なんじゃ? おまえさん。 まだ わしの話を 信用できんという顔をしておるのぉ。 フォッ、フォッ、フォッ。 よろしい、よろしい。 それじゃあ、もう一つ、例をあげるとしようかのぉ。 実はな、 あの 超有名な 殷の湯王(とうおう)が 賢者の棘先生からお聞きになったというお話も、 ...
一つのことだけ知っているものと 百のことを知っているものとでは 住む世界が違うと思わんか? 一日だけ生きるものと 百年生きるものとでも 住む世界が違うと思わんか? わしが何を言おうとしておるのか わかるかのぉ? もう少し 説明してみようか。 一日しか生きられないキノコは、 ...
家のすぐそばに、 用事があるのなら、 お腹がすいたら その都度、 家に帰って ご飯を食べりゃええじゃろ。 でも、電車やバスを利用しなきゃ 行けないようなところに 用事があるときは どうじゃ? お腹がすくたんびに わざわざ家に帰ってくるのは 面倒じゃから 弁当を用意するなどし...
鵬(ほう)の話を耳にした セミや小鳥は、 笑わずにはおられんかったそうじゃ。 「え~、うそでしょ(笑) ボクなんかさ、 いち・に・の・さんっと 気合を入れて 飛び上がっても すぐに 木の枝か 何かに ぶつかって 地面に落っこちてしまうってことが ほとんどだよ。 鵬(ほう)さ...
水はのぉ、 様々なものを その上に浮かべることができるが、 水の深さが十分になければ、 大きな船を その上に浮かべることはできない。 たとえば、 庭先の地面の小さなくぼみに コップ一杯ほどの水を入れるとしよう。 その上に 茎や草のきれはしを置くと どうじゃ? 茎や草のきれは...
空を見上げれば、 空は青い色をしておるように見えるが、 これは はたして 本当の色を見ておるのじゃろうか? あまりにも遠くのものを見ておるのじゃから、 どこが近くで、どこが空の果てであるのかなど、 見分けられる者がおるわけあるまい。 同様にじゃ、 鵬(ほう)も 天高くから...
ところでさぁ 我々の周りには空気っていうものがあるよね。 あの超巨大な鵬(ほう)を 天高くまで舞い上がらせたのも 空気があったればこそだ。 でもさぁ 目にも見えないような 細かい塵(ちり)や埃(ほこり)が 舞い上がるのも 空気があったればこそじゃない? そう考えると 超巨大...
昨日の話はどうじゃった? 面白かったじゃろ? ええ? わしの作り話じゃないかって? つまらんことを言うやつじゃのう。 そんなもん どうでもええじゃないか。 嘘の話を聞いてもしょうがないって? しかたのないやつじゃなぁ・・・。 う~ん・・・。 わかった。 少なくとも わしの作...
この世界の北の果てには 不思議な海が広がっていて、 そこには超巨大な魚がおるそうじゃ。 超巨大な魚は鯤(こん)と呼ばれておるが、 鯤(こん)とは なぜか魚の卵を意味する言葉らしい。 鯤(こん)の巨大さといったら 信じられんことに 日本列島を上回るほどやもしれない。 やがて鯤...
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