『マチネの終わりに』 胸が締め付けられた 人間の本質を突いた 恋愛小説の傑作 書評
マチネの終わりに (文春文庫) 作者:平野 啓一郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2019/06/06 メディア: 文庫 こんなにも読み終わりがジーンとする小説がありましたでしょうか。 そのジーンというのも、 はぁ〜感動した〜 とか キュンキュンした〜 といった類の 青春恋愛話みたいなものから生じるハッピーエンド♫ スッキリ💩 というものではなく ヒーローとヒロインの潔さ、誠実さに気持ち良さを覚えつつも、 両者の心の裡、歩んできたそれぞれの数年間のすれ違いを思うと、本当に切なさを痛感してしまう。 こういった、大人の恋への憧れ、はたまた、運命の残酷さ、様々な感情が交錯するジーーーンなん…
2019/12/26 12:24