幻想的な水中の世界に酔う「やまなし(宮沢賢治)」
宮沢賢治の「やまなし」を読了しました。 小学六年の教科書に採用されているそうですが、出版社が違ったのか、習った記憶が全くなく、図書館かどこかで読んだ記憶がうっすらとあるだけでした。 www.aozora.gr.jp あらすじ 「小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。」と冒頭に書かれ、五月と十二月の二部で構成されています。 谷川の底で話している二匹の蟹の兄弟を中心に、魚が泳いだり、突如カワセミが来たり、川をやまなしが流れていく様子が水底から見上げた視点で描かれます。 クラムボンの魅力 物語序盤、五月の蟹の子供らは「クラムボン」という不可解な何かについて話しています。 「クラムボンはわらつたよ…
2020/05/29 19:00