スポーツの習慣で健康長寿
ライフステージ別スポーツ習慣 幼少期から高齢期まで、それぞれのライフステージにあったスポーツ習慣を身に付けることは健康的な生活を送るうえで欠かせません。 スポーツをするうえで、競技技量を高めることと、健康的な生活を送るための総合的な視点でスポーツに取り組むことが重要となります。 スポーツの効用として健康につながる、気持ちが前向きになるなど・・・のメリットは多くの方が提唱されており、幼少のうちに様々な運動遊びをすることで体の発育・発達に好影響を及ぼすことや、成人になってからの定期的な運動が生活習慣病の予防に役立つことは明らかです。 人間は「動物」であり、「動く」生き物です。 それが最近の社会の環境の中で、子供も大人も動くことが少なくなったことで、生活習慣病など様々な弊害が生じてきています。 体を動かすことは、人間が生きていくうえでとても大切なことであり、それぞれのライフステージ合ったスポーツ習慣はとても重要なことなのです。 年代によって体の機能の変化や体づくりのポイントといったものは競技選手なら理解されていると思いますが、大まかには下表のとおりです。 運動の効果 以上のように年齢とともに体の機能がどんどん変化し、その時々にどの程度まで運動によって負荷を与えていいのかといった知識が必要とされているのです。 それは、ある運動を行ったときに、体のどの組織、臓器、器官にどの程度のインパクトがあるのかといったことです。 例えばメタボリックシンドロームの予防に有酸素運動がいいなどと言われますが、それがなぜなのかをしっかりと説明できなければなりません。 加齢とともに筋肉は減少し、これがメタボリックシンドロームにも影響します。 1日の生活の中でのエネルギー消費は下図のとおり基礎代謝によりものが60%を占めています。 したがって、メタボリックシンドローム対策でエネルギーを消費させる最も効率が良いのは基礎代謝を上げることで、基礎代謝を効率的に向上させるには筋肉量を増やす(高齢者は減らさない)ことが有効だということです。 筋肉量を増やすにはウォーキングなどの有酸素運動ではなく、筋力を高めるトレーニングが必要です。 特に加齢とともに減少するのは主に速筋ですから、ウォーキングだけでは速筋は増えません。
2019/11/07 09:26