見事に討ち取られてしまう。あまりに力の差を見せつけられたことで急激に調子を崩す。そこからどう復活するか。

  • 覇王の譜(橋本長道)

    JUGEMテーマ:日本文学 これぞエンタメ! 水をあけられたかってのライバルから侮辱的な扱いを受けた主人公の逆転の物語。こういうの好きでしょ、みんな。で、テンポが良い。私は駒の動き方ぐらいしか将棋の知識はないけど、それでも引き込まれる対

  • 二代目 聞き書き中村吉右衛門(小玉祥子)

    JUGEMテーマ:芸能 吉右衛門は知っているものの歌舞伎界の知識はあまりないので、最初の方は歌舞伎の血脈図を脇に置いて読んだ。 単行本は2009年に発行されたが、私が読んだ2016年発行。しかも単行本発行以降の吉右衛門に関すること

  • ユーゴスラヴィア現代史 新版(柴 宜弘)

    JUGEMテーマ:歴史 この前読んだ「世界の歴史」でバルカン地域に関する知識の無さを自覚したのでこの本を読んでみた。ホントに複雑な地域なんだな。私はサッカーファンなのでその点からも木村元彦の「悪者見参」の裏取りになるような知識も得られた

  • ババヤガの夜(王谷晶)

    JUGEMテーマ:ミステリ これがダガー賞か?  大沢在昌の方がもっとマシだぞ…と思いながら読んでいたが、第�章で「えっ!?」となった。うまくミスリードに乗せられた。だが、やはり話が薄い印象。というか、もっと長編

  • 第二次世界大戦から米ソ対立へ(油井大三郎他)

    JUGEMテーマ:歴史 中央公論社「世界の歴史」の第28巻。第二次世界大戦がテーマになっているためアジアでの日本のことにも大きくページが割かれている。それ以外の国の動きも描かれていて、どの国も現代でも馴染みのある国なので、それが読みやす

  • 世界大戦と現代文化の開幕(木村靖二他)

    JUGEMテーマ:歴史 中央公論社「世界の歴史」の第26巻。シリーズの中では読みやすいというので手にしてみた。確かにファシズムが台頭するイタリアやドイツと他国の対応はとんとんと読み進めることができた。が、それ以前の、冒頭からのバルカン半島に

  • 実力も運のうち 能力主義は正義か?(マイケル・サンデル)

    JUGEMテーマ:政治 原著は2020年に発刊されたもので、主に第一次トランプ政権下でのアメリカの状況について述べらているが、それはまさに今の日本の状況でもある。排他主義と格差社会の拡大の一方でリベラルの退潮。アメリカではそのリベラルが

  • こころ(夏目漱石)

    JUGEMテーマ:日本文学 友人を裏切ってというのか裏をかいてというのか、とにかくその友人の愛する人を自分と結婚するように話をもっていった「先生」。それが理由か友人が自死したことがずっと心の中にあり結局自分も自死してしまう。「私」を介し

  • 誓願(マーガレット・アトウッド)

    JUGEMテーマ:そのた 「侍女の物語」(以降:侍女)の34年後に出た続編。ひとりの視点で淡々と語られた「侍女」と違い、3人の立場の違う女性が交互に語る構成になっており、ストーリーを多面的に追うことが出来る。そのためギレアデ共和国の実情

  • 侍女の物語(マーガレット・アトウッド)

    JUGEMテーマ:そのた Eテレ「100分de名著」で取り上げられていたのを見て購入。1985年の作品だが、まさしく今こそ読むべき本だと思った。性と生殖が管理される社会、そこで生きるひとりの「侍女」の視点で物語は進む。単一の視点なの

  • 夏への扉(ロバート・A・ハインライン)

    山下達郎の歌で知りずっと読みたいと思いながらはやウン十年。やっと読んだよ。書かれたのは70年近く前。でも、とても面白い。私はSFが苦手でそれも読みたいわりに読むのが遅れた理由だけど、これならもっと早く読んでおけば良かったと思った。もっと若

  • 愛と幻想のファシズム(村上龍)

    JUGEMテーマ:日本文学 上下2巻。まとめて感想を書きます。 ずいぶん前に買って積ん読になったままだったのをようやく読んだ。40年近く前の作品。時代を感じる。日本が元気でギラギラしていた頃だね。その頃なら主人公のような人物が登場しても

  • 下駄で歩いた巴里(林芙美子著:立松和平編)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション 林芙美子の紀行文20篇を立松和平がまとめたもの。驚くのは林芙美子の思いっきりの良さ。旅行好きなのはわかるが、北京や巴里などの海外、当時は国内だった樺太、北海道、群馬、奈良、京都、大阪等々、長期滞在も含

  • 五辨の椿(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 病弱の父を顧みず男と遊び歩いた母。父を死に追いやった母の所業が許せず、主人公は母を焼死させ、さらにその遊び相手だった男たちを次々殺していく。最後は実の父親を罠に嵌め殺そうとするが…。 これ

  • 天地静大−下−(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 幕末の動きが急になり話もリズミカルになってきたけど、やはり私には向かないな。主人公の二人、特に藩主の弟の方が煮え切らずハッキリしない。私は時代小説にメリハリの効いた物語性を求めているので、その点も合わないんだ

  • 天地静大−上−(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 幕末を舞台に小藩の藩主の弟と若侍の二人を軸に話が進むが、個人的に山本周五郎の時代小説は没頭できるものとできないものの二つにきっぱり分かれるようだ。この作品は残念ながら後者。まだ上巻なので下巻になったら少しは入

  • 栄花物語(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 悪評高い田沼意次を進取の政治家という視点からその改革に向かう姿を描こうとした作品ということになるのだろうが、その意次ではなく二人の侍を中心に据え話を展開していくところに私はどうも馴染めなかった。その二人の女性

  • 彦左衛門外記(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 主人公が大伯父である大久保彦左衛門(以下彦左)を天下の御意見番に仕立て上げると、それを旗本奴の水野十郎左衛門が担ぎ上げての大騒動。大名の姫君との恋模様を絡めながらその大名家のお家騒動に首を突っ込む羽目になり大

  • 山彦乙女(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 これもこの前読んだ「風流太平記」のような伝奇小説になるのかな。ただ、あれに比べるとちょっと物足りない。量が圧倒的に少ないせいもあるけど、主人公がはっきりしないというか学友たちの姿に埋もれてしまっていて存在感が

  • 風流太平記(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 解説によると低い評価をした評論家がいるらしいが、娯楽作品として素晴らしい内容だと思う。ストーリーも登場人物も魅力たっぷり。「かよ」なんて最高。NHK-BSの時代劇でやってくれないかな。スケールの大きい良いドラ

  • 火の杯(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:日本文学 山本周五郎の現代物だったが、正直、さっぱりわからなかった。入り込めなかったというかね。感想といってもホントに何を書いて良いのかわからないくらい内容を把握できなかった。旧財閥、旧華族、それぞれの戦後、非嫡出子等

  • 一夢庵風流記(隆慶一郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 昔読んだと思うんだけど全然覚えていない。読んでも思い出さない。本は買ったけど読んでなかったのかな。 この作者の他の作品はハッキリ読んだことを覚えてるんだけどね。で、今回読んでみての感想。こういうのを楽し

  • 言語学バーリー・トゥード(川添愛)

    JUGEMテーマ:日本語 言語学の先生が書いた本。プロレスネタが多いというので読んでみたが、それ以外に、ダチョウ倶楽部の「押すなよ」を使っての言葉の意味と意図の違いの説明等、言語に関する面白い内容も多かった。(というか、そっちが主目的の

  • 赤と青のガウン(彬子女王)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション もともとは10年ほど前に出版された本だが、一昨年にXでバズり、それがきっかけで文庫本で発売された。確かに外国での博士号取得の経験談だけでも面白いのに、それに皇族というスパイスが加わって最上のテイストだ

  • 楽天旅日記(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 ※ネタバレあり 時代劇によくある藩主の座の争いがストーリーの中心。途中、藩主候補である若殿を探している侍たちの一人が、その若殿に(もちろんそれが若殿とは知らずにだが)大道芸人の真似をさせて、仲間たちが若殿

  • 寝ぼけ署長(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:日本文学 現代物、といっても舞台は終戦直後だから、今とは随分時代が違う感じ。一応、警察物になるんだろうが、推理鮮やかというわけでもなく人情物っぽい要素はあれど、この作家の時代劇の人情物から受ける沁みる感覚は無い。発表さ

  • 柳橋物語・むかしも今も(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 町屋物二篇。恋を貫く愚直さ。それが実を結ぶこともあれば結ばないこともある。結べば良し、結ばないときでも全くの不幸で終わるとは限らない。そんな二篇ですかね。武家物と違い町屋物はどうも苦手なのでこんな言い方しか出

  • 風雲海南記(山本周五郎)

    JUGEMテーマ:時代小説 時代劇かと思ったら冒険時代劇とでもいったほうがいいような展開。今までに読んだことのある山本周五郎の作品とは様子が違った。江戸時代が舞台なのに東南アジアが出てくるのは発表されたのが昭和13年という時

  • 日本魅録(香川照之)

    JUGEMテーマ:映画 まだ読んでいなかったシリーズ1冊目。当たり前だが2,3同様に熱くてウザい香川照之の魅力(といって良いとすればだが)満載の一冊。だが、相変わらず姜文と始めとする中国映画関係者を語る口調は一段と熱い。まだ一本も見たこ

  • 星への旅(吉村昭)

    JUGEMテーマ:日本文学 吉村昭の初期短編集。彼の本を読むのはおそらく初めてだが、文章に穴がないという第一印象。テーマはどれも死ということになるのだろうが、収録作の半数以上は死体への執着、さらにそのうちの数作は死体の骨への執着が描かれ

  • 「働き手不足1100万人」の衝撃(古谷星斗+リクルートワークス研究所)

    JUGEMテーマ:政治 少子化の進展に伴い、いつからか漠然と「今切りとった周囲の写真から人が何人も抜け落ちている光景」をイメージするようになっていたが、それを可視化させてくれる本。人手不足というより「その人手不足を補う人手がいない」社会

  • 「南京事件」を調査せよ(清水潔)

    JUGEMテーマ:日本の歴史 とにかく読むべし。そうとしか言えんわ。南京事件についてはいろいろと議論になってきたけど、この本で紹介されている陣中日記を読めば議論するのも嫌になってくる。それと当時の陸軍に所属していて兵士が撮影し出版した写真集

  • ホットスポット ネットワークでつくる放射能汚染地図(NHK ETV特集取材班)

    JUGEMテーマ:政治 東日本大震災の翌年に出た本。NHKのETV特集で放送された番組を私は見ていないが、この本を読むだけでも緊迫感は伝わってくる。特に番組放送に対するNHK局内の「政治的」な動きも隠すことなく書かれていて、それが緊迫感

  • 検証・法治国家崩壊:砂川裁判と日米密約交渉(吉田敏浩他)

    JUGEMテーマ:政治 酷いなぁ…というのが最初の読後感。いや、読んでいる間もその言葉しか無かった。砂川裁判の結果について日本の司法が主体的に判断を下したのであれば批判はあれども納得はできる。しかし、ここまであからさまにア

  • 日本魅録3(香川照之)

    JUGEMテーマ:映画 そんなわけでシリーズの3。2で書いたような香川照之の圧倒的な熱量はここでも発揮されている。熱い、ウザい、しつこい、これ全部褒め言葉です。紹介されている映画、どれも見たくなるもんね。だから、まんまと香川照之の企みに

  • 日本魅録2(香川照之)

    JUGEMテーマ:映画 書店の立ち読みでキネマ旬報のこの連載を読んでその熱量に引き込まれ単行本を買ったものの、以来ずっと積ん読だった。たぶん2と3は買ったが1を買えなかったのでそれを買ってから一気に読もうと思ったのかな。でも1が揃わずそ

  • あかんやつら 東映京都撮影所血風録(春日太一)

    JUGEMテーマ:映画 映画作りという魔物に取り憑かれた人々が東映京都撮影所を舞台に、いやこう書くと東映京都撮影所は脇役だな。そうじゃなく、あくまで主役が東映京都撮影所で、そこに吸い込まれあるいは吐き出された映画に取り憑かれた人達を描い

  • すべての道は役者に通ず(春日太一)

    JUGEMテーマ:映画 ベテラン俳優のインタビュー集だった「役者は一日にしてならず」の第二弾。23名のインタビューが収められているが私のお目当てはただ一人。著者が別の本で最近の時代劇の衰退の原因として彼(のような俳優)がいないことを挙げ

  • 美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道(春日太一)

    JUGEMテーマ:映画 女優岩下志麻のオーラルストーリー。仲代達矢の話も面白かったけど、岩下志麻の話も面白い。どうしても極妻のイメージが強いけど、若い時は所属が松竹だったこともあって文芸作品にもたくさん出ていたんだね。尊敬する女優として

  • なぜ時代劇は滅びるのか(春日太一)

    JUGEMテーマ:映画 2006年に「時代劇は死なず!」を書いた著者が(出版は2008年)、その8年後に真逆の本を出した。その8年の間に時代劇に何があったのか。いや前作でもあとがきにあったように原稿を書いた2006年に比べ出版した200

  • 時代劇は死なず!(春日太一)

    JUGEMテーマ:映画 時代劇を死なすな! とばかりに、京都太秦で時代劇作りに携わってきた面々が、かっての時代劇絶頂の時代から急激に人気の下降を辿る時代劇を、活躍の場をを映画からテレビに移して守っていこうとする姿が描かれているが、個人的

  • 仲代達矢が語る日本映画黄金時代(春日太一)

    JUGEMテーマ:映画 ベテランの俳優が語る話は面白いね。特に仲代達矢は名匠と言える日本の映画監督たちや名優と言える俳優たちと仕事をしてきたので、面には出てこない監督や俳優たちの特徴とかエピソードを、また正確な記憶で語っていく仲代達矢に

  • ナチスは「良いこと」もしたのか?(小野寺拓也・田野大輔)

    JUGEMテーマ:歴史 時折聞かれる「ナチスがしたことには良い事もあった」という言説への反論本。大まかにいうと、ナチスが始めたとされる「良い事」が実はナチスが始めたことではなかったという反論と「良い事」とされるものも実は残虐な目的のため

  • 日本の文化ナショナリズム(鈴木貞美)

    JUGEMテーマ:日本の歴史 長い歴史の話になると文字数が収まらなくなるけど、明治以降でいうと、やはり天皇制をどう意識しているかだろうなぁ。太平洋戦争以後は天皇制に加えて戦争をどう意識するか。それが文化の背後に常について回った意識じゃな

  • おまえが若者を語るな!(後藤和智)

    JUGEMテーマ:政治 15年前に出た本。読むのも15年ぶり。この手の本は年月が経って読むと面白いな。宮台真司、東浩紀、香山リカ、北田暁大、菊池誠、三浦展、鈴木謙介等々、懐かしい名前が出てくる。今でも名前を聞く人もいるし、聞かなくなった

  • なるほどそうだったのか!! パレスチナとイスラエル(高橋和夫)

    JUGEMテーマ:政治 最近、また、中東情勢が大騒ぎになっている。といっても、私は、中東が今のような状況になった何時からで何故なのかをハッキリ知らないまま来たので、遅まきながらそもそも論から始めるためにこの本を購入した。今から10年以上

  • 辞書を編む(飯間浩明)

    JUGEMテーマ:日本語 著者は三省堂国語辞典(三国)の編集委員。内容は、この辞書の第七版を作る過程の紹介。どういう人達によって辞書の編集会議が開かれ、実働部隊となった編集委員たちはどのように辞書の編集を進めていくか、ドキュメンタリー番

  • 新解さんの謎(赤瀬川原平)

    JUGEMテーマ:日本語 前半は「新明解国語辞典」(新明解)の面白項目の紹介、後半は著者が雑誌に連載していたエッセイをまとめたものでこちらは新明解とは関係ない話ばかり。私としては前半だけで良かった内容。本の発行時期の関係で新明解の第一版

  • 英語達人列伝?(斎藤兆史)

    JUGEMテーマ:外国語学習 前作から20年以上経って出た2冊目。1冊目に比べると2〜3人、明らかに年齢の若い人が入っているが、その人達の学習環境は1冊目も含め他の人達の大きく変わっているのも参考になる。今作の中では勝俣銓吉郎かな。彼の

  • 英語達人列伝(斎藤兆史)

    JUGEMテーマ:外国語学習 英語の達人たち10人が、それぞれどのような方法で英語を身につけたか、その英語をどのように生かしたかを紹介している。著者自身が英語学習における文法重視の訳読方式を重視しているため、その立場から光を当てている箇

  • 日本人なら必ず誤訳する英文(越前敏弥)

    JUGEMテーマ:外国語学習 タイトルに「誤訳する英文」とあるが、内容は英文解釈の本。10年ほど前に買ったが、読み始めてすぐに「これはしんどい」と思い塩漬け状態に。それが、最近読んだ「英語学習意欲向上本」でこの本が薦められていたので取り

  • 辞書と日本語(倉島節尚)

    JUGEMテーマ:日本語 著者は三省堂で「大辞林」の製作に携わった人。サブタイトルに「国語辞典を解剖する」とあるが、最近読んだ増井元「辞書の仕事」に比べて辞書の作り方への力の入れ方が印象的。それは第二部の「辞書作りの舞台裏」に詳しい。ま

  • 定年英語(田代真一郎)

    JUGEMテーマ:外国語学習 鳥飼さんの本を読んで高まってきた英語学習へのモチベーションをもう一段上げようと思いこの本を読んでみた。モチベーション上げるより勉強しろ!という考えは置いておいて一読。専門分野の知識をしっかり持っていれば英語

  • やっぱり英語をやりたい!(鳥飼玖美子)

    JUGEMテーマ:外国語学習 鳥飼さんは20代からテレビ番組に出て活躍してきた人。今でもテレビに出ているけど、見ると懐かしさを感じるね。この本では、長く英語教育に携わってきた鳥飼さんが、現在出演しているNHKEテレ「太田光のつぶやき英語

  • 辞書の仕事(増井元)

    JUGEMテーマ:日本語 広辞苑や岩波国語辞典の元編集者が辞書の構成と働きや役割、編集者の苦労等を語った一冊。私は1979年発行の岩波国語辞典第三版を持っているが、著者がこの辞書の「愛人」の項目について述べていることを確認すると確かにそ

  • やちまた(上・下)(足立巻一)

    JUGEMテーマ:日本文学 私はこの本を40年ほど前に出版された呉智英の著書「読書家の新技術」で知った。この中で呉は読むべき本を探す手段の一つとして新聞書評を挙げており、その書評を読むテクニックの例として1974年12月16日の朝日新聞

  • オシムの遺産(島沢優子)

    JUGEMテーマ:スポーツ イビチャ・オシムに関わりの深かった人間(選手、GM、その他のチームスタッフ)から、彼をを講演に呼んだ(だけの)人物まで、生前のオシムを知る人達のインタビューを通して、オシムとは何者だったのかを、また彼が残したもの

  • 佐賀北の夏(中村計)

    JUGEMテーマ:ノンフィクション 中村計さんのこの本も読んでいたんだけど感想はまだ載せていなかったので、再読してUP。強豪ひしめく夏の甲子園を勝ち抜き優勝した地方の公立高校のお話。この手の話は指導者を素晴らしく書きがちだが、この本では

  • 世界史の中から考える(高坂正堯)

    JUGEMテーマ:政治 1996年に亡くなった高坂正堯の考え方を知りたくて読んでみた。月刊誌に連載されていた時評をまとめたものなので散漫ではあるが読みやすい。著者の根底にある考えもあちこちに出てくる。それらをひと言でいうなら「大人の考え

  • 関西フォークがやって来た!(なぎら健壱)

    JUGEMテーマ:芸能 文庫本になる前の原題が「五つの赤い風船とフォークの時代」だったように、そして本書のサブタイトルにも「五つの赤い風船の時代」とあるように、五つの赤い風船を根底に添えながら60〜70年代にかけての関西フォークの盛衰が

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