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ホミン妄想で幸せなお話をゆるく書いてます。ホミン好きさんお楽しみください☺︎ R18♡もあるのでご注意を。

nave
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2020/01/05

1件〜100件

  • Sympathy .05

    *パラレル ヤクザ若頭 × ???---------------------------------------------------こんなにもあっけなくいなくなるなんて、これまで考えもしなかった。入れかわり立ちかわり、ひっきりなしに人が出入りしていたのが嘘のように、誰もいなくなった会場でひとり、ユンホは豪勢な祭壇に掲げられた大きな遺影を見つめていた。かれこれもう、何十分も。他人の目には、父親を悼む律儀な息子に映るだろうか。それとも、途方に暮れる憐れ...

  • お待たせしました。

    こんにちは、naveです。ちょっと間があいてしまいましたが、みなさまお元気でしょうか?いろいろなおはなしに拍手、そして前回アップした「Samsara」ふくめ、コメントいただきありがとうございました!「Samsara」は、ユノの一言から思いついた、どうしても書かずにはいられなかったおはなしでした。そして、わたしの中でのふたり、そしてふたりの関係性に対して抱いているイメージそのものを投影したおはなしなので、深く共感して...

  • Samsara

    リアル要素をふくんだパラレルなので、完全なパラレルしか読みたくないよという方はご注意を。SFチックでいろいろつっこみどころもあると思います。ホミンちゃんならなんでもOK!な方のみどうぞ☺︎ 読んだ後の苦情はお控えいただけると幸いです。==========================住み慣れたマンションの屋上でひとり、ユンホは空を仰いでいた。頭上に広がる空は、これまでに見たこともないような不穏な色をしていて、空を見ただけでは、...

  • あとがきと。

    こんばんは、naveです。「Fly Away」を最後まで読んでいただきありがとうございました!そしてコメントや拍手もありがとうございました。個別のご返信はしておりませんが、コメントは全て大切に読ませていただいております。「Fly Away」は以前、途中まで公開→納得いかず非公開にしてしまったのですが、今回大幅に加筆修正したことで、チャンミンのキャラもまぁまぁ納得のいくものになりました!ユンちゃん呼びにしたのがわたし的...

  • Fly Away .13(終)

    *パラレル 幼なじみ(会社員 × 大学院生)---------------------------------------------------「ぼく聞いてないっ」自室のドアを開けるやいなや、チャンミンの怒声と柔らかいなにかが飛んできて、ユンホの顔面を直撃した。「ってぇ…」鼻を押さえながら足もとを見ると、抱きまくらが転がっている。顔をあげれば、ベッドの上でチャンミンが仁王立ちしていた。骨折した左腕はひと月前にギプスが外れ、順調に回復している。ほとん...

  • Fly Away .12

    *パラレル 幼なじみ(会社員 × 大学院生)---------------------------------------------------チャンミンはほろほろと涙をこぼしながら、訥々と語りはじめた。そんなチャンミンをユンホはその胸にそっと抱き寄せる。チャンミンが、ユンホへの恋心に気づいたのは中学生の時で、初恋と思っていた塾の数学講師にキスをされた瞬間だった。嬉しい、とは確かに思った。でもそれと同時に、ユンホとしたファーストキス(とはいえ偶然の...

  • Fly Away .11

    *パラレル 幼なじみ(会社員 × 大学院生)---------------------------------------------------【ユンちゃんのみ面会謝絶】赤いマジックでそう書かれたA4サイズのレポート用紙が、ドアにぺたりと貼り付けられている。ユンホはつかの間その文字を見つめ、しかしなんの躊躇いもなく、べりっと剥がすとくしゃくしゃに丸めた。軽くノックをしてから、スライド式のドアを開ける。鍵はかかっていなかった。ユンホの部屋とさほど変わら...

  • Fly Away .10

    *パラレル 幼なじみ(会社員 × 大学院生)---------------------------------------------------あれは、ユンホが大学二年の冬のことだった。あたたかなベッドに気怠いカラダを沈め、甘やかな匂いに包まれまどろんでいた。ユンちゃん、と柔らかに呼びかけられ、ふわりと目を開ける。うす暗い部屋に幾筋か、カーテンの隙間から光が差し込んでいる。頭の芯にはまだわずかにアルコールが残っていて、それも相まって、まるで海の底に...

  • Fly Away .09

    *パラレル 幼なじみ(会社員 × 大学院生)---------------------------------------------------チャンミンを見かけたあの日から、五日ほどが過ぎた。その間、チャンミンの部屋に灯りがつくことはなく、ユンホは妙に落ち着かない。一週間くらい帰ってこないのはあたり前、むしろ短いくらいなのに。ざわざわと波打つ気持ちを抱えたまま、いつも通り会社に行き仕事をする。そんな中、例の取引先の部長から連絡があった。先日の打ち...

  • Fly Away .08

    *パラレル 幼なじみ(会社員 × 大学院生)---------------------------------------------------大通り沿いのコーヒーショップは、全面ガラス張りで天井も高く、開放感があった。時間帯のせいか店内に人はまばらで、大通りが眺められるカウンター席にはユンホしかいない。なにをするでもなく頬杖をついて、ぼんやりと大通りを行き交う人々を眺めている。ユンホの前には、ぬるくなったコーヒーとひと口だけかじった小ぶりのシナモ...

  • Fly Away .07

    ホミン妄想で幸せなお話をゆるく書いてます。ホミン好きさんお楽しみください☺︎ R18も♡

  • Fly Away .06

    ホミン妄想で幸せなお話をゆるく書いてます。ホミン好きさんお楽しみください☺︎ R18も♡

  • Fly Away .05

    ホミン妄想で幸せなお話をゆるく書いてます。ホミン好きさんお楽しみください☺︎ R18も♡

  • Fam!(Ep7)

    日本デビュー17周年おめでとう☺︎*パラレル ほのぼの家族 @ ちゃんどらの大騒動編 Ep1から読む 》》──────────────────────「…ゆっユノよぉんっ…ふぇぇん…」ベッドの上でうつらうつらしていたユノは、はっと目を覚ました。反射的にベッドから飛び起き、開けっぱなしのドアから寝室を飛びだす。そしてすぐそこにある客間の、開けっぱなしのドアへと飛びこんだ。「ちゃんどらどうした?こわい夢でもみた?」客間に敷いた布団の上で...

  • Fly Away .04

    *パラレル 幼なじみ(会社員 × 大学院生)---------------------------------------------------それは、ユンホが高校二年の秋のことだった。土曜日の昼さがり、自室のベッドに寝ころんで、買ったばかりのマンガを読んでいた。窓から入りこむ秋のさわやかな風は、レースのカーテンをひらひらとゆらし、耳の上で切り揃えたユンホの黒髪をさらさらと撫でてゆく。両親と妹は、すこし遠くの街まで買い物に出かけた。ユンホは特に欲し...

  • Fly Away .03

    ホミン妄想で幸せなお話をゆるく書いてます。ホミン好きさんお楽しみください☺︎ R18も♡

  • Fly Away .02

    *パラレル 幼なじみ(会社員 × 大学院生)---------------------------------------------------ユンホの幼なじみであるチャンミンは、ユンホのふたつ歳下で、いまは大学院で考古学の研究をしている。幼い頃から歴史や遺跡に興味を持っていたチャンミンらしい進路だと、ユンホは思っている。ただ、考古学がどういうもので、具体的にどういった研究をしているのか、難しいことはいまだによくわからない。チャンミンから(一方的に...

  • Fly Away .01

    *パラレル 幼なじみ(会社員 × 大学院生)---------------------------------------------------「ただいま」リビングのソファーに並んで座っている母親と妹。その背中に声をかければ、すぐに「おかえり」と似たような声が重なって返ってくる。母親はこちらを振り返り、妹はテレビに夢中なのか、背を向けたままだ。父親は、まだ帰っていないらしい。「夕飯は?」母親に訊かれ、「食ってきた」と答える。コンビニでインスタントラ...

  • 再開しますよ☺︎

    こんばんは、naveです。前回「開き直ってお休みします!」宣言をしたことで、書かなくちゃ、という(勝手な)プレッシャーから解放されたようで、そうなるとやっぱり「書きたい」という方に気持ちが向かいまして、ちまちま書いておりました。とはいえ、スランプから完全脱却したわけではないので、新作の「Sympathy」にはまだ向き合えておらず、いったんべつのおはなしをアップします。終盤まで書いておいて更新をとめ、結局非公開...

  • イベントとおはなしについて

    こんばんは、naveです。おはなし更新がまたまた滞っておりますが、ひょこりと現れました。タイトルの通りまずはビギイベについてですが、無事お席をご用意していただけました☺︎しかも近場一択4公演申し込んで、まさかの3公演当選という。当落メールをみたときはなにかの間違いかと思いました(笑)ふたりのステージをまた観られると思うととっても嬉しく、すごく楽しみです。2年以上ぶりに楽しみができた〜!!!それから、先日...

  • Sympathy .04

    *パラレル ヤクザ若頭 × ???---------------------------------------------------「昼メシだって」と、ユンホが声をかけるより少し早く、庭師は気配を感じたのか振りかえった。そしてユンホを見とめると、ユノさん、とつぶやいて意外そうに目を丸くした。それもそうだろう。ユンホから庭師に声をかけることなど、ここ数年ないのだから。「わざわざありがとうございます。あ、そのキズは…」庭師は痛々しげにユンホを見つめた。ユ...

  • Sympathy .03

    *パラレル ヤクザ若頭 × ???---------------------------------------------------ユンホの、子どもの頃からくすぶっていた父親に対する反抗心は、10代も後半になるとだいぶ強いものへと変わり、時にはそれを父親に真っ向からぶつけることもあった。しかしユンホの父親は強かった。肉体も精神も、とにかくあらゆる面で。10代後半といえど、まだまだ子どものユンホがそう簡単に敵うはずなどない。それに、暴力を躊躇しない人間は...

  • 甘やかす

    こんばんは、naveです。また日をあけてしまいました。仕事がたてこんでるのもそうですが、気持ち的になかなかおはなしに向きあうのが難しかったというかなんというか…。平凡な日常のありがたさを、日々感じています。ようやくSympathyの続きがぼちぼち書けるようになりました。ただ、まだすぐには更新できないので。なにかすぐに出せるのないかなと、書き散らかしてるフォルダを漁っていたら、ずっと隠し持っていた(笑)リアル妄想...

  • Sympathy .02

    *パラレル ヤクザ若頭 × ???---------------------------------------------------「にぃにおかえりっ」自室に入ろうとしたユンホの背後からはずむような高い声が聞こえ、ばたばたと足音が近づいてくる。振り返ったユンホは、眉間に皺をよせると「”にぃに”はやめろ」と一蹴した。チャンミンはまるで急ブレーキをかけたみたいにきゅっと足を止めた。それから「なんでよぅ」と、眉を八の字にして頬をふくらませる。「お前もう小学2...

  • Sympathy .01

    *パラレル ヤクザ若頭 × ???---------------------------------------------------庭師がこの家を頻繁に出入りするようになったのは、いつからだったろう。ユンホの記憶は曖昧で、おそらくまだ20代と思しき若い庭師の存在を意識した時には、すでに庭のどこかしらにいるのが日常だったように思う。その庭師が父親の愛人だと気づいたのは、庭師の存在を意識してからさほど経たないうち、ユンホが12歳の頃だった。”そういう現場”を...

  • Sympathy .00

    *パラレル ヤクザ若頭 × ???---------------------------------------------------─ Prologue ─かすかに香った花の匂いに、ふと顔をあげた。庭の梅の木が、白い花を咲かせている。もうそんな季節なのか。久しく庭を見ていなかったことにユンホは気づく。見ないようにしていた、というほうが正しいかもしれない。縁側から庭へつづくはきだし窓を開けようとして、あげかけた手を止める。どうして、梅の花は香ったのだろう。窓はぴ...

  • お待たせしました!

    こんばんは、naveです。ユノ、チャンミン!お誕生日おめでとう!(遅)みなさま、ご無沙汰ぶりでございます。お元気でしょうか。わたしはもりもり元気です!2月にはいれば仕事が落ち着くからいっぱい書くよー的なことのたまってましたが、ぜんぜん仕事が落ち着きませんで。先週あたまにいったん落ち着き、「よしっ書ける!」と思った矢先にまた案件が増えまして…。脳みそ使いすぎて疲弊しておりました。仕事は4月くらいまで落ち着...

  • Fam!(Ep6)

    *パラレル ほのぼの家族 @ お誕生日プレゼント編──────────────────────「ユノよんっ、たいへんですっ」幼稚園の送迎バスから降りるなり、ちゃんどらはそう声をあげてユノの元へ駆け寄ってくる。足もとまでくるとその勢いのままぴょんと飛びついてきた。ユノはさすがの反射神経でちゃんどらを受け止めると、抱えあげて目線をあわせた。「なにが大変なの?」「ゆんほくんがおやすみしましたっ」「えっ?風邪でもひいたって?」「...

  • *アンケート結果とこれから*

    こんばんは、naveです。前回のアンケートにご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!103件というたくさんの方に回答いただき、感想などもたくさんいただいてとても嬉しく、励みになりました☺︎さっそくですが、アンケート結果を発表いたします!Q.1.どのおはなしのホミンが1番好きですか?・Fam!(27件)・ストロベリー・ガーデン(16件)・Need U(14件)・リナリア(9件)・ネイティブ・ダンサー(8件)・One more t...

  • *2周年とアンケート*

    こんばんは、naveです。いつもおはなしを読んでいただきありがとうございます!「ストロベリー・ガーデン」なんとか終わりました。またのろのろ更新で3ヶ月くらいかかっちゃいましたが、おつきあいいただきありがとうございました。コメントもありがとうございました。ぜんぶ大切に読ませていただいております。本当は最終話で、ユノの過去〜現在の心境とかミニョンとの出会いとかやりとりとかいろいろ書いてたんですが…1話ではぜ...

  • ストロベリー・ガーデン .13(終)

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────白のジープは国道から脇道に入り、車二台がやっとすれ違える程度の、舗装されていないただの砂利道を進んでゆく。左右前方、見渡す限りの畑と山。ぽつぽつと民家が点在してはいるものの、人間の姿はない。ただ、遠い先の畑に赤いトラクターがぽつんと、のんびり走っているのが見えた。それでもユンホの頭にはいつものように、”世界にひとり”という言葉が浮かぶ。この道を通る時はいつも...

  • ストロベリー・ガーデン .12

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────あれはもう何年も前、まだ大学生だった頃のことだ。ようやく出版社から内定をもらって、久しぶりにユンホに会いにいった。その夜にあったできごとを、チャンミンはずっとずっと忘れていた。就職活動を終えた解放感、そしてそれ以上にユンホと久しぶりに会えたことの嬉しさで、だいぶん酒を飲んだ。「あぁもう。ちゃんと布団で寝てチャンミン」そんな声が聞こえ、ぱちぱちと優しく頬を叩...

  • ストロベリー・ガーデン .11

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────チャンミンはもう何日もずっと考えていた。ユンホの言葉の意味を。なぜ諦めたような表情を浮かべていたのかを。『俺が書くの辞めたら、きっと俺のことなんかすぐに忘れるんだろうな』忘れない、忘れるわけがない。たとえユンホが小説を書かなくなっても。それは誓って絶対に。なのにユンホの前では否定できなかった。だって怖い。否定すると同時に胸に押し込めたはずのものはきっと溢れ...

  • ストロベリー・ガーデン .10

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────「…んぱい、聞いてます?ねぇ先輩?」「わぁっ」デスクでパソコンに向かっていたチャンミンは、突然肩を掴まれて、椅子から転げ落ちんばかりに驚いた。勢いよく振り返れば、目を丸くして固まっているミンホが立っていた。「あ…ごめんびっくりした…」「もー、こっちがびっくりですよ。お疲れなんじゃないですか?」ミンホは腰をかがめ、チャンミンの顔を覗き込んだ。そして「痩せました...

  • ストロベリー・ガーデン .09

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────ひとつところにぎゅうぎゅうに押し込まれて、四方八方、身体のどこかが他人と触れあっている。今時期は着込んでいるからまだいいとして、薄着になる季節は最悪だ。皆それぞれ他人をいないものとして平然としている、ように見えているだけ。心を麻痺させてないと、こんなところいられやしない。混雑した朝の地下鉄に揺られながら、チャンミンはそんなことを考える。何年も乗っているくせ...

  • ストロベリー・ガーデン .08

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────「いいんですか?」「なにが?」「ミニョンさん、帰っちゃいましたけど」ダイニングテーブルの上には、カボチャ料理だけではないミニョンの手料理が並んでいた。ミニョンは庭の草刈りをしに来たと言っていたけれど、どうやらそのためだけに来たわけではなかったらしい。むしろこっちがメインだったのかもしれない。チャンミンだって考えていた。カボチャ料理だけではなんだから、何か簡...

  • ストロベリー・ガーデン .07

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────チャンミンがユンホの家でゆったりとした時間に身を委ねている間にも、世界は変わらず忙しなくまわっている。遅い夏休みを終えて日常へと戻ったチャンミンは、休みの間に溜まってしまった仕事に追われた。昼も夜もないような日々はあっという間に過ぎ去ってゆく。そういえば、と、チャンミンはデスクの上の卓上カレンダーに目を向けた。かわいらしい猫のイラストが散りばめられたそれは...

  • ストロベリー・ガーデン .06

    *パラレル  小説家 × 編集者 ─────────────── 「…何を忘れてるんだっけ」 チャンミンは自分の声で目を覚ました。 高くて白い天井、見慣れたシーリングファンがゆったりと回っている。 「なんだって?」 次に聞こえてきたのはユンホの声。チャンミンは視線だけ動かして、声がしたほうを見る。 ユンホは、チャンミンが寝そべっているソファーに寄り掛かるようにして床に座っていた。怪訝な顔だけをこちらに向けて...

  • ストロベリー・ガーデン .05

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────「申し訳ありません。遅れてしまって」玄関の外に現れたユンホに向かって、チャンミンは頭をさげた。自分の革靴がしっかり目に入るくらいに深々と。チャンミンはこの日、担当として正式に挨拶をするため、ユンホの自宅を初めて訪れていた。どこを見ても畑と山ばかりの見知らぬ土地で少しばかり道に迷ってしまい、約束の時間より5分ほど遅れてしまったのだ。「ぜんぜん遅くないよ」ユン...

  • ストロベリー・ガーデン .04

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────ユンホが文学賞を受賞し、小説家としてのデビューが確約されたとき、チャンミンは誰よりも喜んだ。それは文字通り、ユンホ本人よりも。ユンホから受賞の報せを受けたチャンミンは、バイトを終えたその足で、ユンホのアパートへ駆け込んだ。ノックもそこそこに鍵のかかっていない戸を勢いよく開ける。部屋の真ん中で寝転がっていたユンホは、驚いたように飛び起きて、しかし入って来たの...

  • ストロベリー・ガーデン .03

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────チャンミンはキッチンの窓から、夕焼けで赤く染まった空を眺めている。昼過ぎからビール片手に本を読んでいたら、あっという間にこんな時間になってしまった。夏休み2日めにしてこの体たらく。まぁでも夏休みなんだし、と自分を甘やかす言い訳をしながら、まるでこの夕陽を溶かしたみたいな色の苺酒をゆったりと口に含んだ。ユンホは昼前に起きてきて、チャンミンが用意したブランチを...

  • ストロベリー・ガーデン .02

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────夕食の片付けを終えて風呂にも入り、すっかり寝支度を整えたチャンミンは、そっと書斎の戸を開けた。中を覗けば、デスクに向かうユンホの広い背中が見えた。書斎にはひかえめな音で音楽が流れている。音楽にまざってパソコンのキーボードをたたく音も聴こえる。まるでリズムをとるように軽快に。それはユンホが順調に執筆中であることを窺わせた。チャンミンは声をかけることはせず、そ...

  • ストロベリー・ガーデン .01

    *パラレル 小説家 × 編集者───────────────黒のセダンは国道から脇道に入り、車二台がやっとすれ違える程度の、舗装されていないただの砂利道を進んでゆく。左右前方、見渡す限り畑と山しかないような景色の中、民家がぽつぽつと点在している。家があるということは、人間が暮らしているということだ。それなのに、この砂利道に入ってから人間はおろか、走っている車すらない。こんな真っ昼間だというのに。いつものようにシム・...

  • 新しいおはなしが始まります

    こんばんは、naveです。いつもおはなしを読んでいただきありがとうございます。そして、リハビリ短編たちに拍手&コメントありがとうございました。「Fam !」の更新からちょっと間が空いてしまいましたが、その間に、ふたりでの日本活動再開というハッピーなお知らせがありましたね!本当にユノよかった、嬉しい。ふたりともちゃんと準備してくれてたんですね。久しぶりに楽しみができました。それでテンションあがったのかなん...

  • Fam!(Ep5)

    *パラレル ほのぼの家族 ハロウィン編──────────────────────幼稚園から帰ってきたちゃんどらは、どこかそわそわと落ち着きがない。帽子、上着、半ズボン、シャツ、白いハイソックス。脱がせながらユノがあれやこれや話しかけてもうわのそら。スモーキーグリーンのコットン地の長ズボンを履かせ、まんなかにでかでかとネコのかおが描かれた、グレーのトレーナーを着せた。ちゃんどらが何かたくらんでいることにユノは気づいてい...

  • Smokin'

    チャンミンが務める会社が入った高層ビル。一階の広々としたエントランスには、正面口とは別にもう一ヶ所出入り口がある。昼休憩や業務上の外出、出退勤。チャンミンは基本的に、正面口ではないほうの出入り口を利用している。そのすぐそばには喫煙ブースがある。広々としたエントランスの隅っこ、追いやられたような場所にひっそりと。ガラス張りの喫煙ブースは狭く、パッと見ただけでも人がいればすぐにわかる。前を通りかかると...

  • 真夜中

    目が覚めても、まだそこは真夜中だった。天窓から月が見える。雲ひとつない夜空にぽっかり穴が空いたみたいに、見事にまあるい、満ちた月。胸がざわざわしているのはこれのせいか、とチャンミンは思った。月は好きだ。だけど真夜中に目覚めた時は、部屋のなかは闇に沈んでいてほしい。月の光はすべての輪郭を浮き立たせてしまうから、ひとりぼっちになれない。真夜中は、ひとりぼっちでなければいけないのに。チャンミンは、ゆっく...

  • 【お知らせ】

    こんばんは、naveです。いつもおはなしを読んでいただきありがとうございます。更新が滞っていてすみません。というのも、最終話を前に完全なスランプに陥りまして。そこで「Fly Away」はいったん非公開とさせていただきました。ついでに、休止したままでずっと気になっていた「Cozy Night」も非公開にしました。「Cozy Night」が好きな読者さま、また「Fly Away」の続きを楽しみにしてくださった読者さまがいらっしゃいましたら、...

  • Fly Away .03

    ホミン妄想で幸せなお話をゆるく書いてます。ホミン好きさんお楽しみください☺︎ R18も♡

  • Fly Away .02

    ホミン妄想で幸せなお話をゆるく書いてます。ホミン好きさんお楽しみください☺︎ R18も♡

  • Fly Away .01

    ホミン妄想で幸せなお話をゆるく書いてます。ホミン好きさんお楽しみください☺︎ R18も♡

  • あとがきと次のおはなし

    こんばんは。naveです。リナリア、どうにか終わることができました。最後まで読んでいただき、またコメントや拍手もありがとうございました!コメントに個別の返信はしておりませんが、すべてありがたく読ませていただいています。このおはなしを始めてから仕事が忙しくなって、なかなか書く時間が取れなかったり気力がなかったりメンタルやられたり…で、のんびり更新となってしまいました。それなのにたくさんの方に最後までおつ...

  • リナリア .14(終)

    「なぁ、チャンミン。」「なぁに、キュヒョン。」「今夜飲みいかねぇ?」 パソコンから目を離すことなく何気なくそう言ってすぐ、キュヒョンは「しまった」と思った。 案の定、返事はない。 おもむろに隣を振り返れば、そこには得意げな顔のチャンミンが。「ごめんね?今夜は彼氏の、」「ユノさんとこだったな。」 チャンミンの声にかぶせれば、今のいままで得意げだったチャンミンは「なんで先に言うのさ」と、不服そうに頬を...

  • リナリア .13

    「チャンミンまじで酒強いんだな。」「スヒョクさんも強いですねぇ。」 チャンミンとスヒョクの前には、焼酎の空き瓶が数本。半ばヤケになっているチャンミンは、スヒョクにすすめられるままハイペースで飲んでいた。 しかしスヒョクが驚くように、チャンミンは酒が強い。酔っ払って少しふわふわしてはいるけれど、これくらいの量はなんてことなかった。「今度飲み行こうよ、ふたりで。」「えー?ふたり?…それはぁ…。」 チャン...

  • リナリア .12

     定時で仕事を終わらせたチャンミンは、シウォンと一緒に居酒屋へ向かっていた。シウォンに誘われていた飲み会のためだ。 幹事であるシウォンの手伝いができればと早く仕事を終わらせたけれど、シウォンには「チャンミンは普通に楽しめばいいよ」と言われた。それに、とシウォンは続ける。「俺の同期がチャンミンと話したがってるんだ。だからちょっと相手してやって?」「同期の方ですか?」「うん。部署は違うんだけど。」 あ...

  • リナリア .11

     甘い花の香りを胸いっぱいに吸い込めば、心は落ち着き、満たされてゆく。なのにどこか切なくなるのは、植物園に行った日のことが鮮やかに思い出されるせいかもしれない。「ユノさん?しばらくぶりですね。」 声をかけられ、ユンホは閉じていた目を開いた。 店の奥からミンホが顔を覗かせている。にこりと笑ったミンホにつられ、ユンホも同じように笑みを浮かべた。「ちょっと忙しくて」と、ありきたりな言い訳をする。 チャン...

  • リナリア .10

     立てた膝に腕をのせ、ぶらり垂れ下がった手には缶ビール。ソファーにぼんやり座ったまま、チャンミンはかれこれ2時間はそうしていた。 ちょっと油断すると涙腺がゆるむ。この2時間でいったい何度目だろうか、またぽやぽやと視界がぼやけてきたので、鼻のあたまにぎゅっと皺をよせ、ぐすんと鼻をすすった。「もう夜かぁ…。」 ゆるり視線を泳がせた先、窓の外はすっかり陽が沈んでいた。 チャンミンは2時間ぶりにのそのそと...

  • リナリア .09

    「はぁ…。」 明るいリビングの片隅。小さなジョウロを片手にしゃがみこんだユンホは、深くため息をついた。 ユンホのどよどよと重たい空気とは一転、目の前の植物たちは水を与えられ生き生きとしている。窓から差し込む陽の光をうけ、葉についた水滴がキラキラしていて、それはまるで植物たちが喜びはしゃいでいるように見えた。「見えるんじゃなくてちゃんと喜んでるんですよぅ」と、唇を尖らせたチャンミンの顔が頭を過ぎる。...

  • リナリア .08

     広い敷地の中にある、これまた広いドーム型の温室。むっとした空気にチャンミンは懐かしさを覚えた。 不思議な形の葉、複雑に絡み合う蔦、極彩色の花。 めずらしい熱帯植物を興味深く眺めながら、ユンホと肩を並べて歩く。この非日常的な空間のせいもあり、まるで夢を見ているようだとチャンミンは思った。  ”植物園って興味ある?” キュヒョンが泊まりにきた夜に、ユンホから送られてきたメッセージ。チャンミンは特に疑問...

  • リナリア .07

      季節は秋へと移りゆく。 朝夕の涼しい風が心地よくて、自転車通勤もいくぶん楽になった。汗っかきのチャンミンは、額に汗を滲ませる程度ですむようになって助かっている。 そして、ユンホの家でアイビーの株分けをしたあの日から、ふたりの距離はぐんと縮まった。 週に一度はふたりでランチに行くのが習慣になった。 以前はチャンミンから5回誘ってやっと1回叶えばいいくらいだったのに、今ではユンホのほうから誘ってく...

  • リナリア .06

     自宅にみんなを招いて、飲み会をした夜のこと。 少し遅れてキュヒョンとやってきたチャンミンは、ソアと並んだユンホの姿を見るなり、ふたりはつきあっているのかと聞いた。 ユンホは否定した。 ソアもまた、然り。 ふたりの仲を誤解されることはままある。ソアがユンホに気があるような態度を見せるからだ。しかしユンホは知っている。ソアが本当に好きなのはシウォンだということを。 そんな天邪鬼なことをしていたらうま...

  • リナリア .05

     会社の中にあるコミュニティスペースのボックス席。 ユンホにとってそこは、集中して仕事をしたい時の定位置だった。自席にいると、どこからともなくひとがやってきては話しかけられる。ひとと話すのが好きなユンホは、それを特段嫌だとは思っていないけれど、どうにも仕事が進まなくなるので困る。だから集中してやりたい仕事があるときはここへ来る。それが許されるこの会社の自由度の高さは、転職してよかったと思うことのひ...

  • リナリア .04

     チャンミンはぺらぺらとよく喋った。 休日の昼間にユンホと肩を並べて歩いていることが半ば信じられなくて、気分が高揚しているのとちょっとした緊張。自分でもなにを喋っているのかよくわらかないけれど口が勝手に動いてしまう。その上ユンホが楽しそうに相槌を打ってくれるから、ますますおしゃべりな口は止まらなくなった。 ミンホの店に現れたユンホは、カウンターの横にちょこんと座っているチャンミンに気づくと目を丸く...

  • リナリア .03

    「チャンミンくんって彼女いるの?」 ソアが唐突にチャンミンに話をふった。 ちょうど大きな唐揚げを頬張ったところで喋れないチャンミンは、もぐもぐと咀嚼しなが首をふるふると振る。 メンバーも固定され恒例となった飲み会。ソアはいつだってユンホの隣りをちゃっかりキープしている。流行りのメイクに艶々のロングヘア。ユンホの隣に並ぶとつい「お似合いですね」と言ってしまいたくなる美人だ。社外広報としてメディアに顔...

  • リナリア .02

     コンビニで交わした口約束は、嬉しいことに2週間後には実現された。 社内でユンホを見かけたときには声をかけ、コンビニにも何度か足を運んだ甲斐がある。さすがに連絡先を聞き出すことはできなくて、またまた主催はキュヒョン経由でシウォンにお願いしたのだけれど。 今回は、前回の失敗を繰り返さないために人数を少数に留めたことで、チャンミンはユンホとたくさん話すことができた。 しかし明らかにユンホ狙いであろう広...

  • リナリア .01

    先日行った投票で、僅差1位になった「チャンミンの超絶片想い」なおはなしです。---------------------------------------------- 新卒で入社して早3年。 地方都市に本社を構える企業で、チャンミンはエンジニアとして働いている。 本社が入っているオフィスビルのワンフロアには、打ち合わせや休憩など、社員が自由に使えるコミュニケーションスペースがある。窓際に沿ってボックス席が並び、中央には丸テーブルがランダムに...

  • 結果発表!次回作は…

    こんばんは、naveです。次回作のアンケート投票に、ご協力いただいた皆さまありがとうございました!そしてあたたかいコメントもありがとうございました〜☺︎うれしいです。がんばれます。ではさっそくですが、結果発表を。ご覧の通り!4作品、ほぼほぼ同点だったのです…!まったく細工はしておりません(あたり前)!投票数は…① 幼なじみでセフレ:40票② 小説家ユノ × 編集者チャンミン:40票③ チャンミンの超絶片想い:41...

  • きみがいるから(番外編)

    *パラレル 犬連れ常連客 × コーヒーショップ店員「きみがいるから」のふたりのその後。 前後編を読んでからのほうが楽しめるかと思います☺︎----------------------------------------------「じゃあ、行ってきますね。」「ごめんな。一緒に行けなくて。」「ぜーんぜん。ユノさんはお仕事に専念してください。」「ぜんぜんって言われると、それはそれでなんか寂しいなぁ。」ユンホはそう言って、チャンミンの腰に腕をまわすと抱...

  • 次のおはなしは…☺︎

    こんばんは、naveです。ぜんぜん更新できていなくてすみません〜。わたしは元気です☺︎まず、先日いろんなおはなしにたくさん感想くださった読者さま、ありがとうございました!個別のご返信はしていないので、この場をかりてお礼申しあげます。すべてありがたく読ませていだきました。(ここを読んでくださってるかわかりませんが…)毎度のことながら、感想をいただけるのは本当にありがたいです。わたしがおはなしに込めた想いを...

  • Fam!(Ep4)

    *パラレル ほのぼの家族 うららかな午後編----------------------------------------------「ぐーちょきぱーで、ぐーちょきぱーで、なにつくろーなにつくろー。」うららかな午後の明るいリビングに、陽気な歌声が響く。お昼ごはんを食べ終えたちゃんどらが、ラグマットの上に仰向けにころがって、ひとり飽きもせず延々と手遊びをしているのだ。ちゃんどらはときどき、ひとりの世界に没頭する。さっきまでお昼ごはんの後片付けを...

  • まばゆい光

    ホミン妄想で幸せなお話をゆるく書いてます。ホミン好きさんお楽しみください☺︎ R18も♡

  • Need U あとがきと

    こんばんは、naveです。「Need U」最後までおつきあいいただき、ありがとうございました☺︎このおはなしはブログ開設当初から書きたいと思っていたおはなしのひとつでした。メインはぎゅったんとの会話でユノが言う「誰もチャンミンには敵わない」というところ。このセリフをユノに言わせたいがためにできたおはなしです。拍手や感想もたくさんありがとうございました!一時期、読者さまが減っていたのですが、このおはなしでまた戻...

  • Need U .13(終)

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------フライパンの中には目玉焼きが仲良くふたつ。チャンミンは鼻歌を歌いながら、そのうちのひとつだけをフライ返しでひっくり返した。ユンホは両面焼きが好きなのだ。ふいに左手の薬指に光る指輪が目に入り、チャンミンは頬を緩めた。そして目の前にかざしうっとりと眺める。指輪を受け取ってからもうずいぶん経つというのに、チャンミンは飽くことなく、...

  • Need U .12

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------「急にどうしたんだよチャンミナ…。」ユンホは通話の切れたスマホの画面を見ながら呟いた。すぐにかけ直してみるも、すでにチャンミンのスマホは電源が切れている。ユンホは焦れたように、シャワーを浴びたばかりで乾ききっていない髪をくしゃりとかきあげた。ーーー帰ろう。部屋の隅に置いていた小さなスーツケースを開き、ベッドの上に脱ぎ捨てていた...

  • Need U .11

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------ユンホの部屋の前にたどり着いたチャンミンはビジネスリュックを背負い、左肩にはエコバッグ、右腕にもエコバッグをぶらさげいてる。どれもぱんぱんに膨らんでいて重たい。スーツのポケットをごそごそと探ってキーケースを取り出す。鍵を開けようとしたところで左肩のエコバッグがずり落ちて、慌てて曲げた肘で受け止めた。両腕にひっかけたエコバッグ...

  • Need U .10

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------「先輩、今日なんか予定ありますか。」就業時間を1時間ほど過ぎた頃、ミンホからそう声をかけられた。ラストスパートをかけてものすごく集中していたチャンミンは、何の気なしに「ううん」と首を振る。「じゃ、飲みいきましょう。」「ふぇっ…?」PC画面から隣のミンホに視線を移したときにはもう遅かった。「店予約しちゃいました」と、にっこり微笑ん...

  • おはなしの合間に

    こんばんは、naveです。Need Uの更新が遅れているなか、のこのこ現れました。少し前は仕事が忙しくて更新できてませんでしたが、仕事が落ち着いたから一気に書くぞ!と思ったとたんに、プライベートのほうで思いがけないことが起こりまして…。もうそういう時期なんでしょうな。いまは気持ち的にも落ち着かなくて、それだとおはなしの世界に入り込みきれないので、ちょっと更新にお時間頂戴します。終わりまであらかた流れはできて...

  • Need U .09

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------金曜の夜。最終の予約客が来る前に、少し時間の空いたユンホはバックルームでひと息ついていた。インスタントコーヒーを片手に、テーブルの上にあったチョコレートをつまむ。立派な箱に入った高そうなやつ。きっと誰かが客からもらったのだろう。疲れた体にチョコレートの甘さが染みわたる。昼食を取り損ねたせいもあってやけに美味しく感じ、立て続け...

  • Need U .08

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------ミンホに告白されて迎えた週末。チャンミンはなにをしていてもそのことばかり考えてしまい、ほとほと困ってしまった。部屋で映画を観ていても本を読んでいても、その内容に絡めてミンホの顔が浮かんでしまう。これはいけないと街に出てみたところで特に用事もない。日が暮れるまでただ、人波の中をあてもなく彷徨うだけだった。月曜の朝は少し憂鬱で、...

  • Need U .07

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------「さいあくだ…。」地下鉄の電車に揺られながら、スマホの画面を見つめたチャンミンが呟く。隣に座っているおじさんが、ちらりとこちらを見たのを視界の端で感じたけれど、そんなことはどうでもよかった。仕事帰りのチャンミンは、ユンホの家に向かうためにいつもとは違う地下鉄に乗っている。あと数駅というところで、ユンホから連絡が入ったのだ。”会...

  • Need U .06

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------━ 大学時代 ━「チャンミナ。」変わったカタチのスーツに袖を通しながら、チャンミンは顔をあげた。目の前には姿見があり、そこに映る自分はまるで別人のようだ。さらさらのピンクがかったシルバーの髪、そして少しキツめのアイメイク。自分の人生で、こんな姿になる日がくるなんて思いもしなかった。そんな別人のような自分の横に、ユンホが並ぶ。チャ...

  • Need U .05

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------━ 大学時代 ━「これってもうだめってこと?僕ってなに?ねぇ、キュヒョナぁ。」「あーもう、うるせぇ。」開店したばかりの『U』で、まだ酔っ払ってもいないチャンミンが隣に座るキュヒョンに絡む。肩を掴まれゆさゆさと揺さぶられながら、キュヒョンはカウンターの中にいるリルと目を合わせ、呆れたように眉をあげた。「こいつ、まじめんどくさいっす。...

  • Need U .04

    ホミン妄想で幸せなお話をゆるく書いてます。ホミン好きさんお楽しみください☺︎ R18も♡

  • Need U .03

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------━ 大学時代 ━「誰か待ってるの?」「へ?」「最近、入り口ばっかり気にしてる。」リルは見ていないようで本当によく見ている。たしかに店のドアが開くたび、チャンミンの視線は自然とそっちに流れていた。ユンホが来るのを待っているからだ。ユンホと初めて顔をあわせたあの日から、ふた月が過ぎていた。頻繁にここへ来ているわけではないけれど、ユン...

  • Need U .02

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------━ 大学時代 ━「ねぇキョヒョナ、やっぱりやめよう?」けして綺麗とは言い難い、3階建ての小さなビル。チャンミンは、そのビルの階段を上がろうとしているキュヒョンのダウンジャケットの裾を引っ張った。振り返ったキュヒョンが「ここまで来てなに言ってんだよ」と、眉間に皺を寄せる。「だってゲイバーなんてさ…。キュヒョンは違うのに。」「はぁ…もう...

  • Need U .01

    *パラレル 美容師 × 税理士----------------------------------------------街は仕事帰りのサラリーマンで溢れていた。チャンミンも多分にもれずそのひとり。びしっとスーツを着こなして、と言いたいところだけれど、社会人2年目のチャンミンは、まだまだスーツ姿が板についていない。ふいに覗いた、ショーウィンドウの中の鏡に映る自分と目があった。ビル風で乱れた髪を手櫛で整える。スーツが着こなせないのは、どこかあどけな...

  • これから(と、アンケート結果)

    こんばんは、naveです。ユノが魅せてくれる「Noir」の世界、最高すぎますね!たまに姿を現すチャミも可愛すぎるし、毎日しあわせです。さて「ロリポップ」「Fam!」を読んでいただきありがとうございました。「ロリポップ」はわたしにはめずらしく、一人称(チャミ語り)で書いてみたおはなしでした。短いおはなしなら、一人称ってすごく楽…。遅筆なわたしが数時間で書けたっていう。たまにはこういうのもよいかも〜。そして、アン...

  • Fam!(Ep3)

    *パラレル ほのぼの家族 おゆうはん編----------------------------------------------「ユノ、それじゃないよ。」「これだよ。」「えー、ちがうよぉ。」チャンミンの家のリビングで。ユノとゆんほは、ローテーブルに広げた水族館のジオラマを作っていた。とはいえ、ゆんほは横から口を挟むくらいで、ほとんどユノが作っているようなものだ。それでも、ゆんほでもできそうなところはどんどん作らせてやった。ちゃんどらは、あか...

  • ロリポップ .04(終)

    *パラレル ヤンキーと坊ちゃん刈り----------------------------------------------ユノとは週二くらいのペースで会っている。なにやらバイトをしているらしいユノは、僕なんかよりもずっと忙しいみたいだ。(バイト先はまだ教えてくれない)最近では、ファーストフード店に行ったりカラオケに行ったりもする。この前なんてついに、ユノが僕の家にあがったんだ。母さんはユノに会うやいなや涙ぐみ、ユノもなんだか目の縁を赤くし...

  • ロリポップ .03

    *パラレル ヤンキーと坊ちゃん刈り----------------------------------------------僕を荷台に乗せたユノの自転車は、特にあてもなく走り続けた。どっか行こうと最初に誘ってきたのはユノなのに、たぶんどこに行くか決めてなかったんだな。でも僕は、今はこれくらいでちょうどいいか、と思った。ヤンキーになったユノと、自他ともに認める優等生の僕とじゃ、共通の趣味も話題もなさそうだし。離れていた7年の月日を焦って埋めよ...

  • ロリポップ.02

    *パラレル ヤンキーと坊ちゃん刈り----------------------------------------------ユノと僕は幼なじみ「だった」。というのも、小学校3年生の時にユノが、突然引っ越してしまったからだ。僕たちは生まれた時から小さなアパートのお隣さん同士で、だから物心ついた時にはもう、ユノは僕の横にいた。幼稚園も同じところに通った。幼い頃からおとなしくて、ちょっと鈍臭かった僕は、男児たちからよく揶揄われた。揶揄われてはめそ...

  • ロリポップ .01

    *パラレル ヤンキーと坊ちゃん刈り----------------------------------------------なんだか正門がざわついている。訝しく思いながら近づいていくと、正門の外に、いかにもなド金髪のヤンキーが立っていた。あれは、ここら辺では素行不良で有名な高校の学ランだ。市内でも上位に入る進学校に現れるとはめずらしい。彼女でも迎えに来たのかな?うちの学校に、ヤンキーと付き合う子がいるとも思えないけど。まぁなんにせよ、いたっ...

  • 1周年 ☺︎(アンケートとリクエスト)

    こんばんは、naveです。寒波や大雪、緊急事態宣言などなど…年明け早々いろいろありますね〜。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。わたしは緊急事態宣言が早々に出たエリアに住んでますが、元気におとなしく暮らしています☺︎しかしまだまだこの日々は続きそうで、時々気が滅入っちゃうけど。そんな中でも、ユノソロや日本のテレビ出演など活動が増えてきて、わくわくどきどきすることがあってありがたいです。スッキリ!のふたり、...

  • Fam!(Ep2)

    *パラレル ほのぼの家族 みんなでおでかけ編----------------------------------------------ぶぅーーーーーーん。と、声が近づいて来る。「ちゃくりくしまぁす。」「わ、いてっ。」洗面台の前に立っていたユノは、どすんと脚に激突されて声をあげた。視線を下に向けると、脚にしがみついたちゃんどらが見上げている。その手には飛行機のおもちゃ。旅行したときに、空港で買ってあげたやつだ。「それで着陸したの?」「はいっ。...

  • サニーデイ

    *パラレルよく晴れた日。誰もいない部室で、開け放した窓からぼんやりと。誰もいない校庭を眺める。部室棟は校舎と少し離れたところにあって、とても静かだ。この静けさが好きで、ユンホはたまに授業をサボっては部室に忍び込んでいる。ユンホはダンス部の部長を務めていた。過去形なのは、もう引退してしまったからだ。「ユノ先輩?」背後からふいに声をかけられ、ユンホは我に返った。振り向くと、ちょっと困ったように眉をさげ...

  • tunnel

    *パラレル会社を辞めて田舎に戻ってから、半年が過ぎた。その間なんの連絡も寄越さなかったチャンミンが、連絡を寄越さないまま突然ユンホを訪ねて来た。チャンミンは、会社員時代の後輩である。性格は真逆なのにやたらと気があって、仕事帰りに飲み歩いたり、休日を一緒に過ごすこともしょっちゅうだった。一度だけ、ユンホの実家に連れてきたこともある。どうやらその時の記憶を頼りに、ここまでやってきたらしい。両親は礼儀正...

  • 20 - 21

    *パラレル大通りは、馬鹿騒ぎする人々で溢れかえっていた。暗い夜空に、ニューイヤーを祝う花火が派手に上がる。それは、ただでさえ煌びやかな街をさらに明るく照らした。そこここで渦巻く歓喜の声が、心をいっそう重たくさせる。それでも、ひとりでいるよりはずっとましだった。今まで、生きることを容易く思えたことは一度もなかった。だけど、こんなにも難しいと思ったことも一度もなかった。暗い夜が明けるなんて、まるで信じ...

  • ありがとうごさいました*2020

    こんばんは、naveです。2020年、世界的にもトンペン的にもいろんなことがあった中で、わたしの拙いおはなしを読んでくださってありがとうございました。1月に初めてから、たくさんの方に読んでいただけて本当に嬉しかったです。読んでくださる方がいてこそ、おはなしを公開する意味があります。だから、皆さまのあたたかいお言葉や拍手などで反応が伺えることが、またおはなしを書く糧になっていました。本当に、いつもありがとう...

  • Cozy night .08 〜Part2〜

    *パラレル アイドル × 家政夫---------------------------------------------楽屋に戻ったユンホは、すぐにスマホを確認した。チャンミンからもジェオンからも、なんの連絡も入っていない。ユンホは苛立ちを隠すことなく、荒々しくそこにあったソファーに座り頭を抱えた。「ユノさん、どうしました?」ジェオンの代わりに付いてくれているスタッフが、心配そうに尋ねる。ユンホは「いや、ちょっと疲れただけです」と、頭を振った...

  • Cozy night .07 〜Part2〜

    *パラレル アイドル × 家政夫---------------------------------------------一緒に眠っても、ユンホが目覚めるときにはチャンミンはもういない。リビングに顔を出せば、すっかり家政夫モードのチャンミンがいる。そういう朝が、恒例だった。だけど、今朝は違っていた。目覚めたユンホのすぐそばに、チャンミンの顔があった。長い睫毛の一本一本が見えるくらいすぐ近くに。ユンホは嬉しくなって、チャンミンを起こさないようそっ...

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