ベロニカは死ぬことにした:パウロ・コエーリョ
20歳の時に購入し久しく読んでいなかった「ベロニカは死ぬことにした」を本棚から引っ張り出し読みました。満たされている主人公が自殺するところから始まるこの物語は今の私にとても必要なものでした。 精神病棟に収容された様々な人間について、ベロニカが入院したことで起こる変化について、精神病について、人生について、生きることについて。 私は自分のことを不器用な人間であると自覚しています。自覚しているのに、自分に求めるもののハードルが高い。その差にいつもいつも愕然とし、病むというのが毎回の仕様です。この本は、少なくとも私には、どう生きるか、立ち止まっても許される、死にたくなったときに考える余地をもらえる、…
2020/09/02 23:03