貧乏生活に至るまで(7)東京編
八神ユッケです。今回も結婚する前、まだ東京に居た時の話。もう少しお付き合い下さい。 そうまでなっても辞めないのは、やはり一流企業というのと私との結婚とがあるから。そんなに追い込まれてるんならと「会社辞めたら?私も働けばいいだけの話なんだし」と何度か言ってみましたが、「うーん……」と暗い顔を見せるだけでした。 ある日、家の近くの中華屋で夕飯がてら二人でお酒を飲んでいた時。以前、私の親に挨拶をしに東北の実家に彼が来た事がありました。お酒を飲みながら、二人でその時の話をしていると。彼がポツリと と一言。 温かく迎えてもらったのが忘れられなかったみたいで、弱っていた彼にはその時の記憶がかなり深く刺さっ…
2020/01/26 18:25