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  • 丸山眞男「忠誠と反逆」ー徳川幕府から明治維新へ

    忠誠と反逆―転形期日本の精神史的位相 (ちくま学芸文庫) 作者: 丸山眞男 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1998/02/01 メディア: 文庫 クリック: 19回 この商品を含むブログ (28件) を見る 徳川幕府はなぜ成立したのか 明治維新や幕末の歴史が気になり、関連書籍を読みあさっている。 今回の記事では、その明治維新で打倒された、徳川時代の「幕藩体制」がなぜ成立したかを考えていきたい。 徳川幕府は、他の戦国大名と比較したときに、圧倒的な武力・経済力があり、その力を背景に全国に覇権を唱え、幕府を成立させたという。 だが、その「幕府」というものの中身は、よくよく考えてみると、奇妙…

  • 小島毅「朱子学と陽明学」ー明治維新の原動力

    朱子学と陽明学 (ちくま学芸文庫) 作者: 小島毅 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2013/09/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 西郷隆盛と「敬天愛人」 前回のエントリーに続き、「幕末・明治維新」関連の記事。 明治維新の原動力の一つとして、江戸時代から人口に膾炙していた朱子学・陽明学・儒教の影響が挙げられることがある。 例えば、西郷隆盛。 西郷隆盛は、よく知られているとおり、薩長同盟の締結や江戸城無血開城に取り組むなど、維新の原動力としてなくてはならない人物の一人。 そんな西郷が掲げた思想が、「敬天愛人」。 「天を敬い人を愛する」という意味で、京セラの…

  • 井上勝生「幕末・維新」ー南アフリカから明治維新を考える

    幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉 (岩波新書) 作者: 井上勝生 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2006/11/21 メディア: 新書 購入: 6人 クリック: 59回 この商品を含むブログ (55件) を見る はじめに 書名から、幕末や明治維新の描写を期待した読者は、本書の冒頭で、まず、1853年の南アフリカの諸部族の様子が説明されることに、意外性を感じるだろう。 南アフリカ?日本の幕末や明治維新と何の関係が? ペリーが江戸湾の浦賀に来航したのが1853年6月、その約5ヶ月前に、ペリーは南アフリカのケープタウンを訪れていたようだ。 南アフリカの部族社会は、「未開」とされていた…

  • スコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャッツビー」ーどうしても村上春樹を思い出してしまう

    グレート・ギャッツビー (光文社古典新訳文庫) 作者: フィッツジェラルド 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2013/12/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 「グレート・ギャッツビー」はもちろんのこと、スコット・フィッツジェラルドの作品は、これまで縁がなかったのか、一冊も読んだことがない。 なので、このまま読まずに人生を過ごしてもよかったのだが、心のどこかにいつか「グレート・ギャッツビー」を読まなくてはならないぞという、わずかではあるが、強迫観念のような気持ちがあった。 なぜそうなったかというと、 彼は永沢という名の東大の法学部の学生で、僕より学年がふたつ上だ…

  • ヘルマン・ヘッセ「車輪の下で」ーそれでも少年たちはキスをする

    車輪の下で (光文社古典新訳文庫) 作者: ヘッセ 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2012/02/10 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (11件) を見る ハンスは自分の手を、権力者が差し伸べた右手の上においた。校長はきまじめな穏やかさでハンスを見つめていた。「よろしい、それでいいよ、きみ。手を抜いちゃいかんよ。さもないと車輪の下敷きになってしまうからね」 作者ヘルマン・ヘッセについて ヘルマン・ヘッセは、1877年に南ドイツに生まれる。 少年時代は、神学校に進学し、家族の期待を背負った堅実なエリートコースを歩みながらも、詩人になりたいという願望もあり、学校を脱走した…

  • アクセス数がいっぱい伸びました

    もう落ち着きましたが、この土日のブログのアクセス数が普段の何10倍にもなっていて、驚きました。 確認してみたところ、 ①「Smart News」の記事に、下記のエントリーが取り上げられた。 ②Googleの検索に捕捉されるようになった。 の2つが理由のようです。 seia-youyong.hatenablog.com このブログは、収益目的で書いているものではありませんし、アクセス数を目的としていたわけではないのですが、こうやってブログを読んで頂ける人が増えると、やっぱりうれしいものです。 今後も週一回程度の更新を行っていきますので、皆さまよろしくお願いいたします。

  • 司馬遼太郎「対談集 日本人への遺言」ー宮崎駿は司馬遼太郎に何を語ったか

    対談集 日本人への遺言 (朝日文庫) 作者: 司馬遼太郎,宮崎駿,榎本守恵,ロナルドトビ,田中直毅,大前研一,武村正義 出版社/メーカー: 朝日新聞社 発売日: 1999/01/01 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (15件) を見る 何気なく、家の書庫にあった本作品を手に取ってみると、大前研一や武村正義、田中直毅らに並んで、対談相手に「宮崎駿」の名前があるのに驚き、読み進める。 とはいえ、司馬遼太郎と宮崎駿は以前にも対談を行っており、本対談が雑誌に掲載された1か月後である1996年2月、司馬は72歳でこの世を去ることになる。 時代の風音 (朝日文芸文…

  • 坂口安吾「日本文化私観」ー「いい」ものは「いい」のだ

    日本文化私観―坂口安吾エッセイ選 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 作者: 坂口安吾,川村湊 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1996/01/10 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (60件) を見る 説明づけられた精神から日本が生れる筈もなく、又、日本精神というものが説明づけられる筈もない。 日本人の生活が健康でありさえすれば、日本そのものが健康だ。 いわゆる「日本人論」には、どうしても、ある種の違和感が感じられてしまう。 その理由は、大きくいうと次の2つである。 まず、日本人の一定数にある特性が感じられたとして、それを日本人全体に適用でき…

  • 週間はてなブログ

    blog.hatenablog.com 週間はてなブログに、本ブログのエントリーがピックアップされて、紹介されたようです。 ありがたや。。。 seia-youyong.hatenablog.com

  • 吉田一郎「世界飛び地大全」ー九龍城砦は如何にして九龍城砦となったのか?

    世界飛び地大全 (角川ソフィア文庫) 作者: 吉田一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版 発売日: 2014/08/23 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る 俗に「無法地帯」と呼ばれるところは世界中にたくさんあるが、たいていは「犯罪が多くて治安が悪く、法律がまるで有名無実と化しているような場所」という程度の意味。 ところが九龍城砦は現実にどこの国の法律も適用されない一角だった。そんじょそこらの無法地帯とは格が違ったのだ。 国境線というものは、往々にして不合理的な引かれ方をしている。 例えば、アフリカ。 アルジェリア、リビア、スーダン等の直線で引かれた国境…

  • 夏目漱石「草枕」ー「職人」漱石による非人情の世界

    夢十夜・草枕 (集英社文庫) 作者: 夏目漱石 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1992/12/15 メディア: 文庫 クリック: 6回 この商品を含むブログ (14件) を見る 智に働けば角が立つ。 情に棹させば流される。 意地を通せば窮屈だ。 とかくに人の世は住みにくい。 夏目漱石「草枕」は、上記の作品冒頭が有名であり、「美文」「日本らしい情緒ある表現」と評されることが多い。 私も、確かにこの冒頭の表現から作品世界を展開していく流れがとても好きで、たまに読み返したくなる「名文」だと思う。 しかし、この冒頭部分だけでなく、「草枕」全体を最初から最後まで通読してみると、「情緒的」というよ…

  • 【映画】新海誠「天気の子」ーその「反道徳性」と「子ども」の世界

    公式HPより tenkinoko.com 以降、映画の内容についてネタバレがありますので、未視聴の方はご注意ください。 なお、映画を見るにあたって、事前に何の情報も入れずに視聴し、この記事を書いている現在も、他のブログの関連記事等は一切見ていない(登場人物の漢字表記だけWikipediaを閲覧した)。 また、普段はあまりアニメを見ない人間なので、不勉強による誤り・誤解等があれば、ご指摘いただければ幸いです。 「天気の子」ーその挑戦的な姿勢 新海誠監督の「天気の子」を見てきた。 視聴前に予想してた以上に、かなり「攻め」ていて、その点がとても感心し、余韻が残る。 エンターテイメント的にどうなのかは…

  • コリン・パウエル「マイ・アメリカン・ジャーニー」

    マイ・アメリカン・ジャーニー“コリン・パウエル自伝”―少年・軍人時代編 (角川文庫) 作者: コリン・L.パウエル,ジョゼフ・E.パーシコ,Colin L. Powell,Joseph E. Persico,鈴木主税 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2001/03 メディア: 文庫 クリック: 23回 この商品を含むブログ (10件) を見る 私の自伝は、貧しい移民の家庭に生まれ、なんの期待もされていなかった黒人の子供が、サウスブロンクスで育てられ、どういうわけかアメリカ大統領の国家安全保障担当補佐官になり、やがて統合参謀本部議長になる物語である。 コリン・パウエルは、アフリカ系アメリ…

  • 陳舜臣「中国傑物伝」

    中国傑物伝 (中公文庫) 作者: 陳舜臣 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1994/09/01 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 歴史上の偉人に憧れた経験は、誰しもあるだろう。 私は、「三國志」を読み、まず、諸葛亮孔明に魅せられた。 三國志演技がベースとなった、その知謀と風雨すら操る仙人的な演出のなされた孔明は、幼い頃の私には大変魅力的な存在であり、そこから、歴史好きな自分のベースが作られたように思う。 諸葛亮孔明は、劉備玄徳と並び、「三國志」におけるスター選手だが、陳舜臣の「中国傑物伝」で掲げる、漢の宣帝、張説、馮道、王安石、劉基、順治帝…は、スター選手とま…

  • 村上春樹「走ることについて語るときに僕の語ること」

    走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2010/06/10 メディア: ペーパーバック 購入: 25人 クリック: 137回 この商品を含むブログ (183件) を見る 村上春樹の自己言及的なタイトルを持ったエッセイ集である、「走ることについて語るときに僕の語ること」。 「走ることについて語るときに僕の語ること」とは何か。 それは、村上春樹という人間そのものについて、作者の人間としての“ネイチャー”(生来的なもの)について、村上春樹の作者としての人生のあり方について、なのだろう。 自慢するわけではないが(誰がそんなことを…

  • 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

    銀河鉄道の夜 (岩波少年文庫(012)) 作者: 宮沢賢治 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2000/12/18 メディア: 単行本 クリック: 10回 この商品を含むブログ (17件) を見る 何気なく久しぶりに読んだ、宮沢賢治の銀河鉄道の夜。こんなに素晴らしい作品だったことを、なぜ忘れていたのだろう。作品世界に心を奪われるということを久しぶりに経験した(カラマーゾフの兄弟以来)。 主人公のジョバンニは、作品の初めから最後まで、一貫して「寂しさ」を感じている。 父親がいない「寂しさ」、学校以外の時間を労働に充てなければならないことの「寂しさ」 、その結果、学校生活に溶け込むことができ…

  • 現在の沖縄を語ることは難しい

    万延元年のフットボール (講談社文芸文庫) 作者: 大江健三郎,加藤典洋 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1988/04/04 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 97回 この商品を含むブログ (106件) を見る 現在の沖縄を語ることは難しい。 大江健三郎という象徴的な人物がいる。60年代の学生運動と並走する形で文学作品を書き始め、その闘争的なパトスと四国の土着的な力が交差するところに生ずるカタストロフィを描いた代表作である「万延元年のフットボール」を世に出し、護憲運動に関わり、戦後民主主義を標榜する文化人。 大江は、「沖縄ノート」を著し、沖縄戦における日本軍の責任を批判し、沖…

  • ドストエフスキーと「子ども」についての物語

    カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫) 作者: ドストエフスキー,原卓也 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1978/07/20 メディア: 文庫 購入: 43人 クリック: 1,142回 この商品を含むブログ (316件) を見る 学生時代に読み散らかしたドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」久しぶりに読了。 仕事で子どもの貧困や児童福祉に関わることがありますが、久しぶりに読んで、この作品も、「子ども」についての物語であったことに改めて気づきました。 敬虔なキリスト教信徒である主人公のアリョーシャに対し、児童虐待と思われる描写を描き出した後、例えいつか神による救済がくるのだとしても、虐待…

  • 児童相談所の実態について

    www.jiji.com 千葉県で起きた事件を皮切りに、児童虐待問題の悲惨さとその防止のための対策の必要性が指摘されています。 よく言われるように、まず我々ができることとしては、児童相談所の人員を増やすことと、虐待防止対策のために必要な予算を確保することなのではないかと思います。 このような事件が起こった場合、後日、事件に関する検証作業が行われます。今回の事件でも必ず行われることになるでしょう。 その中で、初期対応から、その後の相談の経緯、事件発生から、その後の対応まで、関係する機関の対応が時系列で網羅的に把握され、どのプロセスに問題があったか、検証されることになります。 もちろん、次の事件を…

  • 「音楽」の将来を予想する

    西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書) 作者: 岡田暁生 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2005/10/01 メディア: 新書 購入: 25人 クリック: 169回 この商品を含むブログ (217件) を見る 私は音楽が好きなので、音楽が人類にとってのよき友人であり続けることを、21世紀に生きる人間の一人として願っています。 ですが、将来の音楽は、今私たちが親しんでいるような音楽とは、少し違ったものになっていく可能性もあるでしょう。 もともと、音楽は言語から派生して発展してきたのだと、歴史は語ります。 例えば、聖歌。西欧音楽のルーツの一つに、グレゴリオ聖歌があることは、よ…

  • 24年前の阪神大震災の記憶から私たちが受け継ぐべきもの

    news.yahoo.co.jp 24年前の1月17日に発生した阪神・淡路大震災。年月が経過するのは早いものです。 私は16年前、神戸に住み始め、5年ほど神戸のまちに馴染ませてもらいました。 震災から8年。屋根が崩落したJR六甲道駅も、当然完全に復旧しており、賑わう街並み。 初めて見た神戸のまちの印象は、「きれいすぎる」というものでした。 効率的に区画整理された住宅地、路地すらもまっすぐ続く街並み、整い過ぎた街路樹… 震災で旧来の街並みが全て破壊されてしまった結果でした。 その瓦礫の跡から、効率的で不自然に清潔なまちが生まれてきたのです。 もちろん、これはJR路線以南の、震災の被害が大きかった…

  • くまもんが「仕事の流儀」に登場!

    www4.nhk.or.jp 各分野で活躍する「職人」たちを取り上げて、その仕事ぶりや生きざまを特集する、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」。 今回取り上げた職人は、なんと全国で最も有名なゆるキャラである、熊本県の「くまもん」! くまもんが生まれた背景から現在の活躍まで、ダイジェストで放映する内容となっていましたが、くまもん、思ってたより、奥が深い。。。 今回の放送で、何度か登場する印象的な表現である、 「皿を、割れ」 くまもんは、熊本県庁という行政組織の中から生まれてくるわけですが、行政というのは、守りの組織であり、貴重な税金を国民・県民からお預かりしている立場であることもあり、突き抜…

  • 「元号ジェネレータ」がとっても面白い

    元号ジェネレータというサイトが、すごく面白いのでご紹介します。 singengo.com 使い方は、とっても簡単。 画面中央のテキスト入力欄に、好きな漢字2文字入力すると、「平成」のときの小渕氏のように、安倍総理か菅官房長官が、その漢字を年号にして発表してくれます。 実際に入力してみたのがこちら。 結局、西暦かい!というツッコミがきそう。 安倍さんのドや顔がいいですね。 次はこちら。 隣国に併合されてしまったバージョン。 お次はこちら。 政敵?の名前も使えます。「小沢一年」って語呂もいいです。 菅さんバージョンもできます。 ブラック企業ならぬブラック国家であることを自信ありげにPR。 こちらも…

  • BSフジ「2019「安全保障」展望」

    www.bsfuji.tv BSフジ20時から放送している硬派の報道番組を偶然視聴しました。 本日のゲストは、前防衛相の小野寺氏と前防衛大学校校長の五百旗頭氏で、今年の安全保障の展望について語るという大変重い内容でした。 五百旗頭氏は、お見かけする機会が以前よくあったので、個人的にはとても(勝手に)懐かしい気持ちにさせていただきました。 中国の動向が話題に上がり、昔と比べると軍事費が50倍になっていることが指摘されていました。隣国の高まる軍事力には、日本はどう対応すべきか。五百旗頭氏は、中国とは協商関係でウィンウィンの関係を維持するとともに、日米同盟を引き続き確固たるものにしていくべき、との意…

  • アップルショックに関するアップルの発表

    www.apple.com 年初めの国際経済を賑わせましたアップルショックに関して、アップルの見解が発表されているので、解読してみましょう。 年初の株安の原因となったアップルの売上見込減について、アップルの発表によりますと、 今期の売上高の変動要因については、予測済みの要因と予測外の要因があるとし、 予測済みであった要因としては、 ①iPhoneの発売日が前年と異なることによる影響 ②ドル高による売上高減 ③製品のサプライ面での制限 予測外の要因としては、 ④新興市場の経済の弱さ ⑤iPhoneの買い替えニーズの弱さ が挙げられています。 これらは全て売上高が前年比と比べ減少する要因です。 確…

  • 【書評】橋本徹「沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する。」

    沖縄問題、解決策はこれだ! これで沖縄は再生する。 作者: 橋下徹 出版社/メーカー: 朝日出版社 発売日: 2019/01/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 元弁護士であり、元政治家としても、元タレントとしても有名な橋本徹氏の沖縄問題に言及した新刊本。 Amazonの発送予定日は1月8日となっていますが、その前日である本日、沖縄の本屋でも数多く平積みになっており、沖縄でも関心を集める書物であることは間違いありません。 著者は、これまでの政治経験をもとに、本書で大胆な提言を行っており、興味深い内容となっています。 詳しい内容を解説することは控えますが、沖縄県…

  • 映画「ボヘミアン・ラプソディー」を見て

    www.foxmovies-jp.com 映画「ボヘミアン・ラプソディー」を見ました。 正直なところ、QUEENに対しては、大味で大袈裟なロックをやるバンド以上の印象を持っていませんでした。しかし、映画を見た後では、そのような過剰な装飾を纏ったサウンド作りも、ボーカルであるフレディ・マーキュリーの、誰にも理解されえぬことからくる魂の叫びによるもののように感じてしまう、そんな心を揺り動かされる映画でした。 まず、セクシャル・マイノリティであるフレディが追い詰められていく描写が大変リアルで、視聴者側は見ていて胸が痛みます。 両親は厳格なゾロアスター教徒のインド人で、父親と対立し、イギリス社会の中で…

  • 浅田彰がトランプを語る

    realkyoto.jp おそらくは浅田彰の書いたものを読んでいたいというだけの理由で、このブログを読み始めているのを見出す。 …とのっけから、「構造と力」をパロってしまいましたが、久しぶりに浅田彰の書いた文章を読みました。「憂国放談」の対談形式で進められる時事ネタより、はるかに惹き付けられる内容であり、思わず読みふけってしまいました。 まず、アレサ・フランクリンやモハメド・アリに代表されるマイノリティや多文化主義を賞揚するオバマやヒラリー・クリントン、そしてそれに対立する政治的スターとしてトランプ大統領が出てきたというアメリカの状況が描かれています。 ここで、浅田は「偽善」(タテマエ)と「露…

  • 中台統一に武力行使を排除せず?

    jp.reuters.com 日米の報道では、概ね「武力行使を排除せず」の方に力点が置かれているように思われます。台湾情勢の緊迫化を強調する見方ですね。一方、「同じ中国人を戦いの相手にすることはない」の方に注目する見方もあります。 この点、実際のところ、どうなのでしょうか? まず、実際の習主席の発言を確認してみましょう。 新華社通信が報道した習主席の発言は以下のとおりです。 jp.xinhuanet.com 記事内容を引用することは控えますが、武力行使という表現が大変物々しい印象を受ける一方、武力行使は、外部勢力や分裂勢力に対するものに限定する趣旨であるように読めます。 ですが、ここでいう外部…

  • BS1スペシャル「欲望の資本主義2019~偽りの個人主義を越えて~」

    www4.nhk.or.jpお正月の雰囲気そのままに、他放送局がバラエティー番組を放送する中、NHKによる経済ドキュメント番組が放送されました。過去の放送内容は書籍にもなっています。欲望の資本主義作者: 丸山俊一,NHK「欲望の資本主義」制作班,安田洋祐出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2017/03/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る今回の放送内容は、GAFAと呼ばれるグローバル企業の世界経済への強大な影響力を指摘しながら、アダム・スミス、マルクス、ハイエク等、経済思想家の思想がどのように現実の世界に影響を与えたか論ずるものでした。強大企業による市場の独占…

  • アップルショックに伴う株安の動き

    jp.reuters.com2019年の年明け早々の激しい株安の動きは、「アップルショック」と呼ばれつつあるようです。中国でのiPhone販売の減速を理由にアップル社が売上見込みを下方修正したことに伴い、株価の急落の動きを見せました。背景にあるのは、米中経済摩擦。 長期化する様相を見せていますが、iPhoneの中国での販売にどのような影響を与えるのかまた不透明なところです。中国でもiPhoneは人気がありますが、アメリカでのHUAWEI機器追い出しの動きを受け、中国国内でアップル等米国企業の経済活動に規制がかかる可能性は否定しきれないからです。今年は、両国の動きに世界が翻弄される一年になるかも…

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