My husband got cancer while I was pregnant. 夫の闘病生活とその後について綴っていきます。
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入院4日目から退院までの経緯を綴ります。【入院4日目(手術翌日)】 ICU(集中治療室)からHCU(高度治療室)へ移動。【入院5日目】 尿カテーテルが外れる。 ゼリー等食べてよいとのことで飲むゼリーを買う。 夫の髪を温タオルで拭く。【入院6日目】 前日にプリンを食べたせいで血液の状態が悪くなり再び絶食。 シャンプードレッサーで夫の洗髪を手伝う。【入院9日目】 昼食から5分粥【入院10日目】 朝食から7分粥【入院11日目】 通常食【入院13日目】 退院手術を終えてから約10日での退院となりました。 退院翌日は、栄養士さんへ食事の相談をするため再び来院しました。次の記事では入院にかかった医療費につ…
雪が降っていました。 車で行く予定でしたが、タクシーで母と一緒に県病へと向いました。8時に病室へ着くと、夫は荷物をまとめていました。私の顔を見ると 「おけいはん(私の名前)、なんか紙袋持ってない? 手術が終わったら病室移るって。」 と言ってきました。紙袋を出して一緒に荷物まとめていると、傍にいた母がいつの間にかいなくなっていました。 その後、戻ってきた母が、 「まこちゃん(夫の名前)、けいのことを本当に頼りにしてるみたいやね。病室に来たけいちゃん見て、ほっとした顔になってたよ。だからお母さん、二人の邪魔しちゃ悪いかなと思って席外してたんよ。」 そう言われて、気づかないうちに私達は夫婦になってい…
10時頃病院へ着くと、夫は絶食中で下剤を飲んでいました。 その日は、看護師さんより手術やICUについて聞いたり、麻酔科の先生より麻酔の説明を受けて同意書を書いたりしました。麻酔は、まず硬膜外麻酔をし、全身麻酔を行うとのことです。 その夜は、少し長くLINEをしました。 夫婦になってからのLINEは、夫が会社を出るときの「今から帰るよ」みたいな事務連絡ばかりになっていたので、なんだか懐かしくて、ちょっとくすぐったいような気分になりました。いよいよ明日は手術です。 . . . 楽天市場
夫が受ける手術は、腹腔鏡手術。正確には、腹腔鏡下左半結腸切除術、です。 腹腔鏡手術とは、おなかに小さな孔を数ヶ所開け、腹腔鏡のカメラと器具で癌を切除する手術です。長所は、小さな傷で済むため身体への負担が少ない、術後の痛みや運動制限が少ない、美容上良い、出血量が少ない、などです。短所は、開腹手術よりも時間を要す、体位変換により手足を圧迫する可能性がある、などだそうです。 先生より手術の説明を聞き、診察室を出ました。午後からは、家族への説明です。昼過ぎに夫の両親と私の両親が病院へ来てくれました。両親同席の上で、担当のY先生より説明を聞きました。癌のステージについて、両親が病院へ来た時点で話をしては…
2月8日、入院の日です。 10時に県病へ行き、入院の手続きを済ませた後、診察室へ。 Y先生より、術前検査の結果を聞きました。 keihome.hatenablog.jp keihome.hatenablog.jp結果は、 大腸癌ステージⅢでした。「…。」 私も夫も言葉を失いました。癌のステージは0からⅣまであって…、数字が上にいくほど重症で…。 知ってはいましたが、目の前に突き付けられた事実に理解が追いつきません。先生の説明によると、 大腸の壁は内側から順に、粘膜(1層)、粘膜下層(2層)、固有筋層(3層)、漿膜下層(4層)、漿膜(5層)の5つの層で構成されています。 大腸癌の進行度はステージ…
こんにちは。先月末より子供が発熱を繰り返しており 記事を書く余裕がないため 少しの間、ブログをお休みします。前回の記事で 「子供は元気すぎるくらい元気」 と書いたばかりだというのに😂去年は、コロナ禍なのもあり 人が多い場所を避けて過ごしていたため まったく風邪をひかなかったのですが この春入園して 早速「幼稚園の洗礼」を受けています。小児科の先生曰く 「風邪をもらって治ってを繰り返してる」 そうなので いろんなウイルスに打ち勝って、免疫をつけて 丈夫に育ってほしいです。次回はいよいよ入院の話題になります。 記事を書き溜めてから発表しますので もうしばらくお待ちくださいませ。
夫の入院話の前に、私の妊娠中のお話を。夫の有休消化中、私は妊娠の経過を診てもらいに産婦人科に通っていました。 お腹の赤ちゃんは大丈夫かな?順調に育っているかな? 楽しみな半面、心配事も尽きません。 赤ちゃんの成長とは別に、気になっていることがありました。 それは、「夫の癌はお腹の子に影響があるのか」ということ。 お腹の子は、夫の大腸癌が判明する一ヶ月前の、 癌細胞を抱えた状態で授かった子だからです。 私は担当医のA先生に尋ねました。その声は、きっと震えていたと思います。 先生の答えは「NO」でした。「本当はもう少し経過してから渡すものなんだけど。」 診察が終わった後、先生が一枚のDVDを渡して…
高額療養費制度 高額療養費制度とは、 同一月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、被保険者の年齢や所得に応じて自己負担限度額を設け、それを超えた分は払い戻される制度です。 入院前に申請し、支払い時に限度額適用認定証(限度額認定証)を医療機関に提示することで、支払いが限度額まで軽減されます。 バリウム検査を終えた後、夫が加入している健康保険の窓口へ向かい、申請の手続きを済ませました。限度額認定証は、確か後日郵送で届いたと思います。 これで、退院時の支払いは安心です。 現在は、コロナ禍のためか窓口交付ではなく郵送での手続きとなっているようです。 入院準備 入院時に用意するものは、大きく分…
前回の受診から一週間、時間を持て余す私達。録り溜めていたドラマを観たり、 レンタルショップでDVDを借りて観たり、 夫は旧友と会ったり軽い運動をしたり…。「こんなにゆっくりできるのは、次は老後だろうね」そう話していた通り、今振り返ってみても、こんなにも二人でゆっくりと過ごしたのは後にも先にもこの時だけだったと思います。 それだけ、普段の夫は仕事で忙しなく、私は家事と仕事を両立するのに精いっぱいでした。 そして今は、家事と育児に追われる毎日…。 ちなみに、私は結婚後半年で正規の仕事を退職しました。 その後、派遣社員として勤めていましたが、妊娠時の体調不良で休んでいました。1月30日、バリウム検査…
週明けの1月23日、夫の会社に事情を話し、有給休暇を取る手続きをしました。 有休をほとんど使っていなかったこともあり、2月末まで休みをいただけることになりました。 社長さんにお時間を取っていただき、私もご挨拶に伺いました。1月24日、紹介状を持って県病を受診しました。 担当は40代前半頃の男性の医師・Y先生。 検査内容は、 血液検査、胸部レントゲン検査、腹部レントゲン検査、心電図、肺気量分画(肺活量・呼吸量の検査)でした。検査後の診察で、今後の予定について聞きました。 次の診察は、1月30日バリウム検査。 手術は2月中旬になる、と。 それを聞いて、私達は二人して青ざめました。―どうしよう、有休…
「薬局に行くから先に帰ってて」 そう告げた夫を残し、病院を後にしました。クリニックから自宅へは20分程の距離なのに、1時間経っても夫は帰ってきませんでした。夫は実家に寄っていました。 体調不良のこと、検査のこと、そして、癌にかかっていることを話してきたそうです。帰宅した夫と、今後のことを話し合いました。 お互いの両親には伝えたので、次は 会社へ病状を報告し、休暇取得の手続きをする。 そして、県病を受診し、入院準備をする。その夜、布団の中で私は号泣してしまいました。―なんでまこさんなの? ―なんで“今”なの?答えのない問いが、波のように押し寄せてきます。 嗚咽が込み上げて、うまく言葉になりません…
癌告知 土曜日の午後。外来の受付は終わっていて、待合室には誰もいません。 受付の方に声を掛け、夫のいる部屋へ案内してもらいました。しばらくして診察室へ。 大腸内視鏡検査とCTの画像を見せてもらいながら、先生から説明を受けました。 画像には、肥大化した腫瘍が腸の経路を狭めているのが写っていました。 (部位は大腸の左、左結腸・下行結腸) それによって腹痛が起こったり、下痢や便秘を繰り返したりしていたようです。 腸閉塞の一歩手前の状態です。 後から聞いた話ですが、夫は便秘も繰り返していたそうです。便が細かった、とも。「ポリープとは違うんですよね?」 私は恐る恐る聞きました。 まったくの素人が、医者に…
内視鏡検査当日 前日の夜、夫はクリニックから頂いた検査食を食べ、下剤を服用。1月21日、検査当日。朝から腸管洗浄剤の飲みました。 薬剤を2Lの水に溶かし、コップに注ぎ10~15分かけて飲んで排便する。これを便の色がなくなるまで繰り返します。この行程がきつそうできつそうで…。 終始、苦虫を噛み潰したような表情の夫の横で、私は何もできず 「つらいね」「大丈夫?」「もう少しだよ」 とただ声を掛けたり様子を見たりするばかりでした。 夫からの電話 11時頃、夫は病院へ向かいました。 そして14時半、夫から電話がありました。 “帰るコール”はいつもLINEなのに、電話なんて珍しい。「おけいはん、今から病院…
内視鏡検査の予約 胃と大腸の内視鏡検査は、Nクリニックですることになりました。 Nクリニックは夫の実家の近くにあり、私達の家からは車で20分程の距離です。1月17日、検査の4日前。仕事中の夫に代わりNクリニックへ。 前日に産婦人科で胎嚢を確認し、妊婦雑誌を買って、やっと手にした付録のマタニティマークストラップ。お守り代わりにと、カバンの内側にひっそりと付けて行きました。 看護師さんより説明を聞き、検査前夜の食事と当日に飲む腸管洗浄剤を受け取りました。夫のお腹に再び異変が起こったのは、その翌日でした。 三度目の腹痛 1月18日。仕事中の夫から、腹痛で早退しNクリニックを受診した、と連絡がありまし…
風邪と高熱 年末に二人して風邪をひいてしまいました。 病院でインフルエンザの検査をし、結果は陰性。 風邪の薬を処方してもらいました。 このとき私は、妊娠している予感があったため 解熱剤とトローチだけいただきました。結婚して初めて迎える年末年始。 年末は夫の実家で過ごしました。 年始は私の実家へ挨拶に行く予定でしたが、 夫の風邪が悪化したため行くのを控えました。1月3日、再び病院を受診。 4日、症状が落ち着いてきたため 夫は職場の新年会に行きました。 その夜、高熱が出てしまいました。熱は一晩で下がりましたが 夫の会社の社長さんが、夫の不調を案じて 精密検査に行くよう勧めてくださいました。 その際…
ここで、癌発見に至るまでの経緯についてお話します。 体重減少 2016年5月、結婚して一月経ったある日のこと。 散髪帰りの夫が「美容師さんに『痩せた?』って言われた」と言ってきました。続けて、 「そういえば、この間久しぶりに会った取引先さんにも『痩せたね』って言われたわー」と。 毎日会っている私は夫の変化に気づくことができず 料理が口に合わないから? 結婚生活が窮屈なのかな? なんて、的外れな心配ばかりしていました。夫は痩せた理由について 「結婚して飲みに行くことが少なくなったから」 と言ってくれました。 心配いらない、と気遣ってくれたのだと思います。 突然の嘔吐下痢 その年の7月、休日に外出…
2017年1月10日、妊娠が判明しました。前の年に結婚し、すぐに妊娠するも化学流産。 年齢的なこともあり不妊治療を開始し タイミング法、卵管造影検査を経て 待望の妊娠でした。帰宅した夫のまこさんに妊娠を告げると 第一声が 「よかったね、おけいはん!」 “おけいはん”は私のあだ名です。 婚前、京都旅行に行ったとき、京阪電鉄のキャッチフレーズ 「京阪のる人、おけいはん」 を気に入った夫により命名されました。「よかったね」て!他人事かーい。 と、思わず心の中でツッこまずにはいられませんでしたが 私が喜ぶ姿を見て喜んでくれていることは伝わってきました。念願の妊娠が叶って幸せの真っ只中にいたのです、その…
はじめまして。 “けい”と申します。 30代主婦。3歳上の夫、息子の3人家族です。 夫とは2016年に結婚し(お互いに再婚) 翌年息子を出産しました。2017年1月、私の妊娠が判明すると同時に 夫が癌に罹っていることが分かりました。 このブログでは、 夫の闘病生活とその後について綴っていきたいと思います。拙い文章で読みづらい点も多々あるかもしれませんが 温かく見守っていただけましたら幸いです。 . . .
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